この時期がくると、どうしても思い出してしまう。
学生時代、バイトでスイミングのコーチをやっていた。
夏休み前のある日、プールの循環装置が故障したとかで臨時休業となっった。
バイト代が出なくなったことを恨めしく思いながら駐車場の愛車オデッセイに向かおうとしてると、ジュニア組の教え子が一人、水着姿のまま、コーチ!コーチ!と追いかけてきた。
中一、12歳の愛里だった。
「せっかく着替えまでしたのにィ!平泳ぎの集中練習日だったのにっ!残念です!」
と屈託ない笑顔で話しかけてきた。
「そうか、愛里は平泳ぎだけが苦手なんだよな」
「そうなんです、まだ脚捌きが上手くできないんです」
愛里は俺に一番懐いてた女の子だった。
親が共働きで送り迎えのない子で、それまでも何度かこの車で送ってやったことがあった。
今日もそれをおねだりしにきたのだろう。
愛里は中一としては身長は高めで、胸は大きくはなかったが身体はそれなりにできているほうだった。
蒸し暑く薄暗い曇天の初夏。
むらむらとする思いがこみ上げてきた。俺は愛里の信頼を裏切る決意をした。
「どうだ愛里、俺の車、後ろが広いから、脚捌きの練習でもやってくか?時間もまだ早いし」
「いいんですか?やりますやります!」
愛里は何の警戒心も抱かず、俺についてきた。
俺は愛車の後部座席を、わざと時間をかけてフルフラットにした。
駐車場から他の車が全部いなくなったところで、リアゲートを跳ね上げ、愛里を寝転ばせた。
愛里は腹ばいになって無邪気に平泳ぎの脚捌きをしている。
俺は愛里の後ろから両脚を持って正しい動きに矯正する。
真面目な練習を装ってはいるが、俺のモノは既に大きく反り返っていた。
目の前にはピッチリした競泳水着姿で艶かしく大股を開き閉じしている女子がいるのだ。
股間に食い込む水着の皺が躍動する。
俺は我慢ができなくなった。猛々しい獣になったのだ。
そのまま愛里の背後から襲い掛かり、リアゲートを閉めた。
ここからのことは詳しく書くのが憚られる。
俺は愛里の悲鳴をBGMに、獣のように彼女の純粋無垢な身体を蹂躙し陵辱し、そして堪能した。
何度も何度も、一時間以上にもわたって…
全てが終わり、泣きじゃくりわななく愛里を助手席に乗せて、家まで送り届けた。
幸い親はまだ帰っていなかったが、流石に俺は自分のしたことの重大さを認識していた。
別れ際、愛里は、処女だった証の血痕が染みこんだバスタオルを俺に投げつけて叫んだ。
「絶対許さない!訴えてやる!」
俺は覚悟した。
バイトを辞め、ボロアパートの室内を綺麗にし、いつ逮捕されてもいいよう親と愛里宛ての詫び状を書き、蟄居した。
しかし、五日経ち十日経ち、そして夏休みが終わっても、何も起きなかった。
新学期になり程なく、夕刻にアパートのドアを威勢よく叩く音がした。
身構えて戸を開けた。
立っていたのは制服姿の愛里だった。俺は言葉がでなかった。
愛里はいきなり満面の笑みでピースサインをした。
「コーチ!やったよ!ヒラで二百、泳ぎきった!昇級できた!」
新しいクラス章を手にしていた。
「あ…う…、お、おめでとう…」
俺はしどろもどろになりながら何とか発声した。
「私、頑張ったもん。あの時教えてもらった脚裁き、夏の間ずーっと練習した。コーチのおかげだよ!」
俺を気遣って少し無理して明るく振る舞っているのが分かった。
俺は跪き頭を下げた。
「愛里、ゴメンなさい。お、俺は…最低だ…」
愛里も膝をつき目線を合わせてくれた。はにかんだ表情が眩しかった。
「許してあげない。これから聞くことに正直に答えてくれないと、許してあげない」
「え?…」
愛里はニヤリとした。
「どうしてあの時、私をレイプしたの?好きだったから?それとも誰でもいいからヤリたかっただけ?」
「愛里のことはずっと可愛いと思ってたし…好きだった…。そして溜まってたから…」
俺は正直に答えた。
「そうかあ、私にゾッコンだったのかあ…。で、どうだった?あのときの私の身体、よかった?」
「え…、その…」
俺には直ぐには言葉が見当たらなかった。しかし愛里は容赦しない。
「答えなさい」
俺は記憶を紡いだ。
「よかった…凄くよかったよ…、柔かい唇も、弾力ある身体も、キツいアソコも…沸き出でる愛液も…何もかも…。だからあんなに何発も…すまない…」
愛里は顔を真っ赤にした。
詳しく書くのは憚られるが、俺はもう一度獣になった。しかし今回は優しい獣だ。そして愛里もまた初々しい獣に憑依した。
捨てずにアパートにおいてあったあの時の血染めのバスタオルを床に敷いたが、今度は赤くはない愛里の液体が、しっとりとそれを塗らした。
大好きな愛里。今は俺の奥さんだ。