ある秋のお休みの日にハイキングに行ったときのお話をしようと思います。
有給を取った平日、早朝の澄んだ空気を味わいたくて山道を散歩していました。山道といっても自然公園の遊歩道みたいなところです。途中、ベンチで休む年配の男性を見かけたので、「おはようございます」と挨拶を交わしました。おじさんは少し驚いたように顔を上げ、柔らかく「おはよう」と返してくれました。その瞬間、少しだけ見つめられた気がして、「けっこう顔をみられてたな」なんて思いました。たまに「有村架純に似ている」と言われることを思い出しながら、軽く会釈をして歩き続けました。
しばらくすると、後ろから微かに足音が聞こえてきました。さっきのおじさんが、見えるか見えないかの距離を保ちながらついてきているのがわかります。「ただ同じ方向に歩いているだけだよね……」ずっと背後からの気配が気になって仕方ありませんでした。
山道の静けさが普段は気にしないような些細なことを際立たせていました。ペースを崩さず歩き続けましたが、足音が途切れることはなく、心がざわついている自分に気づきました。
そんなちょっとした緊張感の中で、思わぬ問題が私を襲いました。「トイレに行きたい…」
山道を歩き始めてから水を飲みすぎたのか、突然押し寄せた生理現象に、私は顔をしかめました。
「どうしたらいいの…?」
山道にはもちろんトイレなどないので、どうしようかと周囲を見渡します。
茂みや木々を見渡しながら、私は「見えない場所」を探すのではなく、「見えるかもしれない場所」を求めている自分に気づきました。完全に隠れてしまうのは安全だけれど、どこかで「もし気づかれたら…」「もし見られたら…」という想像が頭を支配していたのです。
「見られるわけがない」
そう自分に言い聞かせながらも、「もし茂み越しにおじさんが私の姿を見つけたらどうなるの?」というスリルに抗えない自分がいました。私は「完全に隠れることができる場所」と「でも万が一、足音が近づいたときに少しだけ気配が見えてしまう場所」の狭間を探し始めました。
少し歩いた先に茂みを見つけました。山道から少しだけ外れた場所で、軽く斜面を登ったところにあります。「ここくらいだったら……」と自分に言い聞かせながら、その茂みに向かいました。
斜面をゆっくり登りながら、「本当に隠れられないかな?」と少しだけ不安になりました。朝の静けさに包まれた山道で、自分の気配だけが浮いているような感覚が少しだけ心をざわつかせます。それでも、このまま我慢するわけにもいかないので、私はその茂みを目指しました。
ようやく茂みに腰を下ろし、私は深呼吸をしました。歩道から少し外れたこの場所は、一見安全そうに見えますが、木々の隙間から山道の一部が見下ろせる場所です。「ここなら…」そう自分に言い聞かせるようにして、腰に手をかけました。
お尻を道の方に向け、ズボンとショーツをゆっくりと引き下ろし、膝のあたりまで下げると、風が直接お尻に触れ、全身がゾクッとする感覚に襲われました。「もしこの瞬間、誰かが見ていたら…」その考えが頭を離れず、心臓がバクバクと高鳴りました。
お尻を完全に露わにした状態でしゃがみ込むと、全身がむき出しになったような感覚が一層強まり、羞恥心が私を支配しました。特にお尻に風が当たる感覚が、自分がどれだけ無防備なのかを強烈に意識させてきました。
私は昔から自分のお尻が少し大きいことを気にしていました。有村架純さんに似ていると言われることは嬉しいけれど、その顔に対して、ジムウェアやスーツ越しに目立つヒップラインが人の目を引いているのが自分でもわかっていました。同僚やジムの知らない男性たちがちらちらと視線を送っているのに気づくたび、「またみんなに見られてる……」と思いながらも、その中身をしっかりと隠せていました。
でも、今――そのお尻を、何のガードもなく全部出してしまっています。職場やジムで、あのおじさんたちや会員さんたちが密かに盗み見ていたものが、今ここにむき出しになっている。「みんなこれを想像してたの?……」そんなことを考えてしまい、心臓がどんどん速くなるのがわかりました。
おじさんの足音が近づいてきました。「ここを通り過ぎるまで動けない…!」
私はしゃがんだまま、茂みの中でじっと身を潜めました。木々の隙間からは山道の一部が見え、足音がはっきりと聞こえてきます。お尻をさらけ出している自分が、完全に隠れているわけではないことを意識すると、羞恥心とスリルが一気に押し寄せてきました。
「もし、このまま見つかったら…どうなるんだろう?」
その想像だけで全身が震え、息を止めたまま固まっていました。おじさんの影がちらりと見えた瞬間、私はさらに身を低くしました。
しゃがみ込んでみたものの、全身が緊張で固まっていて、なかなかおしっこが出てきませんでした。「早く済ませないと…でも、もし音が聞こえたらどうしよう?もし見つかったら…?」そんな考えが頭をぐるぐると巡り、足音が近づいてくるのを意識するたびに、心臓の鼓動が激しくなるのを感じました。
「お願い、早く終わらせたい…」そう思えば思うほど、緊張が増してしまい、さらに羞恥心が高まっていきました。
やっとのことで緊張が解け始め、ジョーっ…と音が響いた瞬間、全身が熱くなるのを感じました。「静かな山道だから、全部聞こえてしまうんじゃないか?」という恐怖が、羞恥心をさらに煽りました。
足音がどんどん近づいてきて、次第に自分が隠れている茂みのすぐそばまで来ているのがわかりました。足音が近づくにつれて、ジョーッというおしっこの音が頭の中で何倍にも響いているように感じました。「お願い、早く終わって…!」と心の中で必死に願いましたが、膀胱が緊張を解いた反動で止まる気配がありません。
音はやむことなく続き、私は「これ、絶対聞こえてる…」という羞恥心で全身が熱くなりました。
ついに足音が茂みのすぐ近くで止まりました。私は息を呑み、全身が硬直しました。「もしかして、立ち止まって見られてる…?」背後に視線を感じるような気がして、心臓がドキドキと早鐘を打ちました。振り返る勇気もなく、ただ「早く終わって!」と必死に願うことしかできませんでした。
しゃがんだまま動けなくなりながら、私は「おじさんからどんなふうに見えているんだろう…」と頭の中でぐるぐると考え始めました。茂み越しに、私のむき出しのお尻、さらにはしゃがんだ体勢のせいでおしっこが流れるところまで見えてしまっているのではないか――そんな想像が頭をよぎるたび、全身が熱くなるのを感じました。
「普段は絶対にこんな姿を見せることなんてないのに…」
職場では真面目で清楚な女性、有村架純さんに似てるなんて言われている自分。そんな私が、知らない男性にこんな幼児の様な無防備な姿を見られているかもしれない――それを想像するだけで、羞恥心がピークに達し、全身が震えました。
ズボンと下着を膝まで下ろしてしゃがんでいるから、お尻は完全に丸出しです。しゃがむ姿勢のせいで自然と腰が突き出され、丸みが余計に強調されてしまっているはず。
「私のお尻、どんなふうに見えてるのかな…」
そう想像しただけで、背中がゾクリと震えました。割れ目の奥――普段は絶対に誰にも見せない場所、お尻の穴のあたりまで見えてしまっているかもしれない。風が直接肌に触れるたびに、お尻の割れ目やその真ん中のお尻の穴までがむき出しになっていることを嫌でも意識してしまう。考えただけで顔が熱くなり、足元が震えました。
そして、足を開いてしゃがんでいるせいで、後ろからなら太ももの間――一番隠したい場所、女の部分まで見えてしまっているんじゃないかと気がついてしまいました。普段はしっかりと隠されているそこが、今はまるで無防備に丸見えになっている気がします。
おしっこがそこから流れ出ている感覚が、余計に私の羞恥心をかき立てました。流れ出る音、放物線を描いている水流、地面に広がる水たまり――そのおしっこの穴の形や動きまで、後ろからはっきりと見えてしまっているかもしれない。大陰唇やその周りの恥毛、その中のぴったりと閉じているはずのひだのあたりまで――。
「絶対誰もみていないでいて…」
そう自分で強く願っていても、太ももの内側から続くその場所が、後ろからは全部見えているんじゃないかという想像が頭から離れませんでした。
しゃがみ込んだまま、勢いよく流れ続けていたおしっこの音が次第に弱まり、やっと止まりました。
それでも「最後まで出し切らなきゃ…」と、無意識のうちに腰やお尻を軽く揺すってしまう。お尻の丸みが少しだけ動き、その動きに合わせて内ももやデリケートな部分に伝っていた“つゆ”が落ちていく感覚がしました。
「こんなところで、こんな姿で…」
普段、誰にも見られることのない仕草――お尻を揺すったり、最後まで出し切るように少し体を動かしたりすること、もし後ろから誰かが見ていたら、きっと私のその細かい動きまで目に入ってしまっているはずです。
おしっこがやっと止まったあと、私はカバンか取り出していたティッシュで、いつもの通り、少しお尻を持ち上げてあそこを拭き取ってしまいました。
ティッシュを手に取って拭こうと少し腰を浮かせた瞬間、「今、絶対後ろから見えちゃってる…」と頭の中で声がしました。
お尻を少し持ち上げ、お尻の穴やおしっこの穴がふきやすい様にお股を開いて、股間から手を入れて、デリケートな部分を拭くその仕草――。
まるで、「私のこの恥ずかしい部分もっと見てっ」とお願いしている様な、何とも言えない恥ずかしい姿勢であることを意識し、「こんなところまだ見られていたらどうしよう…」と想像するたび、頭が真っ白になりました。
「もう、こんなこと…やっちゃだめなのに…」
私はどうしても止められず、もう一度おしっこの穴をそっと拭き始めてしまいました。そして、ふと手が滑り、ティッシュ越しにクリトリスに触れてしまいました。「……あっ」たったそれだけのことなのに、全身に小さな痺れが走り、息が止まりました。
拭き終えたはずなのに、その感覚が頭に残って離れませんでした。私はティッシュをそっと落とし、震える指でクリトリスに直接触れてしまっていました。
直接触れた瞬間、柔らかな部分を指先に触れられた快感が伝わり、身体がビクッと反応しました。指で軽く触り続けると甘い快感が全身に広がり、呼吸が浅くなります。「こんなところで……こんなこと、ダメだよ……見られてるかもしれないのに」頭ではそう思っているのに、指は止まりませんでした。
触れるたび、クリトリスが敏感に応え、胸の鼓動がどんどん速くなっていくのがわかりました。「やめなきゃ……」そう心の中で繰り返しているのに、その刺激があまりにも強く、身体が反射的に反応してしまうのです。
そのとき、背後で草が揺れる音がしました。「やっぱり……見ている?」心臓が鼓動が跳ね上がりました。
羞恥心で胸が締めつけられるようでしたが、その一方で、その想像が私の身体をさらに敏感にさせたのです。「やめなきゃ……でも……」妄想が私の指の動きを止められなくしていました。
私はさらに膝を少し開き、さらに大胆に動いてしまいました。「こんな姿を……見られていたら……」そう考えるたび、指の動きが止められなくなり、刺激がますます強くなっていきました。
いつの間にか、指は1番恥ずかしい方の穴に触れていました。湿った感触が指を包み込み、私はそっと押し込んでみました。あそこの内の柔らかい部分が指の出し入れ敏感に感じ取り、その感覚に全身が震えました。「外でこんなこと……絶対にダメなのに……」頭ではそう思っているのに、身体は正直で、指を動かすことをやめられませんでした。
あそこの中で指をゆっくりと動かしながら、もう片方の手でクリトリスを撫でました。二つの刺激が重なり、全身が快感に包まれていきました。
「もうダメ……外なのに……みられてるかもしれないのに…」そう呟きながら、指を止めることができませんでした。こんなところであそこをいじっている姿を後ろから見られているという思いが頭の中をぐるぐると周り、全身を快感が一気に走り、全身が硬直する感覚とともに、「ん!あぁっ」となんとか吐息を押し殺しましたが、私はそのまま最後までいってしまいました。
すべてが終わり、私は深い息を吐きました。濡れた指を見つめながら、「どうして……こんなこと……」と呟きました。羞恥心と後悔が押し寄せる一方で、身体に刻み込まれた快感の余韻がまだ鮮明に残っていました。
「こんなところ誰かに見られていたら……」その思いが再び頭をよぎりました。外でしてはいけないことをしてしまった――その背徳感と快感が絡み合い、忘れられない記憶として深く心に刻まれたきがしました。
まだお尻を出したままなことに、急に心細さを感じました。慌てることでさらに目立つ動きになるのではないかという不安がよぎり、私はいつもよりゆっくりと立ち上がることにしました。その間も背後に誰かがいるような気配を感じ、全身が震えるのを止められませんでした。
ズボンを上げる動作も、慎重すぎるほどゆっくりになり、体が敏感に視線を感じ取っているかのようでした。ショーツのラインを整え、腰を落ち着けるまでの一連の動きが、どこか恥ずかしさを増幅させるようでした。「絶対に見られている…」そう確信に近い思いが頭をよぎり、全身が熱くなるのを感じました。
ようやく服を整え、息を整えて振り返ってみると、そこには誰もいませんでした。茂みの隙間から見える山道には、ただ風が木々を揺らす音だけが聞こえるだけでした。「なんだ…」私は大きく息を吐きましたが、全身の緊張が解けるわけではなく、まだあの視線の感覚が背中に残っているような気がしました。
「きっと気のせいだったんだ…」そう自分に言い聞かせるようにして茂みを出て、再び山道を歩き始めました。
少し歩くと、あのおじさんがベンチに腰を下ろしているのを見つけました。彼は私に気づくと軽く笑みを浮かべて、「お疲れさま」と話しかけてきました。
「ありがとうございます。そちらも、お疲れですか?」
ぎこちなく世間話を返しながらも、私はおじさんの視線に違和感を覚えました。話している間中、彼の視線は私の顔ではなく、腰周りやお尻のあたりに一瞬だけ動いているように感じられました。
「もしかして…さっきのこと、見られてた?」
そんな不安が胸をよぎり、彼の視線が何かを探るように動くたび、全身が再び熱くなるのを感じました。おじさんの目が私の腰のあたりで止まるのを見て、あのときの自分の姿が思い出され、顔が赤くなりました。
おじさんは自然な世間話を続けていましたが、「本当に見られたのか、それとも私の考えすぎ…?」そんな疑問が頭の中でぐるぐると巡り、話が終わったあとも私はその場を立ち去るまでの間、ずっとその視線を意識していました。
その後、家に帰る道すがら、私はあの視線とあの瞬間を何度も思い返していました。「私は一体、何をしてしまったんだろう…」羞恥心で胸がいっぱいになりながらも、あの視線の記憶がどこかスリルと混ざり合い、忘れられないものになっていました。