前の続きです。
しないだろうと思っていたし、できないはずだと思っていた・・・。
そこで、また、話が途切れて、シーンとしてしまいました。
舞は、『ヤバ!!舞のせいかな?』って思って、話を切り出しました。
『ねぇねぇ、修学旅行とかって言ったら、やっぱ、二人っきりとかなれるよねぇ。だれかさ、告った人とかいるのかな?』
舞がこういうと、拓弥に、
『修学旅行だからって、告るやつとかいるの!?』
って、思いっきり否定されました。
舞は、ちょっとショックだった。やっぱり、なんとも思わない男子とか、嫌いな男子と一緒に徹夜しようとは思わないじゃない。舞は、じつは克樹のことが好きでした。
『あぁー。そうだねー。』
そういながらも、ショックな気持ちは消えてなかったです。もし、克樹と2人きりになれたなら、告ろうと思ってたから・・・。
舞は、そこで、ひらめきました。
『ねぇねぇ拓弥。舞さ、いちおー今、金持ってるわけ。3人分、舞がおごるから、買ってきてよ。2階に、自販あるからさ。』
拓弥、何か言いそうだな?って思ってた舞の予想とは逆に、拓弥は、
『おごってくれる!?マジで?ラッキー。』
って言って、舞がお金を渡すと、すぐに部屋を出て行きました。
舞は、すぐ、克樹に話しかけました。
『あのさぁ克樹。えっと・・・。』
そこまで言うと、言葉が出なくなってしまいました。克樹は、
『何?言ってよ。』
と言ってくれました。ダメもとで、舞は勇気を出して、
『えっと・・・。5年、くらいから、舞、克樹のことずっと好きだった・・・わけ。もし・・・。よかったらだけど、舞と、つきあわない・・・?』
舞は、克樹の目を見ることができなかった。克樹の返事は、
『俺も・・・。舞のこと、好きだった・・・。俺でいいんなら、つきあおう・・・?』
でした。舞はうれしくて、ちょっと泣いちゃいました。
『舞・・・。かわいい。』
克樹がそういいました。少しして、拓弥が戻ってきました。
それからジュースを飲んで、時計を見ると、もう3時。拓弥は、
『俺は限界だ・・・。寝るからよ。』
と言って、陽一たちのいる部屋へいきました。(この部屋は、徹夜する人専用の部屋ね!って最初舞が言ったから・・・。)
拓弥が出たのを確認して、舞は
『なんでこんなにうまくいくんだろうね?』
と、克樹に耳打ちしました。
もしかしたら、拓弥は知っていたのかも。舞が克樹のことを好きなことを。
では、この続きは、また・・・。