中3の時、ずっと片思いしていた先生と一線を越えてしまったことがあります。
それも先生、30代後半で、結婚もしてました。
体育教師だった先生は、すぐ大声で怒るし
あまり冗談も言わない
無骨な感じの先生で、
みんなあまり先生には近づかないようにしてました。
でも私は、先生の事が大好きでした。
わたししか知らない先生を、知っていたから。。
不器用でぶっきらぼうな物言いをしてしまう先生だったけど
本当はすごく優しくて温かくて
私は大好きでした。
当時の私は、見た目ちょっと派手にしていたので誤解されることが多かったんだけど
先生だけは、本当の私を見抜いてくれていました。
普段は全然関わり合うことの無かった私たちでしたが
一度、夜の繁華街で補導されたことがあって
親に連絡入れられる嫌で
なんとなく、先生の名前を出してしまいました。
その時にすぐ先生が駆け付けてくれて。。
その時に、はじめてまともに2人で話しました。
先生は相変らずぶっきらぼうに
口悪く怒られましたが
私は先生が来てくれたことが嬉しくて
つい、笑ってしまいました。
「お前、何笑ってんだ?」
そういう先生も、ニコって笑って。。
先生が笑った顔、初めて見た!と思いました。
大人の男の人だけど、笑うと少年みたいで可愛いな・・なんて思ってしまいました。
私の家は、ちょっと複雑な事情があって
あまり家に居たくなくて
そういうのを先生に全部話したら
「とにかく、1人でフラつくな。俺に何でも言えば良いし
俺が一緒に居てやる」と、夜一緒に居てくれるようになりました。
ほんの、2~3時間のデート。。
だけど、嬉しかった。一緒に居てくれるだけで。
ある晩は、私たちだけが知ってる、星のキレイな丘に行ったり
少し遅くなってもいい日は
海辺まで行ったり。
だけど、これ以上は望めないと思うと
哀しくもなりました。
先生は、放っておけない生徒を先生として、一緒に居るだけだし
先生は結婚してるし。
「そろそろ帰るか」先生が車を出そうとしたとき
「ヤダ」ってわがままを言いました。
「帰りたくない。。。」
先生は少し笑って
「お前なあ、そういうのは未来の彼氏に言うもんだぞ?」
と、頭をポンポン・・とされて。
「…せんせい、酷いよ。。本当は、気付いてるくせに。。」
私は泣き出してしまいました。
「未羽~・・・」
先生は困ったように私の名を呼ましたが、しばらくして
ぎゅっと抱きしめた後に
ほんの一瞬、キスされました。
私はまさか、キスされるなんて思ってなくて
「・・え?・・・え。。」って戸惑っていたら
「…俺だってな、、お前の事。。」
そう言い終わらないうちに、またキスされました。
「…だめだ、俺もう・・」
そう言いながら、その先へ行こうとしてたのですが
「…ごめん・・」
といったん、私から離れました。
「先生、なんで?」
「ダメだ、いくらなんでも。お前だって、そのぐらい、わかるだろ?」
先生の顔が厳しくなりました。
「何でダメなの?私、せんせいのこと、好きなのに・・」
言ってしまった後に、恥ずかしくなって、俯いて泣いてしまいました。
しばらく、そのまま・・私はただ泣いていて
先生は怒ったような横顔を私に向けていました。
「・・・くそッ。。。」
そう言うなり先生は私に覆いかぶさって来て
「どうなってもいいのか!?」
と聞いてきました。
私は頷いて、そのまま先生に抱かれました。
先生の骨っぽい指が、たどたどしく私の身体に触れて
私は恥ずかしかったけど
全てを先生に委ねました。
初めてだったから、どう反応していいのかもわからなくて
ただずっと先生の身体にしがみつくようにしてました。
痛かったけれど、不思議と怖さは無くて
痛みさえも嬉しく感じていました。
その日から、会えばキス・・そして何度も深い関係になっていきました。
私はただ、先生を好きでこうなったけど
先生の方は既婚者であり、生徒と関係を持ったことで
いつも思い悩んで、悩みながらも私を抱いていました。
私は
「私が先生のこと好きで、こうなったの、後悔してないし
誰にも言わないから。
先生が一緒に居てくれて、先生が私を温めてくれたから
わたしこうして生きていられるんだよ?
だから先生、自分を責めないで。」
と言っていました。
でも先生は、
「このままでいいとは思っていない。ちゃんとしたいと思ってるから
しばらく待ってほしい。」
と言いました。
この時の先生のちゃんとする、という意味は
奥さんにチキンと話す・話し合う
私とのことを考えていく、というものだったと思います。
私は急に恐くなりました。
ズルいかもしれないけど、私はそこまで望んでなくて
ただ、自分と一緒に居る間だけでいいから
その瞬間、私のことを見て、愛してくれるだけで良かったんです。
その時は、思ったよりも早く、訪れました。
ある日先生が急遽学校を休んだ時期があって
その後1日だけ学校に来ましたが
私に
「未羽、もう、会えないと思う。
俺、この学校今日が最後なんだ」
と伝えてきました。
「女房に少し、、話したんだが。。
ちょっと大変なことになって。。」
それだけ言うと
「おれ、本当に無責任だった。未羽、ごめん。
もう一緒に居てやることができない」
それだけ言って
学校を去っていきました。
先生が辞めた後で、
先生が女生徒と関係を持って
奥さんが自●未遂を図ったらしい、という噂が流れてきました。
不思議とその女生徒が私ということは全く浮上してきませんでした。
だけど、
奥さんの自●未遂のことは
私と先生が、酷いことをしてしまった。。と思いました。
先生は頑なに、相手の女生徒の名前は言わなかったそうです。