物心ついた頃から、恥ずかしい行為を見られたい、女の子から苛められたい、卑猥な言葉を浴びせられたいと思っていました。
早朝6時過ぎ。10階建の古びた集合住宅の裏階段、9階踊り場。
普段から滅多に人が通らない露出スポット。
ドキドキしながらズボンとパンツを下ろしてTシャツ一枚になり興奮を覚えた高校2年の春の終わり頃。
そんなある日、いつもより早く目が覚さめてしまい5時前には9階踊り場に着いていました。
早朝5時。静けさに包まれシーンとしていました。
下半身丸出しでは満足できず気付けばTシャツを脱ぎ全裸に。
誰かに見られたいような見られたくないような、いやめちゃくちゃ見られたい!!そんな気持ちでソワソワしていると「うわっ」と背後から声が聞こえ心臓が止まるほどビックリ。
声の方を振り返ると、キャップに眼鏡をかけた30代ぐらいの華奢な新聞配達の女性と一瞬目が合いました。
瞬時に僕の体を頭から爪先。爪先から頭まで見ると口元を掌で隠し、ニヤけた目でもう一度下半身を見ながら無言で共用廊下を駆けて行きました。
その後、2回ほど配達のお姉さんに遭遇しました。3度目にはお姉さんも慣れてきたのか腕時計を確認して走り去った後、また戻ってきてジックリと下半身をガン見して走り去っていきました。
そして4度目の遭遇時、いつものようにお姉さんにガン見され、刹那の快楽に浸っていると「うぉっ変態」と幼い女性の声。
興味津々な表情で下半身を中腰でガン見する、僕と同い年ぐらいの女の子。手には新聞紙の束。
NIKEのキャップから覗く、スカイブルーのポニーテール、口元にはピアス。
合っても逸らさず、むしろニヤニヤと覗き込まれ恥ずかしくなりました。
「行くよ。今日は少し遅れてる」キャップ眼鏡のお姉さんがニヤけた表情で振り返る。
口ピアスの女の子も、返事をしながら再度、僕の下半身を覗き込み小声で「ガチ変態、ウケる」と失笑し、先輩の後を追って走って行きました。
ふと我に帰り、通報の可能性と異性に見られる快感の狭間で2週間悩みました。しかし快感に負けこの場所に戻ってきました。
中央ホールの掲示板には不審者の呼びかけ等の情報は確認できず、エレベーターは使わずに裏の非常階段で駆け上りました。