今朝早く、まだ昨日の深夜か微妙な時間に小腹が減ったのでコンビニに行った。
原付で行くつもりで駐輪場まで行ったものの思ったより寒く、健康の為にも歩くかと訳の分からないテンションになり徒歩で行く事にした。
コンビニまでの道のりは5分ほどで、ながらスマホで暇を潰して歩けば直ぐに着いた。
プレミアムチキンでも買って帰れば終わりな話しで投稿する内容も無かったんだが、コンビニに入る直前に視界の端に何か肌色の物が写ったような気がした。
なんだろうと思い見てみると歩道橋が工事中だったんだが、特に肌色の物は無い。
犬か猫でも見たんだと納得して買物を済ます事も出来たのにどうしても気になってしまい工事現場に近づいた。
工事用のカラーコーン、A形バリケード、電光チューブ、歩道橋を囲うコンパネ。
やっぱり肌色の物は何も無い。
いつもとは違い死角になった歩道橋を登って行く。
きっと見間違いだと思った。
犬か猫だと自分自身に言い聞かせた。
季節外れの心霊現象だったら…
そんな事はあるはずないが、もし幽霊や亡霊の類いだったら…
いや、呪われたり祟られたりなんてあるはず無い。
寒さとは別の理由で震えそうになる膝に精一杯の力をこめて階段を昇った。
そして歩道橋を昇りきった時、俺はとんでもないものを見た。
レアリティーで言えば幽霊などより遥かにレアだろう。
肌色のそれは寒さと俺に見つかった恐怖に震え縮こまり座りこんでいた。
俺は思わず手にしていたスマホで写真を撮りまくった。
カシャカシャと機械的なカメラのシャッター音を真似た音が何度も響く。
肌色のそれは驚き、こちらを見る。
ばっちりカメラ目線で顔の判別が出来る写真も撮れた。
やめて!撮らないで!
肌色のそれが言うがもう遅い。
Xperiaの連写機能を舐めるな。
一頻り撮りながら肌色のそれに近づき、よくよく確認する。
肉付きの無い少年の様な手足で胸を隠している。
折り曲げられた足に隠され股間は見えないが胸を隠すと言うことは、おそらく少年ではないだろうと目星をつけた。
胸より上をみると髪は短く赤いセルフレームの眼鏡の奥で涙が流れている。
年齢で言えば10~13までに見え、泣き怯える姿が更に幼い印象を与えた。
そう。肌色のとてもレアなそれは野外露出していた少女だった。
今すぐどうにかしたい衝動に駆られながらも耐え、俺は着ていたブルゾンを裸の少女にかけた。
-つづくかもよ-