自分で言うのも何ですが、僕は三十前の全くさえない男です。
女と付き合った事もいままで一度もありません。
こんな僕の楽しみはロリータの下校を車から見ながら、オナニーする事です。
その日も通学路にワンボックス車を止め、サードシートからスモークウィンドウ越しに集団下校のロリータを視姦していました。
僕の車のスモークはリヤとサードシートが二重になっていて外からは全く中が見えません。
その日も無邪気に僕の車の真横で髪の長い、いかにもお嬢様風の二人が、立ち話を始めました、黄色い帽子から、覗く顔立ちのいい、可愛い顔。
きっと、この二人はこの先ずっと、僕とは会う事も無いでしょう、このスモークウィンドウで仕切られた世界のように。
スカートから覗く紺のソックスまでの細く白い足。話ながら時々覗かせる純白のまるで人形のような歯。
ゆっくりと遠ざかる、二人の小さなお尻のなだらかな膨らみを跳ねるスカートを見ながら、僕は果てました。
時計の針は下校時間の終わりを告げていました。コンビニの袋から、ぬるくなったカフェオレとパンを取り出し、スペルマ塗れのティッシュを変わりに詰め、ズボンを履き運転席に戻ろうとしたときです。
(ゴン!)
クルマに何か当たった音。
横を見ると制服の少女がキョロキョロと回りを見ながら突き立てた傘を引いていました。
真横にクルマの主がいるとも知らずに。
反射的に胸の名札をみると、[いしかわ りか]とありました。
少女が行き過ぎようとするのを見て、僕はスライドドアを開けました、すると少女はビクッと少し跳ね、小走りに遠ざかろうとします。
僕は「コラッ!りか!」と少し押し殺し気味の声を上げました。
すると少女はまるで金縛りにあったようにピタリと歩を止めました。
僕は「なんで、りかはこんな悪い事をするの?なんで?」
と、少しだけへこんだ車のボディを指差します。
少女はゆっくりと振り返ります、目には涙を浮かべ、唇が震えています。逃げようとしたところに急に名前を呼ばれ、完全にパニックになっているのでしょう。
僕が、睨みつけると、唇の震えが全身に広がりました。「話を聞こうか。」
僕はポッカリと口を開けたスライドドアを指差します。オドオドしながら少女はうなだれ、車に入りました。
今度は僕がさっきの少女のように、キョロキョロと回りを伺います。奇跡的に一本道には誰もいません。
僕は静かに、ドアを閉めました。
続く……