もう30年も前のことです。
地方都市の市営団地に住んでいた僕は、写真をとるのが趣味で、カメラを首からぶら下げながら近所を歩いていました。
ある夏の日の夕方、団地内にある保育園の遊戯器具で、女の子が二人で遊んでいました。
僕は二人の元へ行き、「写真とっていい?」と笑顔で声をかけました。
二人は少々戸惑った顔をしましたが、僕の優しそうな笑い顔と珍しい一眼レフカメラへの興味からか、恥ずかしそうな表情で「いいよ」と言ってくれました。
僕はいっぱしのプロカメラマンのように、色々二人に声をかけながらパシャパシャとシャッターをきり、可愛い笑顔と姿をフィルムに収めてゆきました。
学年を聞くと小学校1年生で、名前はひろことかなこでした。
二人ともごく普通の子供で、声をかけ遊びながら写真をとっていると、どんどんなついてきて、僕の体にも気軽に触れるようになってきました。
30分位たったころでしょうか、ひろこが「もう帰んなきゃ」と言って、さっさと走って保育園を出てゆきました。
僕は「かなこちゃんも帰る?」と聞いたところ、「かなこ 家帰ってもお母さんまだ帰ってこないの」と寂しそうに答えました。
「かなこちゃんのお母さん お仕事?」
「うん」
「何時に帰ってくるの?」
「6時過ぎかな」
「それまでお兄ちゃんと遊ぶ?」
「うん 遊ぶ」と屈託のない笑顔で元気に答えました。
「お兄ちゃん家 すぐそこだけど来る?」
「うん!」即答でした。
僕は子供大人関係なく、女の子のあそこが好きで、かなこのあそこにいたずらしてやろうと、ワクワクしながらかなその手をとって家に連れてゆきました。
かなこはまったく疑う素振りを見せず僕の部屋へ入り、マンガ本やボードゲーム、ヒーローものの人形に興味津々で、目を輝かせていました。
「好きなもので遊んでいいよ」
「本当?」
「うん ジュースもってくるね」
「わーい」
まったく純真無垢で、幼ければ幼いほど、これからのことが一層興奮してきます。
30分ほどたったころ、「かなこちゃん お兄ちゃんのこと好き?」と聞いてみました。
「うん 好きだよ」
「お兄ちゃんもかなこちゃんのこと好きだよ。好きっ子同士の好きっ子遊びしない?」
「うん するする」
好きっ子遊びの中身しらないのに、なんて無邪気なんでしょう。
「じゃ まず目つぶって チュウするよ」
「えー チュウするの?」
「だって好きっ子同士でしょう じゃぁチュウするよ」
「うーん 分かった」と言って軽く目を閉じました。
小さい顔、そのまた小さい唇、軽く僕の唇をかなこの唇に重ねました。
「これで恋人だね」
「えー恋人なんだ。なんかウレシー」かなこの無邪気さ素直さは天使です。
「じゃぁ これから好きっ子同士から恋人同士だから 恋人遊びしようね」
「うん 恋人遊びね!」
そしてこれからあそこ好きの僕の恋人遊びが始まってゆきます。