少し他の投稿を読みましたが、みんな思いを成就された方々ばかり、惨めにふらる、今尚初恋の影から抜け出せない、惨めな中年男の話しも聞いて下さい。
私、45才独身、風俗以外の女性経験皆無の一人暮らしです。
育った実家の近くに、私と年が同じ子、三人いました。
私健、克夫、美保子、三人は幼少の頃より仲良しでした。
幼稚園、保育園は別でしたが、近所なので同じ小学校に通うと、その仲はさらに良くなりました。
高学年になり、私は美保子に恋心を持つようになりました。
でも同じく幼なじみの克夫の手前、そのことは出さないよう、務めてきました。
中学も同じでした。
そこから私と克夫の持って産まれた物の違いが出てきました。
スポーツも勉強も出来た克夫、部活では陸上で好成績、勉強も好成績。
一方私は野球部、下級生にベンチ入りされてしまう補欠の補欠、でも勉強だけは克夫に負けてられないと、ほぼ同格でした。
中学卒業が近くなると、美保子は地元商業高校進学を目指す、私も美保子を追って同じ学校目指す、克夫は陸上の関係で、強豪校へ進学と別れ、私はチャンスだと思いました。
高校進学後、私は美保子に告白しました。
他校に行って、今は会うこともままならない克夫より、私が絶対有利だと確信してました。
でも結果は。
「ごめん。私はかっちゃん(克夫)が好き」
美保子は私の気持ちに気づいていたようで、申し訳なさからなのか、泣いて泣いてのお断りでした。
無残にも打ち砕かれた初恋。
しかもその後、克夫は美保子の告白を受け入れ交際へ。
インターハイとかにも出場、克夫は地元のちょっと有名人に。
克夫は陸上の有名校へ、箱根まで走る選手に。
一方私は。
商業高校出て普通のサラリーマンに。
克夫とはたまに帰省したときとか会ってはいたけど、美保子との交際も順調そうで、それが悔しくてたまりませんでした。
克夫は大学卒業後、地元の大手企業に就職、差はさらに広がりました。
そして美保子と克夫結婚。
私にも招待が来ました。
負け犬は出席しないつもりでいました。
でも克夫と美保子、両方に是非出て欲しいとのお願いに負けました。
幼なじみのお願いも聞かない、小さい奴と思われたくない虚勢、それだけでした。
披露宴の催しで、美保子、克夫、幼い頃の写真がスクリーンに映されました。
そこには当たり前に、私もほとんどのシーンで映っているのです。
小学校入学、遠足、修学旅行、卒業、中学入学、必ず三人で。