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2021/03/18 10:19:43 (wA8XBZqj)
今から5年前。33歳の頃です。

私はとある葬儀会社で営業担当をやっていました。葬儀会社の中でも、さらに営業となると周囲の殆どは男性ばかり。同じ会社の中で女の営業は2人しか居りませんでした。

業務内容は「いかに当社でお葬儀をやってもらえるか」という下地作り。つまり病院や介護施設を中心に、担当しているエリアの中をありとあらゆる手段を使って、病院施設の関係者と日ごろからの強いパイプを持つ事でした。

例えば病院や施設で誰かが亡くなるとします。すると遺族は先に葬儀会社を選ばないといけません。日ごろから互助会に入っている人は、万一の時に備えて葬儀会社を予め準備している人と言えますが、そうではない人は病院や施設にその時になって「どこかいい葬儀会社ないですかね?」と聞くものです。

そこで日ごろから営業活動の下地がちゃんと出来ていると、、「MMセレモニー(仮称)さんは如何ですか?寝台車の料金がサービスされますよ?」と施設側から遺族に進めてもらえるのです。

そして私の所属するMMセレモニーで、私が管轄する病院、施設からの紹介での葬儀施行が決まると、
私にインセンティブが入ってくるという仕組みです。

この当時、自分でも信じられないくらい稼いだと思います。もちろん・・・それには訳があっての事なのですが・・(笑)
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投稿者:(無名)
2021/03/24 19:10:07    (0WO6WcC2)
めっちゃ楽しく読んでます。続きおねがいします!
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投稿者:ナッツ ◆FjOpeTE2Ts
2021/03/24 21:32:54    (/WezhtDI)
誰も読んでないかと思って連載終了しようと思ってましたw

コメントありがとうございます。続き書きます。




7:コロナ到来

33歳で始めた葬祭業種の営業の仕事ですが、既にお話したとおり最初の1年は下積みの時期でした。そして、コーヒーをこぼした事が切っ掛けで目覚めたパンチラ営業を駆使し初めてからの3年間。いい意味でも悪い意味でも、よく働いたなぁ・・と思います。

それから昨年頃からコロナウイルスという名称がメディアで騒がれ始め・・。みなさんも身をもって体験しているとおり、気が付けばマスク着用、手洗い消毒、ソーシャルディスタンスの世の中になってしまいました。

葬祭業も大きなダメージを受けました。それこそ、葬祭業なんて人を集めてナンボの仕事。人が集まらない=葬儀の規模が小さい=利益が上がらないという単純明快なシステムであるのは今更説明する必要もないと思います。

また、私の個人的なパンチラ営業の方もダメージを受けました。

そもそも、病院の院長や、介護施設の施設長は「いかに自分の病院(施設)でクラスターを出さないようにするか」「負担の大きくなった医療従事者達に、責任者としてどのように対応するか」

いうなれば、私のパンチラ営業なんかに付き合ってる暇なんてなくなってしまったのです。そして、私だって仮にパンチラ営業を駆使したろところで、以前のように図ってもらえる便宜がなくなってしまったのでした。

カラオケは密、飛沫になるし、温泉宿は営業停止しているし、プライベートでのお付き合いをする場所がない。そもそも・・肌に触れ合う事自体が濃厚接触と呼ばれる世の中になったのです。

あれほど懇ろにお付き合いしていたSクラスの人、Aクラスの人も。。さすが医療や介護という業界の中でももっとも責任ある立場の人。次から次へと私のパンチラ営業にのっからなくなり・・誰もが「コロナシーズンが終わったら飲みいきますかw」と皆口を揃えて言ってきたのです。

コロナが到来してから、また会社からは本給にプラス、少しの手当がついただけの低所得状態に戻ってしまったのです。

さすがに私も考えました。コロナの事なんて想定していなかったので、羽振りがよかった時代のライフスタイルを維持する為には、もっと収入が必要。いや、維持しなくてもいい。せめて貯金を切り崩すような低所得のままではマズイと。

私がここまで人より多くの収益を上げていたのは、病院(施設)からの顧客の紹介というインセンティブでした。このインセンティブが望めなくなった今、他の方法で売上をあげないといけなくなったのです。

そこで私は考えたのですが。。。
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投稿者:ナッツ ◆FjOpeTE2Ts
2021/03/25 01:32:16    (jUnO.ZHq)
8:崩壊していく理性

私は収入が激減したことで冷静な判断を失っていたのか。この頃から頻繁に飲みに行くようになりました。ですが、コロナの真っ盛りのご時世、複数人数での飲み会という訳ではありません。あくまで会社の同僚であろうと、友人、知人であろうと一対一で飲みに行く機会を作っていました。

昔からの同僚、友人、知人を飲みに誘う理由に難しい理由なんていりません。「ちょっと仕事の事で相談したいんだけど?コロナの今だからこそ考えてる事あるんだよね」と切り出せば、「なんか儲け話でもあるの?」とこの手の話に敏感な30代、40代の人はすぐに乗ってくれたのです。(女からの誘いというのもあったのかもしれませんが)

そして飲みにいっても、だいたいする事はパンチラ営業に限りなく近い事。自分からセクハラ質問をされやすい雰囲気を作り、相手をその気にさせて、あるいは相手のほうから私を酔わせて。。という構図は男と女が飲みに行ってる以上、避けては通れない課題なのかもしれません。

ただ・・・。今までと私が違ったところは、今まではあくまで会社の取引先を相手にS~Cというランクを付けていましたが、会社の取引先との関係がコロナの影響で冷え切った今、新しい私の色仕掛けの顧客層はプライベートへと移行していったのでした。

焦っていたんだと思います。手取り35万~40万(プラス、医者等の富裕層からの私生活の援助)の間を3年間、キープしていた私が、コロナになった瞬間、急に手取り18万円に落ちてしまった事で。。。

(せめて手取り25万くらいにはしたい・・・・)

やっている事はほとんど同じ。ただ場所が病院の院長の応接室から、個室居酒屋に変わっただけでした。

ただ、相手が同僚であり、知人であったという点から、、明確な意思で継続的に行われる色仕掛け交渉ではなく・・・「あくまで酒に酔った事による不注意」を装うところだけが、取引先との方法と違った部分です。

そして、相手が同僚であり知人であるからこそ・・・「妻子アリ」の人だけを狙っていきました。妻子がない人を相手にして、もし本気にされても困るからです。ですが、妻子アリの人なら、私との間で行われた行為は、秘密裡に行われた事となり、周囲にバレる可能性が極めて少ないという事でした。


次回は最終話になる予定です。
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投稿者:(無名)
2021/03/29 16:47:00    (UNGkrPxX)
さいごまだかな~?
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