2024/08/03 17:04:29
(3VYm11UW)
もう本当に限界でした。
この状況で、なおもこの場に留まれるような人がいるとしたら・・・
それは、もうまともな神経の持ち主ではありません。
(あああ、早く)
(服を・・・)
素っ裸の自分が恥ずかしくて死にそうでした。
本当はすぐにも走って逃げだしたいぐらいの気持ちですが、さすがにそういうわけにもいきません。
最後まで演技を貫くしかありませんでした。
まだふらふらな感じを続けてしゃがんだまま、
「はあ、はあ、はあ」
自分のナップザックを手もとに引き寄せます。
両手でジッパーを開けて、中からペットボトルの水を出しました。
がぶ飲みします。
(ああ、早く・・・もうだめ)
(はやく服を・・・)
周りの状況を気にする余裕なんてないふりをしていました。
いわゆるM字に近い感じに脚が開いているのに、
(あああ、見ないで)
そのまましゃがみながら水分を補給している彼女・・・
ふたりとも正面から食い入るように私の股間を見ています。
(死ぬ・・・恥ずかしすぎて死ぬ・・・)
正直、身震いしそうでした。
日常ではありえない自身の振る舞いに興奮して、
(あああ、ああー)
脳内にどばどば快感があふれています。
異性2人に喜んでもらっていることを実感する自分に高揚していました。
(お願いこれ以上・・・)
(辱めないで)
取り出したパンツを手にして、
「はあ、はあ、はあ」
よろよろと立ち上がります。
大恥のこの状況から早く脱したいというお姉さんの心情が垣間見えていました。
明らかにまだ具合が悪そうなのに・・・
ふらふらになりながら、頑張って必死に服を着ようとしています。
「はあ、はあ、はあ」
おかっぱくんのほうに背が向いていました。
ふらついたふりをして、
『よろよろっ』
まだひざまずいたままでいる彼の1メートル前まで後ずさりします。
お姉さんのすべすべしたお尻が、おかっぱくんの目の前にありました。
痩せている左右のお尻がぴったり閉じることなく、真ん中に肛門のすぼみが見えています。
その彼女が・・・
パンツに足首を通そうと前屈みになっていました。
(ああああ、だめえ)
おかっぱくんの顏の、まさに目と鼻の先です。
そのすべすべのお尻が、彼の眼前で思いっきり左右に開き切っていました。
こんなに近いのに、
(ひいいい)
少しも退いてくれる気配のない真後ろの彼・・・
(ああん、いじわる・・・)
踏みつけてしまったパンツが足先に引っかかって、
(ひいいん)
バランスを崩すふりをします。
ふらついて、1歩、2歩、後方によろめく彼女・・・
やわらかい感触が、
『むにゅっ』
一瞬お尻にぶつかっていました。
びっくりして反射的に腰を引いているお姉さんです。
(ひいいん、私)
(いま顔に当ててやった)
ふたりの視線を浴びながら下着をつけていました。
私は、悪くありません。
よりによって混浴の野天で貧血に襲われた、かわいそうなお姉さんです。
打ちひしがれたような表情で、
「はあ、はあ、はあ」
服を着ていました。
挨拶をすることもなくザックを背負って、よろけながらその場を後にします。
(どきどきどきどき)
彼らから見えなくなるところまで来て、
(ひいーーーーー)
全速早足になっていました。
興奮と罪悪感に追い立てられて、からだ全体が燃えるように熱くなっています。
あっというまに駐車場まで戻ってきていました。
(死ぬ・・・死ぬ・・・)
車に乗り込んで発進させます。
まったく予定外でしたが・・・
旅の最後に大興奮の余韻を抑えられないまま駅のある街に向かう『私』でした。
(PS)
今年の夏も毎日暑いですね。
長文にお付き合いくださってありがとうございました。