高校生の頃私はかなりビミョーな奴でした。
基本目立たない地味タイプでしたが、校外ではちょっと悪いタイプの先輩にかわいがられていて、3プラス1無い運動なる、とにかくガキには免許は取らせませんって運動が真っ盛りの時代多分クラスの誰よりも早く免許とバイクを手に入れていたと思います。
同時に今で言うオタクをこじらせているところもあって、小学生の頃読んでいた『ナナハンライダー』への憧れが止まず必要も無いのに隠れてバイク通学。そのくせばれて停学になったりすることは怖いものですから、帰り道クラスメイトと遊びに行くことも無く、すぐ隣と言っていい位置にある工業高校の生徒に定期的に絡まれと、ほとんど学校周りでは最悪な過ごし方しか出来なかった感じでした。まぁ私が通ったのは新設の公立高で上級生がいなかったはよかったかも知れませんが(笑)
わざわざチクるほどの暇人もいない・・・と言うか学校では居るか居ないか分からない奴だったので、バイク通学は丸一年くらい続けて居たのですが、唯一まずいなぁってバレかたしてしまったのが教育実習生のW先生。実家が近いからって理由で私の通っていた学校を選んだらしく、いつもバイクを停めていた友人のアパートの大家でした(^-^;そりゃばれるわ(笑)
まぁW先生自身も実習で面倒に巻き込まれたく無かったのか、駐車場周辺では大変礼儀正しくしていたので『本当にバイクが好きなだけの真面目な生徒』って言うご近所(もちろんみんなW先生の知り合い)の話をきいてか、学校に報告されることもありませんでした。
実際高校ニ年と実習生なんていくつも年齢変わらないし、W先生自身もちょっとヤンキー臭いタイプでバイクが好きだったのが結局一番大きかったのですが(笑)
アパートの駐車場の前でゆっくり話した時、実習が終わったら一度後ろに乗せてねと、言われてはいたんですが、まぁ社交辞令だろうなくらいで放置、学校では特に声を掛け合うことは無いまま実習は終了。何も無いまま一月くらい過ぎて忘れた頃に、駐車場で待ち伏せ。私のヘルメットはW先生にかぶせて、借りた半帽引っ掛けて市内の大きな公園まで往復1時間のツーリング。また出かけましょうと約束してルーズリーフに連絡先を書いて交換。先生と遊ぶってのも新鮮でしたし、かなり緊張してややぶっきらぼうになってしまっていたこと覚えてます。
ちょっと中断