以前から健康のためジョギングの習慣はあったのですが、引っ越しの時に運動に使う物を
段ボール箱にしまってからは開けないままになっている物もありました。
しかし、先日の事でした。契約更新のために使った書類が見つからず全ての段ボールを
開いた時に怪しい服やら道具の中に混じって、運動に使えそうな物を見つけました。
「スパッツとタンクトップが入ってたんだよね」
改めて箱の中身を確認する。買った当時の記憶が曖昧なため違和感を覚える。
脇の部分が思ったより大きく開いていて、尚且つオーバーサイズでした。
実際に着てみると、結構脇の横が空いている。
胸元の膨らみが見えるどころではない。横から角度によっては乳首まで見えてしまう可能性が有った。
仮に下着を着ければ、変にそれも見えてしまう。重ね着風にタンクトップの下にもう一枚ランニング用のシャツを
着れば解決するのですがそれではつまらない。
「まあ・・・でも、しょうがない」
私は『仕方なく』ノーブラでタンクトップを着ることにする。
そして次はスパッツだが・・・
「うん、なまら透けてる」
黒い生地のスパッツ。一目見た時から薄い生地だと解る。
拡げて電灯に向けて見ると向こう側が見えるほど薄い。照明を暗くしてもなんとなく
透けて見えてしまう。試しに下着を履かずに直接履いてみたが、しっかりと下腹部の
茂みが透けてしまっている。色付きのアンダーショーツなど絶対履けない。
これも短パンかスカートを履けば解決するがそうしない。
太陽が昇って、これが陽の光に照らされたら・・・
休日の早朝、私は興奮のせいか無意識なのか解らないが目が覚める。
(今日、やってみようかな)
部屋の中で、試しに下着を着けずタンクトップとスパッツを履いてみる。
部屋のカーテンを開けると、まだ日は昇っていないが東側の空が徐々に明るくなって、外を走る自動車の音が遠くから聞こえる。
(まだ薄暗いから、少しくらいなら大丈夫)
家の鍵を持ち、ランニングポーチにスマホと鍵を入れた。そして準備が整うと私は家を後にする。日の出の時刻は敢えて調べていない。
日中は出歩けないほど暑いが、この時間帯ならまだ涼しい。
私の自宅の近くには大きな公園があり、日中は家族連れの人達で賑わうがこの時間はまだ静寂に包まれています。
早起きしたと思われる老人が時々散歩をしていたが、人は疎らだ。
道沿いの東屋で私は準備運動をしておく。大きな公園なのでベンチが置かれ休憩スペースとして利用もでき、奥には公衆トイレもあるのです。
身体を動かすのは久し振りだ。私は準備運動を終えると軽いテンポで走り出す。
内なる興奮を発散させるべく、黙々と走っていた時だった。
(あ・・・・)
前方遠くに散歩をしている年配男性を見かける。
今の私はかなり大胆な格好をしている。しかし私はペースを変えずに徐々に男性に近づいて行く。
何食わぬ顔で、私は男性を追い抜いて走り去る。あくまでも平静を装う。
止まっている所をじっくり見られたらこの格好に気付かれる可能性が高いが走って通り過ぎれば問題無いはずでした。
仮に気付かれたとしても高齢の男性なら私を追いかけてくることは難しいでしょう。
そして・・・何もない風を装い、追い抜く時。
この恥ずかしい格好の秘密、それがばれるかどうかのリスク。
(ヤバイ、これ愉しい・・・)
ゾクゾクとした微かな快感が胸の奥で高鳴り、胸の先端を固く尖らせる。
そしてこれが癖になると更にそのスリルを繰り返してしまうのが私の悪い所でした。
(また誰か居る・・・)
再び進む先に別の老人の姿が見えます。犬を連れて散歩をさせているようです。
徐々に近づく距離。そして、擦れ違う瞬間に
「おはようございま~す」
私は思い切って自分から声をかけて軽く会釈する。
「あ、おはよう」
少し遅れて後ろから相手から挨拶を返す声が聞こえてくる。
しかしその頃には私はもう既に遠く離れ始めている。
(声、かけちゃった)
声をかければそれだけで私の存在は気付かれ、見られてしまうリスクは高くなる。
だが素早く走り去ってしまえば大丈夫だろう、という甘い考えからの悪戯でした。
それからしばらく走っていると、前方から走って来る人を見掛けました。
その姿は徐々にこちらに近づいて来る。暗がりの中、数十メートル先で男性だと解る。
サングラスを掛けて目元を隠しているため年齢はよく解らなかった。
若い方なのか私と同年代なのか、もしかしたら先程散歩していた人と同年代なのか。
(どうしよう・・・)
散歩している人にだけ挨拶をするのも変だしどうするか考えてしまう。
そうこう考えているうちに、その男性と擦れ違ってしまう。考えが纏まらないうちに
私は無難に会釈をしてしまう。
その瞬間です。サングラスを掛けているので目線は解らなかったが、男性の顔が一瞬私の方を見たような気がした。
つかの間の時間でしたが、私の顔ではなく舐める様に身体を見られたような気がした。
男性も私と同様、会釈を返して走り去っていきます。
(焦ったべ)
運動中の女性の中には、暑さを嫌がり露出の多い格好をしている人もいます。
それを言い訳として今の私の姿は、さすがにやり過ぎのようです。
(やっぱり、目立つかな)
公園は早朝の散歩やジョギングコースになっているのか徐々に人が増えてきた。
擦れ違う人は私に無関心な人もいれば、あからさまに私の好奇の目を向けてくる人もいる。
東の空が徐々に明るくなってきている。そうなれば私の格好は更に人目を引く。
(これはちょっと、ヤバいかも)
気になるのはそこだけでない。ブラを着けていない剥き出しの乳首がタンクトップと
擦られる度に刺激され勃ち、タンクトップ越しでも存在感を放っている。
更にはインナーを履いていないスパッツが、走る度に予想以上に股間に喰い込み敏感な性器部分を刺激してくる。
特に自分でも弄り回す陰核が擦れる刺激に音を上げ、大きく育ち始めているのが触らなくても解る。
そして閉じられた性器の内側が潤い始めている。
(これで濡れてきたら、かなりヤバいかも)
このままスパッツにまで粘液が染み出してしまったら大変な事になってしまう。
取り敢えず走ろうと思っていたコースを抜けないと帰る事も出来ないために、私はペースを少し上げる事にした。
目の前に小さな東屋が見えてきた。ようやくコースの中間地点だ。
もっと楽に到達出来ると思っていたのに、これまでの運動不足と無理なペースアップが祟って呼吸が苦しくなる。
「ハッ、ハッ、ハァッ」
中間地点で日の出時間となり朝焼けが眩しく感じられる。
(まずいっ! 明るくなっちゃう!)
本当はここで休憩を取りたかったのですが、私は走り続けます。
口の中が乾いて唾液が粘りつく。乾いた唇が歯茎に張り付くようで痛い・・・
体力の無い私には余裕がありません。
中間地点を過ぎて少し走った頃、前方から走って来る男性の姿が見えてきた。
(あれ?この人、確か・・・さっき)
良く見ると、私が一度途中で擦れ違ったサングラスを掛けた男性でした。
少なくとも私と同じくらいの時間を走っているはずですが息は全く乱れていない。
長年走り込んで鍛えているのでしょう。
男性との距離が近づき再び擦れ違おうとした時でした。
「おはようっ!!」
なんと男性の方から手を挙げて声を掛けて来た。
その瞬間・・・サングラス越しの彼の視線は間違いなく私の身体を舐める様に見えた。
・・・ような気がした。
タンクトップにポチッと浮かび上がった乳首が、男性の視線に過敏に反応しキュッと固くなる。
(わっ!)
「お、おはようございます」
突然の事に怯み声が出ないが、反射的に私は挨拶を返した。
(見られたかな。私のことを覚えられたら嫌だな)
誰かに絡まれるのも嫌だったので、私は今のペースを維持し帰路を目指す。
その途中のことです。
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ
後ろから規則正しく乱れない足音が一定間隔で聞こえてくる。
それは走り慣れたランナーの足音です。凄いペースで誰かが、私の後ろを走ってきます。
私は一旦走る速度を落として、邪魔にならない様に道の端に寄りました。
なるべく穏便に、私を追い抜いて早く立ち去って貰おうと思ったのです。
しかし足音の主はそれ以上私に近づいてこず、私のペースに合わせるように自らのペースを落とした様でした。
(これって、もしかして)
明らかに後ろを尾けられている。そして、背後からお尻を見られている。
(ヤダぁ、キモイ~どうしよう)
黙ってこのまま走り続けても状況は好転しないし、自宅まで付いてこられても困る。
少し怖かったが、こちらからアクションを起こしてみようと思いました。
『お先にどうぞ』と言うか、ジェスチャーでもすれば、先に行ってくれるかもしれない、
そんな思いが有りました。
(よしっ!)
声を掛けようと、少し振り返った時でした。
(あっ、この人)
振り返った視線の先に居たのは、二回擦れ違ったサングラスを掛けた男性でした。
どうやら先程私とすれ違った後に、どこかで折り返し私に追いついたようです。
そして想定外だったのが後ろを走る男性は一人ではなかったことです。
もう一人知らない男性がサングラスの男性と息を合わせて走っているのです。
もう怖くて言葉が出ない私。
「頑張ってるね」
なんとサングラスの男性が背後から声を掛けてきたのです。
「あ、どうも」
焦って適当な返事をしてしまう私。
「いつもこの辺を走ってるの?」
「いえ、今日はたまたまで」
「そうですか、早起きだねぇ」
どんどん言葉を投げかけてくる、サングラスの男性。完全に出鼻を挫かれてしまったが、それでも失礼がないように言葉を返す。
「私遅いんで、先に行って貰って大丈夫ですよ」
私の申し出に男性は手を振って笑いながら答える。
「はははは。いいんですよ、たまにはゆっくり走るので」
「お姉さんと走ってると、嬉しくってさ」
「そ、そうですか」
笑顔を作ろうと無理をしたせいか思わず顔が引きつってしまいました。
この人達と関わりあいたくなかったのに私の目論見は崩れ、それどころか反対にこの男性達が私の後ろを走り続ける口実さえ与えてしまった。
「普段はこの時間に走ったりしないの?」
「今日はたまたまです」
続けられる質問とジョギング。そして、私は気がついた。
この人達は私とは決して並んで走らず、それぞれが私の斜め後ろを走っている。
サングラスを掛けていない男性を、チラリと振り返って確認する。
彼の目線は、想像した通りに大きく空いたタンクトップの脇に向けられている。
(この人絶対視てるわ!)
走った振動で時々撓むタンクトップの脇の隙間から、時々見え隠れする乳首を。
擦られて恥ずかしく勃った乳首を、さっきからずっと見られていたのです。
タンクトップに隠れていても、揺れる度に顔を覗かせる胸の先端の突起物。
遮る物がなくなった瞬間、彼の視線に容赦なく晒されるのです。
実態の無い視線が、まるで男性器のように乳首へと突き刺さる。
男性と居るだけで最近はすぐこんな妄想をするようになってしまう。
触れられても居ないのに、視線のイメージがまるで乳首を愛撫しているようです。
男性の心の中では、私の突起部はどんな風に弄ばれているのでしょう?。
そんな妄想が私の突起部を刺激し、より固く尖らせる。
そして、ふと現実に戻って気が付くと下腹部に暖かく湿った感触が広がり始めている。
性器の割れ目から粘液が溢れ、スパッツの股間の部分にシミを作り始めていた。
(そろそろ、ヤバいかも)
そして状況は私にとって更に悪くなり始める。徐々に登り始めた太陽が私の身体をしっかりと照らしピッタリと
張り付いた衣服の下を浮き出させる。
頼りない薄い生地のスパッツは汗で湿り、その下の肌は透けて見え始めていました。
(これって後ろから、かなり透けて見えてるかも)
強くなる陽の光が私の身体を照らし続ける。
それが、私の恥ずかしい部分を浮き上がらせていく。
お尻の割れ目・・・下腹部を覆う陰毛・・・タンクトップの中も・・・
彼らは最前列の特等席から私の身体を視姦する権利を得ているのです。
それを与えてしまったのは私、そしてそれを望んだのも私です。
走る歩調に合わせるように自分の下半身に感じていた違和感は現実に変わりつつある。
それは股間付近に目立たない染みを造り徐々に拡がり太ももへと範囲を広げている。
(やばい、やばいってっ!)
明らかに汗とは言い訳出来ないほどの染み。しかしそれを止める術が私には無い。
ペースを上げて早く切り上げようにも、息が上がってそれは出来ない。
ただでさえ前半に飛ばし過ぎた上に、二人と話しながら走ったため息は苦しい。
敏感な女性器と突起部の刺激に翻弄され、私の脈拍は想像以上に上がる。
ペースが落ちる私に合わせるように、後ろを走る二人もペースを落とす。
そしてゆっくり走りながら、私の身体を視姦し続ける。
(このままじゃ、二人とも家まで付いて来そうだわ)
フラフラになった私の視線の先には最初に準備運動をした休憩スペースが有りました。
休憩スペースには走り終えた人達や年配の人たちが数人話し込んでいます。
その中に居たランナーらしい人が私達に手を振っています。
「お疲れ様!ちょっと休憩しよう」
「そうだな」
休憩所で手を振っている人は二人の知り合いのようでした。
後ろを走っていた二人はまだまだ余裕そうで、まだ走り続けられそうです。
私も本当は休憩したいところでしたが、これ以上の長居は色々な意味で危険です。
股間の染みは視なくても広がっているのが解っていました。
取り敢えず両手で股間の辺りを違和感を抱かれないように装いさり気なく隠す。
「そ、それじゃあ、私は失礼します」
「帰るの? ちょっと休憩していきなよ」
サングラスの男性に呼び止められましたが、予定がある事を伝えその場を退散しました。
きっとあの二人は私の居ない所で、私のことを『露出女』と揶揄し愉しむのでしょう。
(しばらくこの時間帯は避けよう)
目立たないように露出するのは難しいと思った一日でした。