学生時代の不勉強がたたって、乱文なのは勘弁して下さい。
あと、幼なじみというニュアンスとは多少異なるかもしれないことも、勘弁して下さい。
仕事の関係で、ある女性と名刺交換をしました。
私の名刺を見て、私の顔を見た女性。
『山本さん、って★★中学じゃないですか?』
『え?そうですが』
女性はニコニコっとしました。
『覚えてないですか?秀美、安藤秀美です』
確かに名刺にはそう書かれているのはわかるが、ピンときませんでした。
『私がお弁当忘れてきたとき、山本さん、購買からパン買ってきてくれましたよ』
思い出しました。
その時私は、母の都合で弁当無しで、購買で買ったパンを確かあげたことがあることを。
安藤秀美、そんな女の子確かいたな~くらいの記憶でしかありませんでした。
『あれはわざわざ買ってきたのではなく、たまたま弁当無しだったから、買ってきたパンを一個あげただけですよ』
『それでも私は嬉しかったんですよ。友達はお弁当わけてくれたりしたけど、パンは嬉しかったです』
45人くらいのクラスの人数、接点のなかった女の子は覚えていませんでした。
仕事の話に入る前に咲いた昔話。
校内暴力、いじめが問題に最初になりはじめた私達の世代は正直、中学時代にいい思い出はほとんどありませんでした。
少なくとも私は。
悪いやつらから目をつけられないように、弱い私は防御に気を使う毎日でしたから、私の中学時代は記憶から消し去りたかった時代です。
だからクラス会みたいなのも存在しません。
昔話から始まり、仕事の話も済んだとこで、私も次の予定があったので席を立とうとしました。
『仕事の話抜きでもっと話がしたいです。いつか時間取れませんか?奥様には迷惑かけませんから』
『奥様は残念ながらいませんよ。だからいいですよ』
『あら!失礼なこと言いました。今日仕事終わったあとは?』
『いいですよ』
会う約束をしました。
仕事を終えて待ち合わせをし、秀美の希望で入った海鮮居酒屋で話をしました。
私は×1、29歳で一度結婚するも五年で妻に浮気され離婚してました。
子供もいなかったので、あっさり逃げられました。
秀美は×2でした。
一度目は旦那の金の問題で、二度目は旦那の親との軋轢に耐えかねて、そんな話をしてました。
当時私達は45歳、三十年ぶり、しかも仲が良いどころか、ろくに会話もしたことがなかったのに、話に花が咲きました。