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1

真夏の野湯体験

投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
削除依頼
2024/08/03 16:59:39 (3VYm11UW)
海外旅行にいきたいな・・・
ここ数年、そう思いながらもずっと行けずにいました。

(ひとりでヨーロッパを巡ってきたい)
(でも、やっぱりニューヨークにも行ってみたいな)

コロナ渦も過ぎたんだから、
(今年の夏こそ行こう)
そう思い描いていたのですが・・・

長くなりますので続きはレスの中に入れます。
 
1 2
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11
投稿者:ファン1号
2024/08/03 22:36:03    (vI9FsAss)
こんばんは
いつもながら最高ですね。
もっとたくさん読みたいです
10
投稿者:うでぃ
2024/08/03 20:24:07    (GiMgPTlL)
3つもありがとうございます。
おかっぱ君がうらやましいです。
9
投稿者:774
2024/08/03 17:58:49    (b9PLFH8M)
カフェで…と併せて読みました。
いつも投稿ありがとうございます。
恭子さんの報告はほんと好きです。

全国的に暑い日がまだ続いておりますが体調には気をつけてください。
8
投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
2024/08/03 17:04:29    (3VYm11UW)
もう本当に限界でした。
この状況で、なおもこの場に留まれるような人がいるとしたら・・・
それは、もうまともな神経の持ち主ではありません。

(あああ、早く)
(服を・・・)

素っ裸の自分が恥ずかしくて死にそうでした。
本当はすぐにも走って逃げだしたいぐらいの気持ちですが、さすがにそういうわけにもいきません。
最後まで演技を貫くしかありませんでした。
まだふらふらな感じを続けてしゃがんだまま、
「はあ、はあ、はあ」
自分のナップザックを手もとに引き寄せます。
両手でジッパーを開けて、中からペットボトルの水を出しました。
がぶ飲みします。

(ああ、早く・・・もうだめ)
(はやく服を・・・)

周りの状況を気にする余裕なんてないふりをしていました。
いわゆるM字に近い感じに脚が開いているのに、
(あああ、見ないで)
そのまましゃがみながら水分を補給している彼女・・・
ふたりとも正面から食い入るように私の股間を見ています。

(死ぬ・・・恥ずかしすぎて死ぬ・・・)

正直、身震いしそうでした。
日常ではありえない自身の振る舞いに興奮して、
(あああ、ああー)
脳内にどばどば快感があふれています。
異性2人に喜んでもらっていることを実感する自分に高揚していました。

(お願いこれ以上・・・)
(辱めないで)

取り出したパンツを手にして、
「はあ、はあ、はあ」
よろよろと立ち上がります。

大恥のこの状況から早く脱したいというお姉さんの心情が垣間見えていました。
明らかにまだ具合が悪そうなのに・・・
ふらふらになりながら、頑張って必死に服を着ようとしています。

「はあ、はあ、はあ」

おかっぱくんのほうに背が向いていました。
ふらついたふりをして、
『よろよろっ』
まだひざまずいたままでいる彼の1メートル前まで後ずさりします。

お姉さんのすべすべしたお尻が、おかっぱくんの目の前にありました。
痩せている左右のお尻がぴったり閉じることなく、真ん中に肛門のすぼみが見えています。
その彼女が・・・
パンツに足首を通そうと前屈みになっていました。

(ああああ、だめえ)

おかっぱくんの顏の、まさに目と鼻の先です。
そのすべすべのお尻が、彼の眼前で思いっきり左右に開き切っていました。
こんなに近いのに、
(ひいいい)
少しも退いてくれる気配のない真後ろの彼・・・

(ああん、いじわる・・・)

踏みつけてしまったパンツが足先に引っかかって、
(ひいいん)
バランスを崩すふりをします。
ふらついて、1歩、2歩、後方によろめく彼女・・・

やわらかい感触が、
『むにゅっ』
一瞬お尻にぶつかっていました。
びっくりして反射的に腰を引いているお姉さんです。

(ひいいん、私)
(いま顔に当ててやった)

ふたりの視線を浴びながら下着をつけていました。
私は、悪くありません。
よりによって混浴の野天で貧血に襲われた、かわいそうなお姉さんです。
打ちひしがれたような表情で、
「はあ、はあ、はあ」
服を着ていました。
挨拶をすることもなくザックを背負って、よろけながらその場を後にします。

(どきどきどきどき)

彼らから見えなくなるところまで来て、
(ひいーーーーー)
全速早足になっていました。
興奮と罪悪感に追い立てられて、からだ全体が燃えるように熱くなっています。
あっというまに駐車場まで戻ってきていました。

(死ぬ・・・死ぬ・・・)

車に乗り込んで発進させます。
まったく予定外でしたが・・・
旅の最後に大興奮の余韻を抑えられないまま駅のある街に向かう『私』でした。


(PS)
今年の夏も毎日暑いですね。
長文にお付き合いくださってありがとうございました。
7
投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
2024/08/03 17:03:44    (3VYm11UW)
おかっぱくんだけは、私を介抱しようとしてくれていました。

「えと、あの、どうしよう」
「どうしたら・・・」

苦しそうに息をしているお姉さんに、
「だいじょうぶですか」
おどおど声をかけてきてくれています。
でも、一瞬だけ薄目を開けた私に見えていました。
両ひざ立ちになった私の胸に視線を落とした彼のお〇んちんが思いっきり反り返っています。

(ひいいん・・・)
(まじめっ子のくせに)

まさに0.1秒の一瞬でした。
頭の中で性悪なもうひとりの自分が・・・
その瞬間的な刹那に、
(オタクのくせに・・・オタク男)
勝手につくりあげた相手のイメージを一方的に膨らませています。
脳がフル回転していました。

彼からの問いかけには、
「だい、じょ・・・」
朦朧とうなずき返している『彼女』ですが、心の中は一瞬で『悪』になっています。

(オタクのくせに)
(私のおっぱい見るなんて)

つらそうに首をゆらつかせながら、
「はあ、はあ、はあ」
おぼろげにまぶたを開きました。
すぐわきにしゃがんでいるおかっぱくんと目が合います。

「きも・・ち、わる・・い・・」

立ち上がろうと片ひざ立ちになったところでぴたっと止まって、また眩暈に襲われるふりをしました。
傍らにしゃがんでいるおかっぱくんにつかまろうと両腕を伸ばします。

(キミのこと)
(利用していい?)

おかっぱくんが支えようとしてくれました。
緊張に表情をこわばらせながら、真正面で私の腕を受け止めてくれます。
キレイなお姉さんの顏が、彼の頬横をかすめていました。
そのまましなだれかかるように脱力して、
「ぅ、ぅぅ」
自分の体重を預けてしまう彼女・・・

「うわっ、あっ、だいじょ・・・」

しがみつかれたおかっぱくんのほうも地面にひざをついていました。
お互いに両ひざ立ちのまま、
『ぎゅっ』
正面から私の体重を受け止めてくれています。
偶然を装っていますから、もちろん5秒か10秒の短い出来事でした。
生身の肌の温かさが、全身にぴったり密着しています。
私も彼も、一糸まとわぬ全裸でした。
いつもひとりぼっちな私のからだを若い男が抱きしめてくれています。

(あああん、恥ずかしい。。。)

私自身、超どきどきでした。
短い時間とはいえ、素っ裸の状態で男の子に抱きしめてもらった私・・・
背徳感に心を震わせながら、
「はあ、はあ、はあ」
からだを離してもらいます。
6
投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
2024/08/03 17:03:12    (3VYm11UW)
今度こそ演技モードに切り替わっていました。
気まずそうに目を泳がせながら、
「ふーーー」
何度も大きな吐息をついてみせます。
みるみるうちに表情が曇ってきているのが男の子たちに伝わるようにしていました。
いかにものぼせてきてしまっているという感じです。

(私は悪くない)
(女ならこの状況が恥ずかしくてあたりまえ)

彼らの視線を浴びるのが恥ずかしくて、お湯から出るに出られないふりをしていました。
そして、そのことを察してほしいかのように何度もふたりのほうを見るお姉さん・・・
でもプライドの高さが邪魔をして、
『あっち向いててください』
男の子たちに向かってそのひとことを口に出せずにいます。
見れば見るほど艶やかな美人の彼女でした。
明らかに追い込まれた表情で、ややつらそうにうつむいています。

(どきどきどき)

男の子たちも、お姉さんの異変に気づいたようでした。
お風呂から出るに出られずにいる『彼女』・・・
長湯で肌を赤らめたまま、
「ふーー」
何度も深い息をついています。
その様子を、男の子たちに『超』見られていました。
まさに、注目されている状態です。
自尊心の強さに葛藤して男の前でお湯から出られずにいるその顔を、彼らにじっくり見させてやりました。
ねえキミたち、

(いまあなたの目の前にいるのは)
(ほら、こんなキレイなお姉さんだよ)

つらそうなふりを装いながら、さりげなく周囲を見渡します。
だいじょうぶ、
(他には誰も来てない)
状況的にはこのふたりのことだけを気にしておけば大丈夫でした。
同時に、自虐の感情がわきあがります。

(あああ、絶対イヤ)
(こんな若い子たちの前で)

男の子たちがいるのはすぐそこでした。
この女の人が、もうまもなくお湯から出るだろうことはもう感じ取っているはずです。
ふたりとも明らかにそわそわした様子でした。
期待でいっぱいのふたりの視線が突き刺さってきています。

(いやんいやん、ゆるして)
(できないよ)

普通にお湯から出るだけでも恥ずかしいのに・・・
貧血のふりなんてできないよ・・・

やるなら一発勝負でした。
今なら誰にも邪魔されることはありません。

(ああああ、ふたりとも)
(固唾をのんでる)

このお姉さんのヌードを目に焼きつけようと・・・
いまかいまかと待ってる・・・

(いやああ、いじわる・・・)
(あっち向いてて)

わきあがる自虐の興奮に胸が苦しくなっていました。
のぼせて、もう耐えられないという面持ちをつくって・・・
男の子たちに視線を向けられたまま、
「ざば」
お湯の中から立ち上がります。

(きゃああーーー)

屈辱感に顔を歪ませてみせました。
まだ20代のお姉さんが、両手で自分の胸と股を押さえながら・・・
彼らの目の前ですっぽんぽんです。
恥ずかしそうに背中を小さく丸めながら、お湯から上がろうとしていました。

(ひいいーーー)

思わず本心から、
「見ないで・・・いやっ・・・」
涙ぐみそうになっている私・・・

(あああん、嫌ああーー)

色白でからだの細いお姉さんでした。
腕は2本しかありませんから、後ろは隠せていません。
お尻がまる出しでした。
のぼせて半ばふらふらになっているふりをしながら、
「ざぼっ、ざぼっ・・・」
お湯の中を横切っていきます。

(ひいいい、恥ずかしいよ・・・)
(見ないで見ないでえ。。。)

演技していました。
お湯から上がって、
「ざばっ」
すぐそこに置いてある自分のナップザックのもとへ・・・
もはや貧血寸前で目も虚ろなお姉さんです。
すでにそんな状態になっている彼女に『ザックを持って別の場所に行く』なんて考えが及ぶはずもありませんでした。
片手では股を押さえたまま、もう片方の手だけでナップザックのジッパーを開こうとしています。

(ひいいい、超見てる)
(むり、むり、もう無理・・・)

無防備になった胸が露わでした。
お湯につかったままじっと私を眺めている彼らから、5メートルと離れていません。
思いっきり視線を浴びていました。
まばたきもせずに凝視している男の子たちです。
彼女自身もそれをわかっているので、強烈な羞恥の表情になっていました。
立ったままの片手ではなかなかジッパーを開けられず、
「ぃゃっ・・・ぃゃぁ・・・」
ものすごく焦っているお姉さん・・・
さっきまであんなにお澄まししていたくせに、彼女の胸はこんな『貧乳』です。

「イヤあ、こっち見ないで」
「お願いお願い」

泣きべそになっていました。
やむなく両手でジッパーを開けようと、その場に片ひざをつきます。
と同時に、
「ぁ・・・」
われながら迫真の演技でした。
片ひざついた全裸の彼女が、いきなりすとんと土の地面にお尻をついてます。
朦朧としてみせました。
そしてそのまま力なく崩れるように・・・
へなへなと横倒しにへたりこんでしまいます。

「えっ、ちょっと!」
「だいじょうぶですか!」

(ああああ)

人まえで、あまりにも恥ずかしいこのパターンでした。
まだパンツすらはいてない私に、
「ざばざばっ」
心配してお湯から飛び出した男の子たちが寄り添いにきてくれます。

(ひいいん)

「大丈夫ですか!!」

(ああああ、だめ・・・死ぬ・・・)
(恥ずかしい)

湿った地面にからだを横たえたまま、完全に素っ裸でした。
恥ずかしいなんて表現では、とても伝えきれません。
男の子ふたりが、貧血で倒れてしまった私を見守るように左右にしゃがみこんでいました。
人まえなことの自覚がある彼女は、
「ひ・・・ひんけつ・・・が・・・」
朦朧とつぶやきながらも・・・
横たわったまま懸命に手で胸と股を押さえています。

「ぁぁぁ・・・ぃ、ゃ・・・」
「恥ず・・か・・」

屈辱的なシチュエーションに涙してみせました。
短い時間でも安静にすべきなのに、
「ぅ・・ぅぅ・・・」
早く起き上がろうと、もう上半身を起こしています。
からだをひねった状態から、無理に立ち上がろうと両手を地べたについて・・・
それなのにちょうどその四つん這い姿勢の状態で、
「ぁぁ・・・」
ぴたっと止まっていました。
目線の定まらない顔つきで、つらそうに奥歯を噛みしめます。

(ああああ)

すべて演技でした。
あまりのつらさに涙をぼろぼろこぼしています。
荒い呼吸のまま、
「はあ、はあ、はあ」
もうそれ以上、身動きもできないお姉さん・・・

(ひいーー)

四つん這いのまま微動だにできず、
「はあ、はあ、はあ」
苦しそうにまぶたを閉じてしまっていました。
どこも隠せていない全裸の彼女が、男の子たちふたりからはだかを見られまくりになっています。

(イヤああーーー、嫌あーーーー)
(もうだめえー)

心の中で悲鳴をあげまくっていました。
傍らで見守っているメガネくんがすかさず真後ろの位置に移っています。
ひいいん、意地悪・・・
(見ないでえ)
四つん這いのお姉さんの股間がまる見えでした。
いまだにほとんど形の崩れていないキレイな『割れ目』を、この近さで見放題です。
そんなかわいそうな自分がわれながら不憫でなりませんでした。

(あああ、あ・・・だめ)
(恥ずかしすぎて心臓が苦しい)

おっぱいを見られてしまうどころの話ではありません。
はだかを見られるのが嫌で、
(お風呂であんなに耐えてたのに)
かわいそうな『美人』さん・・・

(だめ・・・もうだめ)
(息が・・・心臓が・・・)

お尻の穴までつまびらかにまる見えでした。
こんなに凛とした容姿の彼女・・・
「はあ、はあ、はあ」
この人の肛門はこんなふうに皺がすぼんでいます。

(ひいいい)
(立たないと)

限界でした。
文章にすると長いですが、四つん這いでいたのはせいぜい1分ぐらいのものです。
あまりにもかわいそうな自分に被虐心が昂って、
(ああん、最高・・・)
内心、思考が停止しそうなほど興奮している自分がいました。
地べたについていた左右の手を離して、よろけそうになりながら上半身を起こします。
5
投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
2024/08/03 17:02:07    (3VYm11UW)
凛とした顔つきのキレイなお姉さん・・・
あたりまえですが、お湯の中は全裸です。

(ひいいん、こっち見ないで)
(恥ずかしいよ。。。)

この状況でお風呂からあがるには、かなりの覚悟が必要でした。
ひとたびお湯から出ようものなら・・
下着をつけるまでの数十秒、どんなに急いでもその間ずっと彼らの視線を免れることはできません。
手で隠すのも限界がありました。
どんどん気持ちが追い詰められていきます。

またこっち見てる、
(あああ、やばい)
胃が痛い・・・

なんだか不思議な感覚でした。
なんの前触れもなく、ぷつっと感情が切り替わります。
本当にそんなつもりで訪ねてきた野湯ではなかったのですが・・・
別にいいか、旅行の最後だし。

(この状況なんだから)
(少しどきどきさせてもらおっかな)

冷静に考えれば、どうってことありませんでした。
もともと野湯なのですから、
(私にだって非はない)
お風呂ではだかなのはあたりまえのことです。
男といっしょになってしまったこのお姉さんの運が悪かっただけ・・・

(だいじょうぶ)
(まじめくんたちなのは間違いない)

このふたりに迷惑をかけるつもりはありませんでした。
私がひとりで勝手に恥をかくだけのことです。
同時に、過去のいろいろな記憶が一気に押し寄せてきていました。
のぼせたふり作戦なら・・・
本気でやろうと思えば今ならやれます。
4
投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
2024/08/03 17:01:39    (3VYm11UW)
お湯はぬるめですが、ずっとつかっていればさすがにのぼせてきます。
でも、なかなか帰る気になれませんでした。
30分ぐらい、ひとりきりでのんびり野湯を満喫していた私です。
ああ、もう帰ったほうがいい・・・

(いつまでもこうしてたら)
(そのうち男の人も現れかねない)

かすかに何かを耳にしたような気がしました。
やがて本当に人の気配を感じて、
(どきっ!)
一気に現実に引き戻されます。
そして、心臓がばくばくばくばく・・・

(やっぱり、来ちゃったか・・・)
(あああ・・・人がくる・・・)

緊張の一瞬でした。
入ろうと思えば誰でも入ることのできる野湯ですから、ある意味予想はしていたことです。
でも、どんな人が現れるのかはまったくの未知数でした。
自分でこんなふうに書けば反感を買うのはわかっているけど・・・
外見の容姿だけなら、ちょっと目を引くような『美人』の私です。
覚悟はしていたけど、
(でもやっぱり)
男の人は恥ずかしいよ・・・

(どきどきどき)
(どきどきどき)

あ・・・

(ひいいいいいー)

2人組の若い男性たちでした。
先客としてすでにお湯につかっていた私を目にした瞬間、
『おおおおー』
そんな表情になっています。

私は私で、
(ひいいいん)
顔が真っ赤になっているのが自分でわかりました。

(そんな・・・)
(恥ずかしすぎる)

お湯は土色ににごっているので、私のはだかが見えているわけではありません。
でも羞恥の極致でした。
気まずさをごまかそうと、いつのまにか気持ちが演技モードになって・・・
平然を装おうとしている『私』がいます。

(どきどきどきどき)

「うわあー、すげえー」
「こんにちはー!」

たぶん20代前半ぐらいの男の子たちでした。
はたから見てわかるほど、
「すげー、まじで混浴だー」
テンション爆上がりになっている彼らです。

(嫌あーー)

でも、このふたりが悪い子たちでないことは一目で見抜いていた私でした。
どうしてと問われても困るのですが、私にはわかるのです。
だいじょうぶ、
(襲われたりはしない)
間違いなく、根はかなり真面目なタイプのオタクっぽい男の子たちでした。
そういった意味では、内心ちょっと一安心です。

(だいじょうぶ)
(落ち着け・・・落ち着け、わたし・・・)

温泉に来るのにその服のチョイス?
そう言いたくなるようなファッションセンスでした。
まったく垢抜けていない外見で・・・
彼女なんていないんだろうなというのが(勝手な印象ですが)一目瞭然です。

でも真面目そうな子たちであれば・・・
それはそれで、
(ひいいいん)
私としても本当に恥ずかしくてなりませんでした。

(いやんいやん、荷物置いてる)
(入ってきちゃう)

信じてもらえなくてもかまいませんが、見た目だけなら28~9で通用する私です。
彼らの目にも、おそらくそう映っているはずでした。
でも、私の実年齢はもうアラフォーです。
もし同世代の女性がこれを読んでくださっていたとしたら・・・
想像つきますか?・・・20歳そこそこの男の子たちと混浴する恥ずかしさが。

荷物を置いた彼らが・・・
私の存在を気にして、
「えー!?・・・えー!?」
躊躇いながら服を脱ぎはじめています。

(あああ、確定だ)
(このままだと混浴だ・・・)

私はうまく演技できていませんでした。
平然のふりをしようとしても、表情に動揺が出てしまっているのが自分でもわかります。
ひいい、
(むりむりむり)
恥ずかしすぎる・・・

パンツを脱ごうとしている彼らが、照れたように手で自分の股を隠そうとしています。
完全に隠せるはずがありませんでした。
脱ぐときにどうしてもお〇んちんが見えてしまっています。
いやあん、
(見えてるってば)
恥ずかしいよ・・・

「ざぼん・・・」
「じゃばっ・・・」

ふたりがお湯に入ってきました。
あまりの気まずさにうつむいてしまう私・・・
彼らもどうコミュニケーションを取っていいかわからないようでした。
おかっぱ頭のほうの子が、
「こ、こんにちは」
あらためて挨拶しようとしてきてくれます。
その声がうわずっていて、かなり緊張しているんだというのがストレートに伝わってきていました。
この気まずい雰囲気をなんとかしようと勇気を出して接してきてくれているのです。
それがわかるのに、それなのに・・・

私が選んだ態度は『拒絶』でした。
ちょっと会釈だけして、迷惑そうにぷいっと顔を横に向けてしまいます。
自分でもどうにもできませんでした。
いい歳して情けないけど、ずっと動揺したままでとっさに笑顔をつくることができなかったのです。
もともとの内向的な性格が災いして、
(ああ私、最低・・・)
挨拶してきてくれた相手にこんな失礼な態度を取ってしまっている自分がいました。

(私のほうが年上なのに・・・ずっと年上なのに・・・)
(ごめんね、ごめん・・)

私のせいで、ますます気まずい空気になってしまっています。
それでも今度はもうひとりのメガネのほうの子が、
「すみません・・・」
なおも気を遣ってくれていました。

「気まずいですよね」
「男といっしょになっちゃったら」

私の方こそ申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でも、いまさら態度を変えるという勇気(?)が私にはありませんでした。
ちらっと目を合わせて、
「いえ、だいじょうぶです・・・」
プライドが高そうにお澄ましした表情を崩しません。

(あああ、もうだめ)
(帰りたい)

重苦しい時間が流れていました。
こんなにつれない態度をとってしまっているのに・・・
でもやはりそこは『男の子』です。
まったく会話のない状況ですが、同じお湯につかっている私のことをチラチラ見ずにはいられないようでした。
3
投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
2024/08/03 17:00:57    (3VYm11UW)
順調に温泉旅を楽しんでいました。
私は昔からお風呂に入るのが大好きです。
だから温泉をめぐるのも、数少ない趣味のひとつのようなものでした。
綿密にスケジュールを組んで、行きたいと思っていた温泉をいくつか訪ねていきます。
そして3日目を迎えていました。
最終日ですが、午後の新幹線までそれなりに時間はあります。

3日目については、〇〇温泉と△△温泉をハシゴしてから帰途につく予定でした。
ただし、もうひとつの選択肢もあります。
それは、今回の温泉旅で唯一となる『野湯』を訪ねるパターンでした。
その気になれば、行程的にそちらに足を伸ばすことも可能です。

(行こう)
(朝早く行けば大丈夫)

野湯を訪ねるほうを選んでいました。
ルート的には遠回りになるので、早朝に発つ必要があります。
それに、男女共用(混浴)なので・・・
人の多くない時間帯を狙うためにも、早朝出発はマストでした。
いやらしそうな男性が陣取っていてせっかく行ったのに入るのを諦めるとか、そんなのは絶対にイヤだからです。

(まだ星が出てる)
(今日も暑くなりそうだな)

夜明けと同時にビジネスホテルをチェックアウトしていました。
レンタカーのハンドルを握って目的地を目指します。
私はこれまでも何度か野湯の入浴を経験したことがありました。
向かう途中はいつも不安でいっぱいだけど、
(だけど、まあ・・・)
大丈夫・・・
行けばきっとなんとかなります。

(どきどきどき)

下心などありませんでした。
純粋に、お風呂好きとして大自然の空気と景色と温泉を楽しみたいだけです。
そういう意味で期待いっぱいでした。
でも、野湯にはこれまでも思い出とかがいろいろあって・・・
女ひとりで訪ねる以上は、どうしても不安を払拭することができません。
緊張せざるをえませんでした。

(もしかしたら)
(男性と居合わせてしまうかもしれない)

いざとなれば混浴になる覚悟も持っていますが・・・
その恥ずかしさは経験したことのある女性でないと絶対に理解できないと思います。
できれば避けたいと思っていました。
繰り返しになりますが、
(どきどきどき)
私は下心があって今回の温泉旅をしているわけではありません。
早く行くことで野湯を独り占めしたい・・・
それが私の願望でした。

(お願い)
(エロおやじとか困る)

場所の特定を避けるために具体的なことは一切書きません。
車を下りてからなだらかな小径をかなり歩いて、ようやくその場所にたどり着いていました。
早朝なのが功を奏して、誰もいません。

(よし、ラッキー)
(私だけだ!)

質素そのものの野湯でした。
湧き出たお湯があふれ続けていてかけ流し状態です。
いちおう人の手が加えられていて入浴場のていになってはいますが、実質的には未管理状態でした。
野湯にしては、思ったより広さもあります。
土色の湯面に手を入れると、かなりぬるめでした。
この湯温だと、もし冬だったら入るのはかなり厳しいだろうなという気がします。
周囲を入念に見渡しました。

(よーし、誰もいない)
(だいじょうぶ)

着ているものを脱ぎます。
足もとは、雑木林の地面そのものでした。
湿った土や落ち葉を裸足で踏みしめながら、パンツを下ろしてはだかになります。
かけ湯しようにも・・・
桶も洗面器もありませんでした。
ちょっと罪悪感がありますが、そのままお湯に入ります。

「ざぼっ」
(ふーーーー)

感無量でした。
今回の旅行でも、ここまでいくつかの温泉地に寄ってきた私ですが・・・
こういうお風呂はやっぱり最高です。
温泉施設の意匠的な露天風呂とはちがって、
(気持ちいい。。。)
まさしく本物の野天湯でした。

「ふーーー」

独りぼっちで旅気分を堪能している自分がいます。
連日厳しい暑さが続いていますが、旅行中にお天気に恵まれているのはありがたいことでした。
昨夜はちょっとだけ、
(強い雨が降ってたみたいだけど・・・)
でも、日中はこうして毎日晴れてくれています。
まだ7月下旬の今ですが、今日も夏のピーク同然の酷暑になりそうでした。

(来てよかった)
(温泉って最高。。。)

私も歳を重ねたものです。
昔はひとり旅なんて寂しくてしょうがなかったけど・・・
いまはむしろ、そのほうがリラックスできるぐらいでした。
もし友だちを誘ったところで、
(こんな野湯なんて)
誰も付き合ってくれないだろうな・・・
そもそもみんな家族や子育てのことが忙しくて、もうそれどころではないのです。

(独身なのは・・・私だけだよ)
(ごめんねお母さん)

こんなダメな娘に育っちゃって、
(孫の顔も見せてあげられなかったな)
楽しみにしてただろうに・・・

「ふーーー」

私がこの半生で手に入れたものって何だろう・・・
考えても仕方ないけど、
(私には何もない)
毎日ただただ地道に真面目に生きてるだけ・・・

1分ごとに太陽が高く昇っていく感じがありました。
景色について具体的な描写をすることは避けますが、大自然の奥深さを感じます。
贅沢なひとときでした。
文章にすると考えていることはネガティブに聞こえるかも知れませんが・・・
日々の自分を見つめ直すいい機会になっています。

(はるばるこっちにまで)
(足を伸ばして来てよかった)
2
投稿者:恭子 ◆nkgalYGPXs
2024/08/03 17:00:08    (3VYm11UW)
海外旅行にいきたいな・・・
ここ数年、そう思いながらもずっと行けずにいました。

(ひとりでヨーロッパを巡ってきたい)
(でも、やっぱりニューヨークにも行ってみたいな)

コロナ渦も過ぎたんだから、
(今年の夏こそ行こう)
そう思い描いていたのですが・・・

いざとなると、決断できずにいる自分がいます。
為替レートの影響が大きいのでしょうが、旅行にかかる費用があまりにも高すぎでした。
グチっても仕方ないけど、自分の収入を考えると今はとても無理です。

(毎日毎日、まじめに働いてるのに)
(海外旅行にもいけないのか)

だったらせめて国内でどこかに・・・
でも、
(どこに行こう)
けっきょく、私が行きたいと思ったのは観光地ではありませんでした。

(やっぱ温泉だな)
(ひとりで温泉めぐり)

それなら慣れたものです。
そして・・・予定を練っているうちに、すぐにも行きたくなってしまいました。
一人旅の温泉めぐりなら、夏休みを待つまでもありません。
新幹線とレンタカーと宿泊先を手配して、行ってきました。
土日に有給を1日つけて、2泊3日の行程です。
1 2
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