まだ昭和だった頃にS県の公立高校に通っていた当時に受けた集団によるイジメの話。当時その学校は偏差値が低い方で女子の方が圧倒的に人数が多く、しかも不良っぽいギャルが多かった。男子生徒も変な奴が結構いたが。入学当初から彼(仮名:聡)は、「臭い、気持ち悪い」だの言われイジメられていた。特に女子に目をつけられ男子たちも同調してやっていた。一方、私は幼少の頃から空手、柔術、ムエタイなど習わされ、父親も厳しい人だったので腕に自信もあったが、中学時代は複数の不良連中と喧嘩して重症を負わせてしまったことから親に迷惑をかけてしまったので、これ以上問題を起こすべきでない立場だった。聡とは趣味が合って結構仲良くなったが、何度か暴力を受けていたところを回避してやったが、「基本的に自分でディフェンスできなきゃダメだ。」と諭し、トレーニングしてやったり、無論、教師にも報告しておいた。彼は大人しい性格で気が弱くなかなかやり返したりできないのであった。「そういう奴らは、一度強いとこを見せてやれば退く。本当は何せ卑怯で弱虫な奴らの集まりなんだから」と言い聞かせていたのだが。そんなあるとき、私は体調を崩して暫く学校を休んでいた。久しぶりに登校すると聡の様子が変だった。どうしたのか?と訊ねても「大丈夫、何でもない」と答える。放課後、私は部活をやっておらずジムに通っていたのだが、聡が気になり体育館へ探しに行った。部室で騒がしい声やら泣き声も聞こえるので覗いてみた。そこで目を疑う光景が飛び込んできた。男子2人と女子10人以上に囲まれた聡は、全裸で胴上げのように抱えられ、股裂きのように脚を拡げられ、女子たちが男性器に蹴りを入れたり肛門にはボールペンを刺されていた。聡は泣きながら失禁していた。それを見ながら女子たちは大爆笑して「何ションベン出してんの?」と言いながら肛門のボールペンをグリグリ回す。聡は気狂いのように泣くのを男子2人が口を押さえている。私の中で何か壊れた気がした。扉を開ける。「何だ、てめえウザいんだよ。こいつもやっちまおうぜ。」と女子たちが言うと、男子2人が颯爽と向かってきた。2人は秒殺で血を吹いて倒れる。女子たちは逃げ出そうとしたが、数人の足にローキックを入れて倒し、全裸にひん剥いて聡に土下座させた。尻を蹴飛ばすと2人の女がションベンを漏らした。が、その後事実が明らかになったものの私はやり過ぎで退学。聡は自ら命を絶ってしまった。