〇〇温泉への道をひた走ります。相変わらずのいい天気でした。天気予報では今週後半から急に冷え込むと言っていましたが、とても信じられません。11月なのに夏を思わせるような気温でした。気分も晴れ晴れしています。カーナビのマップ上に、下調べしていなかった温泉名が表示されていました。(△△温泉・・・)聞いたことないですが、もともと私もこの地に詳しいわけではありません。〇〇温泉に向かっているこの道の途上にあるようでした。いちど車をとめます。スマホで調べました。立ち寄りの湯があるのかよくわかりませんが、少なくとも足湯はあるようです。(寄ってみるか)そこからはすぐでした。道沿いに建物が増えてきます。無料駐車場に乗り入れて、車をとめました。(さーて)車から降りてど田舎の寂れた一本道を数分歩いていくと、足湯が見えてきます。誰もいませんでした。自販機でペットボトルのお茶を買って、足湯のふちのベンチに腰かけます。ソックスを脱ぎました。チノパンのすそを、ひざ下までめくりあげます。そして足をお湯に入れました。(ふー、気持ちいい)気持ちのいい秋晴れと、気持ちのいい秋風・・・寂れた道ばたの足湯で、「ふー・・・」ひとりまったりくつろいでいると、時間の感覚がなくなっていきます。これから〇〇温泉までずっと運転していくのが、なんだかちょっと億劫になってきました。(でもなあ、はるばるここまで来たんだし)(やっぱり行ってみたい)その〇〇温泉に行ってみたかったから、今回はこの地方を選んだようなものです。とても風情のある温泉のはずでした。「ふー・・・」この後、また運転しなければなりません。足をちゃぽちゃぽさせながら、ひとときの休憩時間を満喫しました。お茶がほどよく冷えていて、『ごくごくごく』乾いていたのどを潤してくれます。(美味しーい)この足湯は、かけ流しのようでした。はじっこに古くて色の変わった金属管のようなものがあって、「どぼどぼどぼどぼ」お湯が足湯槽に落ちています。反対側のはじっこでは、一定の高さからあふれたお湯が側溝に流れ出ていました。お湯の深さは15センチぐらいでしょうか。(どきどきどき)少し汗ばんできていました。(どきどきどき)さっきからずっと・・・誰もいません。それを意識した瞬間、いきなり胸の鼓動がはやくなりました。今すぐにでも、ここで『お風呂に入りたい』という不埒な衝動が高まってきます。(どきどきどき)もういちど周りを見渡しました。ブロック塀と立て看板・・・けっこうひらけた場所なのですが、人の往来はありません。少し外れた向こう側に見える道には、あれは古い民家・・・それとも商店?いずれにしろ屋外に人の姿はありません。(どきどきどき)駐車場からここまで手ぶらで来ていました。チノパンのポケットには、車のキーと小銭とハンカチが入っているだけです。
...省略されました。
もとより、基本、読みたければ勝手に読めばという方ですからね、この人。その投稿すら要らなければ、辞めますよと言いたいんでしょ、最近はよく、意味とか気にされていたようですし。焦らされるけど、俺は好き。