段々暑くなって、ジメジメした季節が近づいてくる。
6月1日は嫁さんが一年で一番気合いが入る「記念日」だ。
もう十分に老人の仲間入りをしているというのに、その日だけは毎年欠かさずにシテいる。
俺が嫁さんの餌食になったのは、はるか昔のことなのに、その状況をいまでも鮮明に覚えているのは、そうやって毎年「記念日」を繰り返しているからだ。
はるか昔のこと。
中1になって、俺は不機嫌だった。
俺の両親が小さな内科医院をやってることもあって、私立中学を受験させられたのだ。
もともと、病院は4個上の兄貴が継ぐ予定で、地元では名の知れた私立の中高一貫校に進んでいたて、俺は公立でのんびりと好きなことをして過ごす予定だった。
それが、小6の夏頃になって急に「お前も医者になれ」と言われて、塾通いに家庭教師。
楽しい事なんて何にもなかった。
元々、成績は上位の方で、通知表も4や5ばかりだったんだけど、苦痛の勉強が身につくわけではないのだろう。
結局、受験も失敗。
発表に日、中学校の掲示板に張り出された合格者の受験番号を前に、両親は怒りも泣きもせず、俺に声を掛けることもなく、ただでかい溜息をついただけだった。
それで、地元の公立の中学校に。
小学校の友達とか、知った顔と一緒なのは内心嬉しかったが、受験失敗をみんな知っているから、ちょっと恥ずかしい気持ちもあって、悪ぶって見せるようになった。
一人称も「僕」から「俺」に変更。
友達と遊びたいけど、何となく輪に入っていけなかった。
そんなこともあって、俺は一人でいることが多くなった。
そんな俺の気晴らしは、中学に入って覚えた「せんずり」。
家は病院だから、待合室には大人の雑誌が並んでいて、性の知識を仕入れるにはバッチリだった。
もっと専門的な本も自宅にはいっぱいあって、受験勉強のおかげで、難しい内容でも性情報を読み解く能力は身についていた。
俺は、もうすっかり大人気取りで、「セックスなんか経験済み」感を周りのまだまだお子様達に見せつけていた。
イヤな奴だったと思う。
そんな俺のオナネタは同じクラスの西野さん(仮名)。
肩までのサラサラヘアで、スタイル良く、胸も形良くて、特別可愛かった。
俺は初せんずり以来、ほとんどすべての体液を西野さんに流し込んだ。
6月1日までは。
あの日、俺は忘れ物を取りに、放課後の教室に戻った。
弁当箱だ。
誰もいない教室で、ふと西野さんの席に目をやると、机の中に布袋が見えた。
体操服を入れる巾着袋だ。
俺はぎゅうぎゅうに押し込まれた袋を引き出すと、中を開けてみた。
「西野」と書かれたゼッケンの横に黒いブルマーがのぞいている。
昨日も今日も体育がなかったので、一昨日の授業で着て、そのまま忘れてほったらかしになってたんだろう。
たぶん明日の3時間目もこれを着るつもりだ。
オシャレで清潔感たっぷりの西野さんの意外なズボラな一面だが、それも可愛ければ愛嬌だと思う。
さっそく、体操服を袋から出して、丸まった衣類に顔を埋めた。
俺は本で読んで知っている。
女の服は良いにおいがする(らしい)。
それに中学生のブルマーは「お宝」なのだ(そうだ)。
初めて嗅ぐ、西野さんの香り。
何とも言えない香りだ。若干酸味を感じる。
大人はこんな臭いが好きなんだろうか?
一昨日は暑くて体育はみんな汗だくになっていた。
袋に詰め込んで、机の中に押し込んだ半密封状態で、体操服は少し湿った感じがしている。
これは西野さんの汗だ。色々な体液が混じってるかも知れない。
シワだらけになった体操服を机の上に広げて、ブルマーも並べ、西野さんが着ているようにレイアウトしてみた。
チンコがカチカチになる。
ズボンの前を開けて、取り出してみた。
仮性包茎だが、剥けば立派なもんだ。
西野さんのブルマーに手を掛けて、ゆっくりと脱がしていく。
露わになっていく下腹部を想像しながら。
脱がしたブルマをじっくりと眺め、股のところを鼻に押し当てた。
女の性器からは愛液が溢れ、甘美な香りに包まれているそうだ。
あるいは、幼い少女のそれは、微かにオシッコの臭いがするらしい。
西野さんのブルマーは、股間部分からお尻にかけて、乾ききらない汗の香りと、埃っぽい、カビっぽいのかも知れない香りがした。
甘い香りも、オシッコの幼い臭いも特にない。
その辺は想像力で紛らわした。
俺は、ブルマーの、ちょうど西野さんのアソコが当たる位置にチンコを押し当て、残りの部分を巻き付けた。
ゴワゴワした厚手の布地だが、少しひんやりとした、湿った感じが、案外気持ちいい。
ブルマーで包まれたチンコを、ゆっくりとシゴく。
しばらく夢中になってシゴいてたら、イキそうになってきた。
このまま出したらまずいだろうな。
そう思って、手の力を緩めた。
でも、出したい。
そう思いながら、体操服の上着を見下ろした。
ゼッケンの名前が目に入る。
あの位置に、いつも形の良いオッパイが隠されているんだ。
体を前に倒して、「西野」の名前に顔を寄せた。
平板な机の硬さしかなかったが、ふっくらした盛り上がりを想像した。
ブルマーで包んだチンコを左手に持ち替えて、右手で西野さんのオッパイに手を伸ばした。
最初はゼッケンの上から。
そして、体操服の裾から手を差し込んで、直接、西野さんの柔らかな膨らみに。
柔らかいんだと思う。
俺はブルマーチンコをシゴきながら、オッパイを揉みしだいた。
「西野さん」
ああ、もう、まずい、出そう、と思いながらも、止められなくなってくる。
「ああ、西野……」
うわごとのように西野さんの名前をつぶやきながら、もう、出してしまっても構わないと思い始めていた。
「なにやってんの」
いきなり声を掛けられて、驚いて上体を西野さんの体操服から起こすと、前に女子が立っていた。
チンコに巻き付けたブルマーをしっかりと握っている姿を正面から見られてしまったのだ。
慌てて椅子に腰を落として、両手で股間を押さえた。
「へえ~」
なるほどというような顔で、驚いた様子もなく頷いている。
松田(仮名)。かなり太めのブスだ。
同じ小学校出身で、6年になって転校してきた女で、その頃は今以上にブタだった。
中学に入って、多少ましにはなっていたが、俺にとっては、太っていることなどの容姿や美醜をからかってやる対象でしかない。
「はよ、どっか行け!」
弱気になるとなめられると思い、にらみつけた。
「はいはい、お取り込み中ごめんなさいね」
松田は笑いをこらえるようにして、自分の机からなにか本かノートを取り出して、カバンに詰め込んだ。
それで、もう一度こっちを見て、何か言うように口を大きくゆっくりと動かした。
何を言ってる口の動きか、俺にも分かった。
『ヘ・ン・タ・イ』
松田の顔が思い切り笑っている。
「おい。ブス! 誰にも言うなよ!」
腹が立って、思わず怒鳴った。
そしたら、松田が怒った顔でどかどか近づいて隣に立った。
「言うよ。みんなに。こんな面白いこと」
俺は言葉が出なかった。
「なんぼ西野さんが可愛いからって、そんな体操服なんか汗臭いだけちゃうん」
「うるさい、ほっといてくれ……」
もう大きな声は出ない。ボソボソ言うだけ。
「そんなゴワゴワのブルマーなんかで気持ちいいの?」
松田が調子に乗ったのか、いつもいじめられてる腹いせか、顔を近づけてニヤつく。
俺は恥ずかしさにきつく前を握った。
この期に及んで、まだ硬いままだ。
「そこ、どうなってるん」
松田が手を伸ばしてブルマーの端を持って引っ張った。
「やめろ。おい」
必死で抑えたが、「西野さんのブルマー汚したらどうすんの!」と言われ、一瞬力が抜けてチンコを包んでいたブルマーを剥ぎ取られてしまった。
もちろん、僅かな間、しっかりと見られてしまったろう。
ブルマーの中で完全に剥けた状態にあったチンコ。
「へえ、ちゃんと男の子やん」
イタズラっぽく笑いながら、手にしたブルマーに目をやる。
「もう、アソコんとこにヌルヌルついてるやん」
松田がケラケラ笑う。
もう、恥ずかしくて仕方ない。顔が真っ赤になってたと思う。
俯いたら、耳元に松田の顔がきて、囁いた。
「もっと良いもの貸したろか?」
ハッとして顔を上げると、松田がスカートの中に手を突っ込んでごそごそしている。
やがて、脚から抜き取った布を、差し出した。
「ほら、パンツ貸してあげる」
目の前に、真っ白い柔らかそうな布があった。
俺は焦って声が裏返った。
「要るか、そんなもん!」
「ブルマーなんかより肌触り良いよ。ほら」
松田が強引にチンコにパンツを押しつけてきた。
「あほ!止めろ」
言いながら、俺はほとんど抵抗していなかった。
チンコを包んだパンツは、柔らかくて温かかった。熱いぐらいだ。
しかも松田がパンツ越しにチンコをニギニギしてくる。
俺は自分でパンツを掴むと、柔らかな感触を味わった。
隣から松田が指でパンツを突いて、「ほら、ここが大事なとこが当たってたとこやで」
見ると、指の間から覗いたその部分がちょっと黄色っぽくなっている。
思わず唾を飲み込んだ。
「ちょっと、クンクンしてみたら?」
つい、言われるままにパンツを持って鼻先に押し当てた。
スルメっぽい干物の臭いのような、ちょっと甘いような。
エロ本にある、女の臭いってこれなのかと、必死に臭いを吸い取った。
その間、チンコが松田の目の前で剥き出しのままなのは、すっかり忘れていた。
「カビ臭い雑巾みたいな体操服より、ずっといいやろ?」
俺は返事をしなかったが、匂いを嗅ぎ続けているのが答えみたいなもんだった。
「オッパイも西野さんのと比べてみる?」
松田は机をずらして目の前に立つと、両手を胸に当てて、オッパイを揺すった。
ブラウスの上からでも、ホントに揺れていた。
それから、背中を向けて、僕の膝に腰を下ろした。
スカートを広げてから座ったので、俺のチンコもスカートの中に隠れてしまった。
「ブスやから、顔、見えへんように後ろ向いててあげるね」
チンコが松田の腰か尻に当たって体温を感じる。
「ほら」
松田が俺の右手を取って、オッパイに運んだ。
(柔らけー!)
ブラウスとブラが間にあっても、問題なくオッパイだ。
先っちょのポッチの場所も分かる。
ゆっくり揉み始めると、下の方でチンコも興奮してピクピク動く。
なにもしなくても、もう発射しそう。
左手に握っていたパンツをポケットに突っ込んで、両手でオッパイに挑んだ。
勢いづいた俺を、松田がクスクス笑う。
痛くないのかと思うぐらい、ぐわんぐわん、鷲掴みに揉んだ。
顔をくっつけた松田の背中は、ちょっと汗ばんで、でも良い匂いがした。
ぐっとチンコを松田のお尻に押し当てる。
松田は自分の脚の間から手を回して、チンコを摘まんできた。
「カチカチやんか」
何か返事をしようと思ったが、息が荒くなるだけだった。
「もう、出そうなん?」
このままシゴいてくれ!って言いたいのに、ノドがカラカラで声が出ない。
「このま・ま……」
松田がチンコを摘まんだまま、少し腰を上げて、俺の脚の上で少し前屈みに座り直した。
ヌルッ!
チンコの先が何かに触れた。
そして、一気にチンコ全体が温かな中に包まれた。
知識はあるので、分かる。
セックスだ。
松田の、あったかい。
その瞬間、チンコがありったけの、すべてを吐き出した。
松田の中で暴れ回っている。
「えぇ?!」
松田も放出が分かったんだろう。
俺はオッパイに手を回したまま、最後の放出を終えても、背中にしがみついていた。
そのあと、松田は自分のスカートの中を、丁寧にハンカチで拭った。
「うわぁ、いっぱい……」
べとべとになったハンカチをわざわざ広げて見せた。
こんなに出るもんなんだと、感心する。
「ハンカチかチリ紙持ってる?」
首を振ると、「わたしのパンツで拭いとき」と笑った。
そして、先生が来るとまずいからって、さっさと帰っていった。
俺は、息を整えると、松田のパンツをポケットから引っ張り出して、広々としたお尻のあたりでチンコを包むようにして名残を拭き取った。
ふと、机の上に広げた西野さんの体操服と無造作に置かれたブルマーが目についたが、もう、俺にはただの雑巾にしか見えなかった。
次の日の3時間目。
西野さんがボロ雑巾を着て平均台に上がっていた。
この間までチンコを立てて楽しみにしていたブルマー姿が、いまはもう、そんな風にしか思えない。
代わりに、松田のデカい尻ばかりを目で追いかけていた。
松田の過去は、怖くて聞けない。
未だに。