2013/09/28 15:11:32
(CZiOWM9R)
サンダルをはきました。
露天スペースのはじっこに行きます。
コンクリート部分に両手をつきました。
体の向きを反転させて・・・
両腕の力で体重を支えながら、そっと護岸の下に降りてしまいます。
幅1mぐらいの川べりの土台(?)のようなところに立っていました。
どきどきしていました。
タオルひとつ持たず、真っ裸で外に降りてしまっています。
(だいじょうぶ)
気持ちは固まっていました。
すぐそこ・・・ちょっと流れのあの辺りまで出て、すぐ戻ってくるだけです。
土台から、水の中へとゆっくり足を降ろしました。
(冷たい)
でも、気持ちのいい冷たさです。
深さは、足首がつかるぐらいまでしかありません。
水が透き通っていました。
清流と呼ぶにふさわしい、きれいな川でした。
まだ男湯からは死角の位置です。
流れは思ったよりぜんぜんゆるやかでした。
いちおうスポーツタイプ(?)のサンダルをはいています。
水の中で石を踏んでも怪我することはありません。
(おじさん見てて)
お湯にのぼせた女が、川の水に触れようとつい降りちゃった・・・
そんなまぬけな女を演じてみせるのです。
砂利を踏みしめるように川の中へと足を踏み出しました。
「ばしゃっ・・・ざしゃっ・・・」
これで、位置的にはもう男湯からも見えてしまっているはずです。
でも、そっちを振り向くなんてできませんでした。
(おじさん、気づいて)
本当に、一糸まとわぬ真っ裸です。
(ほら、私・・・はだかまる見えだよ)
緊張して、のどがカラカラでした。
男湯のほうには背を向けたまま、
「ばしゃっ・・・ばしゃっ・・・」
ゆっくりと大股で歩きます。
目立つように、よろけたふりをして、
「きゃっ」
鋭い悲鳴をあげてみました。
さらに、
「ばしゃばしゃ、ばしゃ!」
バランスを崩したように、わざと水を撥ね上げます。
ここまですれば、さすがに目に入ったはずです。
メガネさんが、まだ私に気づいてないとは思えません。
オールヌードで川にいる私・・・
おじさんにとっては、まさかのハプニングでしょう。
多少距離こそありますが・・・
全裸になった私の姿が見えてしまっているのです。
きっと食い入るような目で、こっちを見ているに違いありません。
心臓がどきどきしていました。
(おじさん。。。)
(私、なにも着てないよ)
その場にしゃがんで、手のひらに川の流れをすくいました。
(見てるんでしょう?)
肩のあたりから自分の背中にかけます。
声にこそ出しませんが・・・
冷たさに驚いたかのように『ひゃあっ』と全身をくねらせました。
思わず立ちあがってしまったふりをした私は、
(おじさん、見て・・・こっち見て)
今度はしゃがまずに、前かがみになります。
必死に演技していました。
「ぱちゃぱちゃぱちゃ」
何度もからだに水をかけながら、
『ひっ』・・・『ひゃあ』・・・
立ったままで、背中をくねらせます。
(もういい、じゅうぶん)
からだを起こして、ごく自然な感じでゆっくり振り向きます。
・・・と同時に、もう女湯の護岸のほうへと足を進めていました。
「ざしゃっ・・・ざしゃっ・・・」
水の中の砂利石に足を取られないように、顔をうつむけます。
足元ばかり注意しているふりをしました。
戻るべき女湯のほうだけしか目に入っていないふりをして・・・
「ざしゃっ・・・ばしゃっ・・・」
女湯の護岸の前に戻りました。
土台の部分にあがります。
どきどきどきどき・・・
(ああん。。。)
心臓が爆発しそうになっています。
(やった・・・やっちゃった)
大げさでなく、その場にへたりこみそうなぐらいに足ががくがくしています。
護岸の上に両手を置きました。
コンクリートのでっぱりに足をかけます。
勢いをつけて露天スペースに這い上がりました。
飛び込むように湯だまりに入ります。
(ああ、だめ)
興奮していました。
やっぱり・・・やっぱり・・・この昂りは、日常では味わえません。
実際には、ほんの数十秒のことにすぎませんでしたが・・・
おじさんは見ていたでしょうか。
絶対見ていたはずです。
(もうだめ)
鏡なんて見なくても、耳まで赤くなっているのが自分でもわかりました。
(恥ずかしいよ。。。)
湯だまりの中で、自分で自分のからだを『ぎゅっ』と抱きしめます。
でも、まだ・・・まだここからです。
肩までお湯につかりました。
とにかく、必死に気持ちを落ち着かせます。
(おじさん、どうする?)
きっかけはつくりました。
あとは、あのメガネさん次第です。
(きっと、見に来る。。。)
下の土台は、護岸に沿ってずっと男湯まで続いています。
今の私のように、思い切って護岸の外に降りてしまえば・・・
土台を伝って来るだけで、簡単にこっちまで来てしまえるということです。
メガネさんも、そのことにはもう気づいているはずでした。
お湯につかったまま、『その瞬間』を待ち構えます。
正直、可能性は五分五分だと思っていました。
でも・・・
(ぜったい来る)
なぜかそんな予感がしていました。
(もっと見たいはず)
その気になれば、わりと簡単に女湯を覗くことができるのです。
お風呂にいるのは、□□さん(?)に似た若い女・・・
あのおじさんにとって、こんなチャンスはないはずです。
(来て。。。)
のぼせそうになりながらも、息を殺して神経を張り詰めます。
(気づかないふりしてあげるから)
覗かれるとすれば、おそらくあの立てかけられた『すだれ』のところからでしょう。
束ねられた竹の茎は細くて隙間だらけで、顔を寄せればいくらでも覗き放題です。
3分?・・・それとも5分?
どれぐらいの時間が経ったのか、よくわかりません。
(あ・・・)
唐突に気配を感じた気がしました。
響き渡る蝉の声に邪魔されながらも、かすかな違和感を覚えます。
ほぼ真横の方向です。
左側で、ちらちらっと何かが動きました。
(いる!)
どきどきどきどき・・・
胸の中で、鼓動が跳ね上がります。
もう待ったなしでした。
お湯につかったまま、遠くの木々のほうを眺めている表情をつくります。
目の焦点は遠くに合わせていますが、
どきどきどきどき・・・・
視界のすみっこでは、そっちのほうを捉えていました。
(あ・・)
左側のすだれの下のほうです。
ちょっと雑草が生えているあたりでした。
あの裏は、そのまま護岸になっている場所です。
(いる・・・)
すだれごしに、こっちを覗いている人がいるのがわかります。
(ああ、だめだ)
無理・・・無理・・・
急に不安に襲われました。
(やっぱりだめ)
いざとなると、この近さはまともじゃありません。
そもそもこの女湯自体がすごく狭いので、本当に『すぐそこ』でした。
(どうしよう)
これでは、お湯から出たら完全にまる見え状態です。
隠れ場が一切ありません。
そんなことは最初からわかっていたことのはずなのに、
(さすがに無理・・・)
お湯の中で身がすくんでしまいました。
(落ちついて)
目をつぶって気持ちを落ち着かせます。
(やめちゃっていいの?)
(チャンスなんじゃないの?)
帰っていくシャイ君たちを見送りながら、後悔した自分を思い出します。
ここは女湯です。
(そうだよ)
どんなにまる見えだろうと・・・
(私は悪くない)
私は『覗きの被害者』です。
不運でかわいそうな『何も知らない女の子』なのです。
(あつい)
お湯の熱さにのぼせてきました。
(おじさん)
覚悟を決めます。
(見せてあげる)
自分のタイミングを計ります。
心の中で、ひと呼吸おいて・・・
「ざば」
お湯の中から立ち上がりました。
そのまま、湯だまりのふちに腰かけてしまいます。
(あああ。。。)
おっぱいまる出しのまま、メガネさんの正面を向いていました。
(イヤぁ、恥ずかしい)
一糸まとわぬ自分をさらけ出しています。
(ああだめ)
脚は閉じたものの、アンダーヘアを隠しきれていません。
(見ないで)
顔が『かーっ』と熱くなりました。
(ああん、見てる)
パンツすらはかずに向き合っているこの屈辱感・・・
血圧が急上昇する感覚に襲われます。
すだれの竹茎は、細くて隙間だらけです。
私のほうからも覗いているおじさんの姿がほぼ見えていました。
おそらく護岸の下の土台に立ったままなのでしょう。
竹茎の隙間に透けるように、肩から上のシルエットが見えています。
すだれに顔をぴったりくっつけて覗いているのがまるわかりでした。
もちろん、こっちからは何も見えていないふりをします。
全身が強張って、まともに呼吸ができません。
「ふーっ」
のぼせたかのように、ため息をついてごまかします。
ほら・・・この子・・・ほら・・・
(あなたの前で、おっぱいまる出しだよ)
一生懸命に『ぼーっ』と、のぼせた表情をつくりました。
(すごいよ、ほら)
こんな子が、パンツもはかずに・・・
(あなたの目の前で、すっぽんぽんだよ)
本当は、もう泣きそうになっていました。
羞恥心にとても耐えられません。
両手で前を隠したいのを我慢して、必死に演技を続けます。
『ぽけー』としたまま、
(わたしの顔を見て)
「く・・・」
空に向けて両手を伸ばします。
「んんんー」
思いっきり伸びをしました。
気持ち良さそうに目をつぶって・・・
にっこりと幸せそうな表情を浮かべてみせます。
(きれいな子でしょ?)
(おじさん・・・私、きれいでしょ?)
髪をかきあげて、すっかりリラックスしてるふりをしました。
「ふうー」
腕を下ろして、また目を開けました。
にっこりとした幸せ顔のままで、
「ふぅー」
ため息を連発します。
なんとなくという感じで、両手を左右の胸に持っていきました。
(だいじょうぶ)
うまく演技できています。
まさか、男の人に覗かれてるなんて夢にも思っていない・・・
そんな不憫な女の子が、ここにいます。
「ふぅー」
おもむろに、手のひらで自分の胸をさすりあげました。
何も知らないこの女の子は・・・
男の人が見てるのに、
(ああん、見ないで)
よりによって、その目の前でバストアップのマッサージです。
(ああん、いやぁ)
心の中で悲鳴をあげながら・・・
下から上へと、おっぱいを撫であげてみせました。
私の胸は、たいして大きいわけじゃありません。
それでも丁寧に、丁寧に・・・
いじらしくも、懸命にマッサージしてみせます。
(だめだよ、おじさん)
見ちゃだめ・・・
こんなの覗かれてるなんて知ったら・・・
(この子、ショックで泣いちゃうよ)
羞恥心でいっぱいでした。
(おじさん、嬉しい?)
固く膨らんだ乳首が恥ずかしくてなりません。
(私のおっぱい見れて、嬉しい?)
すぐそこから覗いている『目』を意識して、興奮がとまりません。
(次は?・・・次は?)
真ん中にただ湯だまりがあるだけの、本当に狭い女湯です。
余計なことをしようとすれば、すぐに不自然に思われてしまいそうでした。
それこそ、意味なくうろうろ歩きまわることすらはばかられる感じです。
こうやって静かに腰かけているか、またお湯につかってしまうか・・・
自然体を装い続けるなら、そのどちらかしかありません。
(動きたい)
衝動に駆られます。
(理由がほしい)
(そうだ)
トートの中には、ペットボトルのお茶が入っています。
湯だまりのふちから立ちあがりました。
(ああ、おじさん。。。)
オールヌードの立ち姿を、メガネさんにお披露目します。
(ああん・・・恥ずかしい・・・)
まさに『素っ裸』でした。
日差しが全身を照りつけています。
まぶしいほどの光の中で、深呼吸してみせました。
開放感に満ちた顔で、
「うー・・・ん」
両腕を真上に突き上げます。
おっぱいをまる出しにしたまま、気持ち良さそうに全身で伸びをしました。
(だめぇ)
メガネさんの視線を意識して、ひざが震えそうです。
「ふう」
かかとを下ろして、肩を落としました。
まだまだこれからです。
(おじさん見てて)
前も後ろも隠さないまま、トートを置いた石の前に行きます。
メガネさんに、後ろ姿を向けていました。
両脚を開いたままで・・・
大胆に前かがみになります。
(あああ)
トートの中に手を突っ込みました。
お尻を後ろに突き出して、恥ずかしいところが完全に露わになっています。
自然体を装って、あられもない姿を見せつけていました。
(あああ、だめぇ)
ペットボトルを取り出して、すぐに姿勢を戻します。
(だめぇ)
恥ずかしくて、もう振り向けませんでした。
なおも背中を向けたままで、キャップを外します。
ボトルに口をつけながらも、羞恥心に涙ぐみそうになりました。
鼻の奥が『きゅうっ』となって、目がしらが熱くなってきます。
いまにも泣きそうになるのを、必死にこらえました。
(おじさん嬉しい?)
心の中で問いかけます。
(私の恥ずかしいとこ・・・ちゃんと見れた?)
泣きそうなほど狂おしい気持ちなのに・・・
そんな自分自身に昂ぶっていました。
まる出しのお尻をおじさんに向けたままで、どきどきがとまりません。
(ああ、こんな私・・・)
(特別なんだから。。。)
自分で自分に恥をかかせてしまいながら、どうしようもなく興奮している私がいます。
ボトルのキャップを締めながら、
(そうだっ)
今度は、トートの中にあるデジカメの存在に思い至ります。
(カメラを使えば、もっと・・・)
一瞬でイメージがよぎっていました。
不自然でしょうか。
いや・・・ここまで来たら、やらずにいられません。
ペットボトルをしまって、代わりにカメラを取り出します。
何食わぬ顔をして、振り向きました。
湯だまりをまわりこんで、堂々とメガネさんのすだれの前を通りすぎます。
真っ裸のまま、護岸のコンクリート部分に立ちました。
「ぴぴっ・・・ぴぴっ・・・」
何枚か川の風景を撮るふりをします。
どきどきどき・・・
私がひとり勝手に恥をかくだけ
どきどきどき・・・
誰にも迷惑かけるわけじゃない
どきどきどき・・・
最後の躊躇いを振り払います。
どきどきどき・・・
演技のしどころでした。
構えたカメラを下ろして、『ふっ』と横を見ます。
女湯全体を見渡すふりをしながら、ちょっと考えている表情をしてみせました。
とぼとぼと歩みを返します。
どこにしようかな・・・そんな顔で、それとなく『すだれ』のほうに近づきました。
適当に足をとめて、セルフタイマーをセットします。
覗いているメガネさんの、ちょうどその前あたりで・・・
湯だまりに向けて、地べたにカメラを置きました。
急いで湯だまりに入ります。
カメラのほうを振り返って、そのままお湯の中を後ずさりします。
首から上しか出ないように、それらしく肩までお湯に沈めました。
「ぴっ、ぴっ、ぴぴぴぴ・・・・」
点滅するカメラのランプをみつめます。
いかにも記念写真ふうに、ぎこちなく微笑みました。
「ぴぴっ・・・ぴぴっ・・・ぴぴっ」
2~3秒間隔で、3回シャッターが切られます。
お澄まし顔に戻って、お湯の中で立ちあがりました。
「ざば、ざば、ざば」
カメラに近づきます。
撮った写真の画像を確認するふりをしました。
そして・・・あからさまに、表情を曇らせてみせます。
もういちど、同じように地べたにカメラを置きました。
(ああ、おじさん)
いよいよです。
「ざばっ」
私は湯だまりからあがりました。
置いたカメラの後ろにまわりこみます。
すだれを背にして、その場に両ひざをつきました。
カメラは地べたに置いたまま、その画面を覗きこむように両手を前につきます。
(ああん、おじさん)
地べたに顔をつけんばかりにして、撮影画面を覗きこみました。
わずか数十cm後ろに、メガネさんの目があるとわかっていながら・・・
全裸のまま、地べたに這いつくばってみせます。
(イヤぁ、だめぇ)
真後ろのおじさんに、私のあそこをまる見えにしていました。
(見ないでぇ)
男の人が覗いてるのに・・・
人前でするには、あまりにも大胆なポーズでした。
(ああん、だめ)
おじさんの目を意識して、自尊心を掻きむしられます。
(泣いちゃう)
そろそろ限界でした。
長い時間こうしているのは不自然です。
タイマーをセットして、すぐに立ちあがりました。
お湯の中に飛び込みました。
カメラのほうを振り返って、今度は最高の笑顔をつくります。
(恥ずかしい)
無垢な女の子を演じていました。
カメラに笑顔を向けるふりをして・・・
その向こうのメガネさんに『にっこり』微笑みます。
「ぴっ、ぴっ、ぴぴぴぴ・・・・」
ランプが点滅を始めています。
片手だけお湯から出してピースサインを頬につけました。
(恥ずかしいよ)
こんなに恥ずかしいことはありません。
あんなにみっともない姿を覗かれたのに・・・
その相手の前でこの表情です。
にっこり顔の私に、
「ぴぴっ・・・ぴぴっ・・・ぴぴっ」
シャッターが切られます。
(ああん、もういちど)
例えようのない興奮が、私を衝き動かしていました。
(もういちどだけ)
「ざば、ざば」
メガネさんのほうに近づきます。
カメラを手に取って、撮った画像を確認するふりをしました。
「ふうー」
大きくため息をついてみせます。
カメラを持ったまま、
「ざばっ」
湯だまりからあがりました。
自分で演じるこの『不運な女の子』が、憐れでなりません。
どこからどう見ても、まじめそうな女のはずなのに・・・
誰もいないから、セルフで記念写真を撮ろうとしてるだけなのに・・・
(だめ、おじさん見ちゃだめ)
すぐそこからメガネさんが覗いています。
(見ないであげて)
さっきと同じように、その『顔』を背にして両ひざ立ちになりました。
湯だまりに向けて、持っていたカメラを地べたに置きます。
(かわいそう)
(見たらかわいそうだよ)
何も知らない私は、両ひじまでべったり地べたにつけてしまいます。
四つん這いになって、カメラの画面を覗きこみました。
(あああ、だめぇ)
さっきよりお尻の位置が高く、両脚を大きく開いています。
女の部分を露わにしたまま、お尻を後ろに突き出していました。
(見ないであげてぇ)
のんきにカメラの角度を気にしているふりをします。
かわいそう・・・
わたし、かわいそう・・・
屈辱感に悶えながら、カメラをもっと手前に置き直します。
そのぶん、自分も下がろうと・・・
ひざの置き位置を『ぐいっ』と後ろに下げました。
「ごん」
つま先がすだれにぶつかってしまいます。
一層メガネさんに近づいたその場所で・・・
また顔を低くして、カメラの画面を覗きこみました。
わずか20~30cm後ろにあるはずの、メガネさんの顔・・・
その顔の目の前に、お尻を突き出してしまいます。
(あああ、だめぇ。。。)
人に見せられるはずのない恥ずかしいところ・・・
それをおじさんに・・・
こんなおじさんなんかに・・・
二重に膨らむ私の割れ目を、あますところなくお披露目してあげます。
飛び出しきた内側の羽が恥ずかしくて、泣きそうに興奮しました。
(ああん)
もう、恥も外聞もありません。
カメラの置き位置を微調整しながら・・・
お尻の穴をわざと『きゅっ』とすぼめます。
そうかと思えば今度は『ふっ』とゆるめます。
(もうだめ)
自分の肛門までお披露目しながら何も知らずにいる、『かわいそうな女』がここにいました。
(だめ、だめ・・・)
すだれに顔を押しつけてニヤニヤしているおじさんの顔を想像します。
(見ないで)
(もうイヤぁ)
セルフタイマーをセットして、立ちあがりました。
興奮してひざがかくかくします。
(だめぇ)
湯だまりに入りながら、必死にお澄まし顔をつくっていました。
(もうだめぇ)
「ざば・・・ざば・・」
なんとか『素知らぬ顔』になってから、メガネさんのほうを振り返りました。
「ぴっ、ぴっ、ぴぴぴぴ・・・」
こっちを向いたカメラのランプが、ぴかぴかと点滅しています。
何事もなかったかのように、お湯の中に肩を沈めました。
おじさん・・・
(ちゃんと見せてあげなきゃ)
何も知らずに恥をかいた、不運な女のこの顔を・・・
「ぴぴぴぴ・・・」
きちんと口角を上げて、『にっこり』微笑みます。
「ぴぴっ・・・ぴぴっ・・・ぴぴっ」
私にできる最高の笑顔を向けて、すだれに透けるメガネさんの影をみつめていました。
(もうだめ)
もう、じゅうぶんでした。
あまりの恥ずかしさに、これ以上は耐えられません。
笑顔から『素』の表情に戻した私は、
「ざば、ざば・・・」
カメラに近づきます。
撮った画像を確認するふりだけして、湯だまりから出ました。
(自然体・・・自然体で・・・)
それだけを心掛けて、帰り支度をはじめます。
すだれのほうは、一切見ないようにしていました。
トートにカメラをしまって・・・
持ってきたタオルを取り出します。
簡単にからだを拭いて、ショーツとブラを身につけました。
下着姿になったところで、さりげなくすだれのほうに目を向けます。
(ふーう)
そこにあったはずのメガネさんのシルエットは、もう消えていました。
最後まで油断はできません。
念のため・・・
どきどきしながらも、護岸のコンクリート部分に身を乗り出してみました。
すだれの裏に、もう人の姿はありません。
メガネさんが男湯に戻ったとわかったとたん、
(帰った)
全身が脱力するように『ほっ』としていました。
すべて自分の意思でやったことだったのに・・・
自分が思っていた以上に、ものすごく緊張していたんだということを実感します。
(それにしても・・・)
こうやって近くで見ると、本当に隙間だらけのすだれでした。
試しに顔を近づけて、向こう側を覗いてみます。
(ああ。。。)
こんなに粗かったら何もないのと同じでした。
(ああ。。。だめ。。。)
このすだれの前で四つん這いになっていた私・・・
その自分の姿を想像して興奮がよみがえってきます。
オナニーしたい・・・
強烈な欲求に襲われます。
まさかここでするわけにもいきませんでした。
帰ろう・・・
(早く帰ってオナニーしよう)
もうこんなところに長居は無用です。
持ってきていた替えの服を、トートから出しました。
髪がすっかりバサバサでしたが、ゴムで束ねてしまいます。
Tシャツをかぶって、スカートをはきます。
最後にまたメガネさんと顔を合わせなければなりません。
恥ずかしくて、自虐的な気持ちでいっぱいになります。
でも行くしかありませんでした。
サンダルをはいて、トートを肩にかけます。
緊張しながら木戸を開けました。
男湯側へと足を踏み入れます。
いちばん遠いところに、お湯につかっているメガネさんの姿がありました。
(いる。。。)
心臓が爆発しそうにどきどきしてきます。
何食わぬ顔で、男湯の中を通っていきました。
出口へと真っ直ぐ進んでいく私ですが、
メガネさんの前を通ろうとしたとき・・・
「お帰りですか?」
案の定、しゃべりかけられてしまいました。
「あ・・・はい」
私は足を止めていました。
こちらには何の非もないという前提なのです。
そう思って勇気を出していました。
「ここ、本当にいいお湯ですね」
微笑みを向けたまま、メガネさんの顔をみつめます。
「ほんとうにそうなんですよ、ここのお湯は」
さっきと同じ、話好きなおじさんそのものの口調で、
「いつ来ても貸し切りみたいなもんですしねぇ」
また畳みかけてくるようなおしゃべりが始まります。
でもさっき話したときとは明らかに目が違いました。
おじさんの目線に、はっきり『いやらしさ』を感じます。
「ゆっくりくつろげました?」
「ええ、女湯も貸し切り状態だったんですよ」
「それはよかったですね」
おじさんの視線を意識しながら、あくまでも楚々としてみせます。
そんな私に、とうとうメガネさんの表情がゆるみはじめました。
「山奥すぎて気軽に来れないのが難だけどねぇ」
「そのぶん、仕事のことなんか忘れちゃうんだよねぇ」
話しかけてくるメガネさんの顔が、どんどんニヤニヤしてきています。
(ああんこの顔。。。)
羞恥心が、私の心臓をきゅうっと締めつけました。
おじさんを喜ばせてあげようと、
「え?・・どうしたんですか?」
とぼけたふりして尋ねてあげると・・・
おじさんは何も言わずに、ニヤニヤ顔で首を振るだけです。
私は『わけがわからない』という顔で、にっこりしてあげました。
おしゃべりが途切れた瞬間を見計らって、
「それじゃあ、私、行きますね」
もういちど、自分にできる最高の笑みをつくりました。
「おさきに」
最後まで無垢な女の子を演じます。
(さよなら、おじさん)
もう振り返りません。
階段道を上がっていました。
そのあと、歩道を戻ったときの記憶がほとんどありません。
気づいたら駐めていた車の中まで帰って来ていたような感じです。
まだ興奮の余韻でいっぱいでした。
久しぶりのこの高揚感・・・
危ない橋を渡ったということは、もちろん頭でわかっています。
それでも抗いきれないこの陶酔感・・・
愚かとしか言いようのない行為なのに、満ち足りた気持ちでいっぱいでした。
(あのおじさんだって、きっと喜んだはず)
エンジンをかけて車を出しました。
後悔はありません。
むしろ、清々しさでいっぱいです。
それなのに、帰りの運転中に何度も涙をぬぐっている自分がいました。
(恥ずかしかった)
あのおじさんの表情・・・しばらく忘れられそうにありません。
(PS)
ここに投稿するのはいつぶりでしょうか。
2年ぶりぐらいでしょうか。
私は、まあなんとか元気にやっています。
会社の都合で、遠いところに出向していた時期もあったのですが・・・
今年の春からまた東京に戻って来ました。
最後まで長文にお付き合いくださって、ありがとうございました。