「密会」
先生に会えるのが嬉しかった。家まで送ってくれるという。もちろん真っ直ぐ帰宅する訳ではない。闇夜とともに私達の密会がはじまる。
私は興奮していた。二十歳を少しすぎた女性らしからぬ高鳴りかと思う。指示はなかったが、下着を脱いで待機してみた。もちろん写真は転送済みで、「やらしい」という返信にさらに興奮を高めていた。周囲への視線での恥ずかしさよりも、その言葉を欲していたのだと思う。
そして、いつもの待ち合わせ場所で車に乗った。既に興奮で出来上がっていた私の片足を、先生は運転しながら自身の太ももの上に乗せた。開脚された状態で下着は何も身につけていない。徐々に焦らすように触られた。中にも指を少し入れそうになる。しかし、完全には入れない。会話にはならない声が車内に響いていた。
夜道を走行しながら40分、時間は過ぎた。家にはまだ帰らない。そして、人気が無い所に駐車した。静寂の中、焦らしていた先生の指が完全に私の中に入った…と思った瞬間には潮を吹いてしまった。車の中で申し訳ない気持ちでいっぱいなのに…意識しても止まらない、無意識に濡れてしまう。どんな風に指を入れてるのか検討がつかない。奥に深く深く、ツボを刺激された。これぞまさに自分自身の力ではできない愛撫の力だった。ワンパターンではなく多種多様な攻め方で声も愛液も止めどない。「気持ちいいっ、最高っ、あぁ、そこ凄い、良い、イイ!いきそうっ…イク、あっ、イッてる、、気持ちいい」稚拙な言葉だけど、伝えたい。表現しなきゃ収まらない激しい情動だった。2回り以上も歳上な先生にはいつも敬語を使うはずが、この時は男と女の関係だった。
そして、差し出された先生のものを咥えた。愛おしさでいっぱいだった。気持ちよくなってもらえるように愛情こめて舐めた。どれくらい経ったのかはわからないが、闇夜の中…先生も私も最後まで果てることができた。あぁ、本当は先生と繋がりたい。しかし、卒業するまでお預けというのが約束だ。もともと背徳感があるストーリーやシチュエーションで、興奮してしまう私はこんなことが現実に起こるなんて思いもしなかった。これ以上に興奮することがあるだろうか。また、卒業後には背徳感はなくなってしまう。その時の私達の関係はどうなってしまうのだろう。