2013/05/17 06:14:54
(rg5GNL88)
僕が5年生になった頃、転校生の女の子がクラスに来た。僕は、一目でその子のことを
好きになってしまった。それまでは、女の子には殆ど関心がなかったが、今思えば、あ
れが初恋だったんだと思う。初めて紹介をされた日、その子は、私服で白いブラウスに
チェックのスカート、カーディガンを着ていた。白いハイソックスもはいていて、すご
く、かわいらしい服装だった。僕たちの学校は制服があったので、私服姿のその子は、
すごく目立っていた。長い髪の毛で、お嬢様のような感じだった。その子は、「○原鈴
菜です。どうぞよろしくお願いします」と挨拶した。はきはきして、かわいらしい声だ
った。席は、僕の隣になった。鈴菜ちゃんは、「よろしくね」と言いながら僕の横に座
った。「うん、よろしく」と答えながら、僕は、嬉しさと恥ずかしさとで、顔が赤くな
っていた感じがしていた。隣の席なので、出遭った1日目とはいえ、いろいろ話す機会
があった。「これは、どうすればいいのかしら」「体育館って広いのね」など、鈴菜ち
ゃんは僕にいろいろ話しかけてきた。鈴菜ちゃんは、言葉遣いがすごく丁寧だった。何
だか、本物の女の子、という感じがした。僕は、その日先生に頼まれて、鈴菜ちゃんと
一緒に配り物を取りに行った。配り物は、畳の部屋に置いてあった。配り物を取ろうと
してしゃがんだ、鈴菜ちゃんのスカートの奥に、真っ白いパンツが見えていた。初めて
のことだったので、僕はすごくドキドキした。僕の学校は、女の子は全員制服のスカー
トだけど、下には体操服の半ズボンを全員はいていて、パンツが見えることはなかった。
それだけに、衝撃的だった。僕は配り物を取りながら、しばし鈴菜ちゃんのパンツにじ
っと見入った。僕に、恥ずかしい場所を見られているとも知らずに、鈴菜ちゃんは「2
つずつ持っていけばいいわよね」と、僕に笑顔で話しかける。「うん、そうだね」僕も
答える。僕たちは、すっかり仲良しになった。教室に戻る間いろいろな話をした。この
日は、頼んでおいた制服が間に合わず、それで私服で学校に来たらしい。前の学校は私
服で、制服を着るのは初めてなので、とても楽しみだと言っていた。僕も、鈴菜ちゃん
の制服姿がすごく楽しみだった。その日の帰りも、方向が同じなので、一緒に帰ってほ
しいと先生から頼まれた。鈴菜ちゃんは、先生といろいろな話をしていて最後まで残っ
ていたので、僕も一緒に待っていた。鈴菜ちゃんの用事が済むと、僕たちは一緒に教室
を出た。誰もいない廊下で、僕たちはそっと手をつないだ。同級生の女の子と手をつな
ぐのは初めてだった。鈴菜ちゃんも初めてだと言っていた。昇降口で、いつものように、
すのこ板に座って靴を履いた。そしたら鈴菜ちゃんも僕の向かいに来て、座って靴を履
いた。またまた、鈴菜ちゃんのスカートの中が丸見えになった。すごくかわいい子なの
に、女の子らしい子なのに、鈴菜ちゃんって、何て大胆な格好をしちゃうんだろう。ス
カートをはいているのに、あんなに足を開いちゃって…。僕は、半ズボンの中がじわっ
と、生暖かくなるのを感じた。一足先に靴を履いた僕は、鈴菜ちゃんの手を取って、そ
っと立たせてあげた。「ありがとう」と言いながら立ち上がる鈴菜ちゃん。僕は、鈴菜
ちゃんの手の柔らかさ、ほんのりとした温かさを感じながら、何とも言えない幸せな気
分になっていた。