夜間勤務は結構長い。18時に出勤し、終わるのは朝の8時。だが仕事はある一部の要素を除き、かなり楽だった。晩飯が終わって適当にテレビを見たりすると、すぐ20時になり、寝るのが早い利用者さんたちは、我さきにベッドに行き、深夜俳諧癖のない人は、朝の6、7時くらいまでずっと眠り続けてくれるのである。
深夜組の俺たちは、シーンと静まる施設で、最後の利用者さんが部屋に戻れば、全ての電気を消し館内を見回り、あとは待機室でずっと朝を待つだけ。そして1時間に1回、見回りをするくらいか。
この夜間勤務を愛美ちゃん二人でやった時の話になります。
待機室というのは8畳くらいの詰め所で、座布団やテレビ等がおいている作りになります。まぁ介護施設なりの緊急信号(病院でいうナースコール)等が置いてあったりと、独特の物はあるんですが、こんな設備を詳しく書いても仕方ないのでここは割愛。
何もなければ俺たちもここで1時間に1回の見回りを交代でする約束をし、あとは携帯触ったり、テレビ見たりするだけなのですが、やっぱり年齢の近い俺たちが一緒になれば、どうしてもいろんな話になる。
最初は会社の人間関係の話。そして個人的な話。
ここで改めて念押しますが、冒頭で書いた「だが仕事はある一部の要素を除き、かなり楽だった。」というのは、仕事はすることが昼間の10分の1くらいなので楽なのは楽であるには間違いない。
しかし、時間が経つのがかなり遅いんです。やることといえば、ホントに1時間に1回の館内見回りだけ。そこで深夜俳諧などのトラブルがあれば、その利用者さんを制御するのに手こずったりとあるが、何もない時にはホント何もない。
俺が考えてたのは、もしこの苦痛の時間がたつのが遅い夜間勤務を、今いる愛美ちゃんと性的な事をして過ごすことができればどれだけ楽しい職場になるんだろうな。っていう事だった。と同時に、もし相手も俺と同じように思ってくれていたらな。ということ。
そんな下心もあってか、話は人間関係や個人的は話だけでなく、「異性の話」っていうのも入ってくるのは当然の流れだった。
俺たちは、いつ彼女ができた。どんな子だった。どこへ行った何をした。等という話から、実際に、今、彼女(あるいは彼氏)と別れてからそれくらいたつのかっていう話で、愛美ちゃんと盛り上がった。
そして俺にも、(こんな話までできてるってことは、これ付き合えるのか?)と思って、「付き合う?w」なんて冗談っぽくいってみたら、「それは考えさせてw」とか、体よくスルーされたり。
とにかく愛美ちゃんとは深夜勤務のおかげで、色々な話ができるくらい、打ち解けていた。っていうこと。そんな状況が続けば、話の流れは、さらにハードな流れへと進展するのも時間の問題だった。
もともと愛美ちゃんは、ちょっとヤンキーっぽいというか、性格は柔和だけど、話してみるとサバサバしている部分もけっこうある子だったのである。
そして俺が愛美ちゃんへしたある質問が、、越えてはいけない壁を超える第一波となったのだった。
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