中学1年生の頃の思ひ出。
お世辞にもカッコいいとはいえない、でもとても面白くて優しい先生がいました。
大きなお腹と豪快な笑いがチャームポイント。
先生の話を聞きに授業のあと友達と押し掛けることもしばしば。
家でもしょっちゅうその先生の話をしていました。
2学期の初め頃、球技大会の練習を終えて。
教室に戻る途中先生に出くわす。
「あ、先生^^」「こらこら走っちゃダメだぞ」「はーい」
と、そこまではいつもの光景だったけど。
「幸田もおっぱい育ってきたなあ」
え。
頭の中の血ががじわーん。今でも覚えているあの感覚。一瞬の沈黙。
「…ごめんなさい」
先生はガハハといつもの豪快な笑いをあげ。
「将来お母さんになるんだから…(以下よく覚えていない)」
頭に血が上ったまま教室に戻り、友達との話も上の空。
家に帰ってもしばらくぼーとしていたはず。
何で先生はそんなことを言ったのか、何で私は謝ったのか、どちらもはっきり分か
らないけど、初めて女になった瞬間でした。
最近同窓会で久々に先生を見ました。
頭はだいぶ白くなって、あの大きかったお腹は少し小さくなっていた気がしまし
た。