自分が小学六年の頃の担任、高橋先生(仮名)と体験した話しです。
担任当時、クラスと先生の仲が良く、日曜日もスポーツ公園に皆と出掛けたりとする事が多かった。
多分当時26歳位じゃないかな?
まぁ綺麗な先生で明るく、男子女子皆に好かれていたと思う。
中学に行ってからも一年生の時一回皆で集まったな。
自分は私立に行ったのだが、中二の頃いじめにあった。
こんな学校来なきゃ良かった!と本気で考えていた
高橋先生はうちの近所のアパートに住んでおり、時々姿を見掛けた時に挨拶をする感じだった。
ある日自転車での帰り、たまたま小学校の同級生の姿を見掛け、仲の良かったクラスを思い出しすごく悲しくなった。
自転車を停め、ボケーっとその姿を目で追っていると高橋先生が声を掛けて来た。
「たくみ君!何ボーッとしてんの?」
え!?と思い振り向くと高橋先生が鞄を持って立っていた。
「いや~別に」なんて言ったが、多分目が真っ赤だったのだろう。先生は驚いた表情をしながら
「どうした!?何かあったの?」
と聞いて来た。泣いてるのか?とは聞かれなかった。
「あ~・・何でも無いです・」と愛想笑い交じりに答えたつもりが涙が出始めて止まらなくなってしまった。
「アハハ、いや~本当何でも無いんですよ」
と伝えたけど、中学で何か悩みがあるのかと感じたのか、少しその場で喋っていると先生が話しを聞いてあげるからちょっと寄っていきなさい、とアパートに連れて行かれました。
アパートは小学生の頃も皆で何回かお邪魔していたので、あまり抵抗無く、泣いた顔のまま帰りたくも無かったのでお邪魔しました。
飲み物やお菓子を出してもらい、ジュースを飲んで落ち着くと、あんな姿を見せてしまい、とても恥ずかしい気持ちで一杯になりました。
「すいませんでした、たいした事じゃないんです」なんて言ったが当時は所詮中二、上手い言い訳も思い付かず言葉が続かなかった。
「学校で何かあったの?」
と先生は聞いてきますが上手い言葉が出ません。
なので結局思い切って自分の状況を素直に伝えました。
元々体が小さく、どうでも良いきっかけで始まったいじめに悩んでいると。
多分先生は自分の元教え子がいじめに合っているのがショックだったのと、今に思えば無理に明るく喋る自分が痛々しく感じたのかも知れません。
目を赤くした先生に「聞いて貰って楽になった」とお礼を言って帰ろうとした時です。
続きはまた明日、中で。