幼馴染との体験
よく読まれている体験談
2012/03/20 08:48:15(0wtzYVIb)
朝起きて鏡を見ると、切れ長の二重瞼が腫れて見るも無惨な顔になっていた。
朝食をとるためにリビングに降りると、母は私の顔を見てタオルに巻かれたアイスノンを渡してきた。
「少しでも冷やしたら楽になるから」
ただそれしか言わなかった。
朝食を簡単に済ませソファーに横になり顔半分にアイスノンを乗せた。
後から来た兄に熱でも出たのかとからかわれたが、言い返す元気はなかった。
ギリギリまで冷やしてから出勤した。
仕事は、そつなくこなした。
仕事をしている方が気持ちが楽だった。
ランチの時間になり、外食を誘われる。
「今日はコンビニにします」
「付き合うわ」
面倒見のいい女の先輩と一緒にコンビニに行く。
「ろくなの残ってないね~」
商品棚を見ながら先輩が言う。
私はおにぎりを一個手にとった。
「そんだけ?」
「あんまり食欲ないんで…」
先輩は、全てわかってるような顔をした。
「野菜ジュース奢ってあげる」
「悪いですよ」
「ついでだから」
先輩と会社に戻り黙々と食べる。
「私の目、腫れてますよね?」
「うん」
先輩は聡明に笑う。
「彼氏とうまくいってないの?」
「別れました」
「別れちゃったかー」
「私も悪いんです」
「私も若い時は色々あったなー」
「今も若いですけど」
先輩とクスクス笑う。
少し元気が出た。
私もこんな人になりたいと憧れた。
「これは飲みに行かなきゃ嘘だね」
「ですね」
「何、食べる?」
「イタリアンの気分ですね」
先輩と、あーだこーだ店を検索してると女の同僚も行く事になった。
「飲みに行く相談?」
「はい」
男の先輩に話しかけられた。
「俺も行く」
「だめ、女子会」
聡明な先輩が、即座に答える。
「俺も女子」
「バカじゃないの」
みんなで笑った。
「あ、私もお昼抑えればよかった」
聡明な先輩は、とぼけた顔で私に言った。
12/05/28 07:10
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結局、女3人男2人で飲みに行った。
この中に、のちに彼氏になる先輩もいた。
イタリアンもあるダイニングbarに落ち着くと飲み放題にするか単品にするかで悩んだが、聡明な先輩に飲み放題にされた。
メニューとにらめっこをする。
「シーザーサラダ食べたい」
同僚が言う。
「半熟卵があるのとないのが選べるよ」
「ない方がいいかも」
「えーある方がいいよ」
「多数決を取ります」
少し悪ふざけで話す。
「半熟卵ありの人」
そう掛け声をかけられて胸の辺りまで手をあげたら、正面に座っていた男の先輩と私の二人だけだった。
「はい、負け~」
「え~」
「半熟卵は外せないよな」
先輩が、私に同意を求めるので頷いた。
「じゃあ、二つ頼みましょうよ」
私と先輩は、半熟卵入りのシーザーサラダを二人で分けた。
12/05/28 16:26
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「誰かいい人いたら、ゆうなに紹介して下さ~い」
酔っ払った同僚が明るく言った。
「ちょっ…」
聡明な先輩が止めに入ったが私は、笑いながら頷いた。
「何?残念会?」
もう一人の男性社員が聞く。
「そうですよ~だからお願いしまーす」
「彼氏いないとか珍しくない?」
「そうですねぇ…フリーは久し振りです」
「モテキ終了」
「ちょっと酷くないですか?」
笑う、笑う、笑う。
とにかく色んな話しをした。
少し仕事の話しになった時は神妙に聞いて、面白い話しの時は手を叩いて笑った。
笑い過ぎて涙が出た。
二時間はあっという間だった。
「デザート食べようかな…」
一人がデザートを注文すると、なし崩しにみんな頼んだ。
「私、ティラミスにしよー」
「じゃ、俺もティラミス」
「ティラミス好きですか?」
「チーズが好きだから」
「美味しいですよね」
ニコニコしてティラミスを食べてる先輩が、可愛いと思った。
12/05/28 19:34
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