高校生の塾の講師をしている女です。今年の夏、教え子の男子生徒に犯されかけました。その日は、私が担当していた授業が終わって…。
教え子の伊田くん(仮名です)に声をかけられました。相談があるんだけど、ここでは話しにくいことだと。教え子から相談をもちかけられることは今までにもあったことだったので、私は何の疑いもなく、伊田くんと一緒に別室へ移りました。
使われていない個室があったので、そこを使用しました。このとき、伊田くんはこっそりドアの鍵を閉めていたのですが、私はそれに気がつきませんでした。そして、伊田くんが話しやすいようにと思って、机を挟んで対面する形ではなく、伊田くんの隣の椅子に座りました。
「相談したいことって何?」
私が聞くと、伊田くんはうつむいたままジッと一点を見つめていました。そしてパッと顔をあげてこちらを見たかと思うと、私に抱きついてきました。
「えっ、いや! なに!?」
一瞬、何が起こったのか分かりませんでした。伊田くんはハァハァと息を荒くしながら、
「先生のせいで勉強に集中できないよ」
私の首元を舐め始めました。生暖かい感触にゾッとして、「いや! やめて!」と突き飛ばそうとしましたが、男子高校生の力には敵いません。そうこうしているうちに伊田くんは、
「先生が悪いんだよ…こんな所に男を連れてきて」
と耳元でボソボソとささやき、今度は私の耳をベロベロと舐め始めました。私はあまりにも気持ちが悪く、声が出ませんでした。伊田くんは、また耳元で囁きました。
「先生…やらせてよ。お願い。俺もっと勉強頑張るから」
犯される…そう思いました。
その時、ドアがガチャガチャと音を立てました。伊田くんがパッとそちらを向きます。しかし、ドアには鍵がかかっているので開きません。コンコン、とノックがされました。
チャンスだ!そう感じた私は大きな声で、
「はい! 今開けます!」
と叫びました。
伊田くんは「あっ…え…」とすっかり戸惑っていて、私を抱きしめる手も緩んでいます。私は全身の力を込めて伊田くんを押し返しました。伊田くんは後ろに数歩よろめいて、私から離れます。
私はバッとドアに向かって走り、鍵を開け、ドアを開きました。ドアの向こうには同僚の男性講師が立っていて、「何してるの?」と不思議そうに尋ねます。
ちらりと伊田くんを見ました。青い顔でこちらを見つめています。私は少し言いよどんで、そして、
「伊田くんの進路の相談に乗っていたんです」
そう言いました。男性講師は「あっ、そうだったんだ。ごめんね」とドアを閉めようとしたので、私は慌てて「もう終わりましたから」とドアを開きました。
そして、伊田くんに向かって、
「それじゃあ私は帰るから。伊田くんも…早くお家に帰ってね」
そう言って、すぐに部屋を出ました。
その後、伊田くんは塾をやめました。私も、伊田くんにされたことは誰にも話していません。正直言おうかどうか迷ったのですが、もし問題が大きくなったら、彼の将来を潰してしまうことになるので…。
なので匿名掲示板でこっそりと吐き出させてもらいました。お付き合いいただきありがとうございました。