2015/09/03 23:25:17
ジミ子が来なくなってから、1週間が過ぎた。
あたしとユリとケイは、帰る方角が一緒だったので、毎日一緒にしゃべりながら帰っていた。
3人とも、ジミ子のことは気にしていたが、暗くなるので誰も話題にしなかった。
あたしらが帰る途中に、つぶれた工場があった。
その日、あたしらがその前に通りかかると、門の中からヤンキーが一人出てきた。
そいつは、あたしらの前に立ちふさがった。
「なに?」
あたしが聞くと、門の陰からもう一人。ジミ子だった。
『ヤバイな…』
あたしは感じた。
男はあたしらに近づいてきた。
あたしは虚勢を張って
「なにあんた?ジミ子のカレシ?」
とからかう口調で聞いた。
「兄貴だよ。妹が世話になってるそうだな」
これで、この男の目的はだいたい分かった。ジミ子の復讐だ。
あたしはユリとケイに小声で
「逃げな。全力で走って!」
と言った。
だが二人はためらっている。
「一人ならなんとでもなるから。3人そろってやられることないだろ?」
そう言うと、二人はうなづき、勢いよく走り出した。
「こら!待て!」
男が怒鳴ると、
「いいの!」
とジミ子が叫ぶ。
「そいつだけでいい。」
あたしはジミ子を睨み付けた。
あたしはそれまで、怖いもの知らずだった。
周りからは「キレて暴れると手がつけられない」と恐れられ、現にあたしがキレると、親も教師も遠巻きにやめろと言うだけで、手も出して来なかった。
同じ中学生となら、ケンカになることもあったが、相手が男でも女でも、だいたいあたしが勝った。
だがこの男は…
いかにもケンカ慣れしてそうな身のこなし、背も高く、ガタイもいい。そして狂暴そうな目付き。
あたしでは、逆立ちしても敵いそうになかった。
男はゆったりとあたしに近づくと、パンチを繰り出すような早さで、いきなりあたしの襟首の後ろを掴んだ。
反射的に男の手首を掴み、腰を引いて後ずさった。
「離せ!離せよ!」
すると男は、すごい力であたしの身体をぐいと引き寄せ、顔を近づけて拳を見せた。
「顔、ボコボコにしてやろうか?鼻の骨折れるぞ?」
情けないことにそれですっかりビビってしまったあたしは、そのままズルズルと工場の中に引きずり込まれた。
中は、機械も荷物もなく、ガランとしていた。片隅に部屋が一つ。従業員の休憩室とか、そんな部屋だったのだろう。
男はドアを勢いよく開け、あたしを中に突き飛ばした。
見るとそこには、どこから持ってきたのか、薄汚れた布団が1枚敷いてあった。
それを見たときあたしは、自分がこれからここで、何をされるのか、理解した。
あたしにとって、処女を失うということは、そんなに大事ではなかった。
あちこちで下らない連中とぶつかってはケンカをしていたので、いつか大負けして男らにつかまり、輪姦されて処女を奪われる。どうせそんなものだろう。そうなっても仕方ないと思っていた。
だが、いざその場面になってみると、これはもう、子供を作る女に生まれついた本能とでもいうのか、初対面のこの男に膣と子宮を蹂躙されることが堪らなく恐ろしく思えてきた。
無駄と分かっていたのに、ドアの前に立ちふさがる男の横をすり抜け、外に逃げようとした。
案の定すぐにつかまり、布団の上に仰向けに組み伏せられてしまった。
身体全体に男にのし掛かられ、夢中で暴れて抵抗したが、すぐに両手首をつかまれ、頭の上に持ち上げられた。
いつの間にか部屋に入って来ていたジミ子が、頭の先に座っている。
「おい、そっち押さえろ!」
男が命じると、ジミ子はなんと、あたしの手首を上から押さえ、その上に両膝を乗せてきた。
「ジミ子、てめぇ!」
あたしが言うと、いきなり頬に平手打ちが飛んできた。
「妹の名前は涼子だ。覚えておけ、このバカ女!」
あたしがにらみ返すと、もう1発。
それから男は、あたしの胸の上に脇腹を乗せ、右手を後ろに伸ばして、スカートの中をまさぐってきた。
脚をバタバタさせて抵抗するが、脚の方には誰もいないので、無意味だった。
すぐにショーツを脱がされ、アソコを乱暴にいじり回させるのかと覚悟したが、意外にも男は、ショーツ越しに優しく、ジワジワと触ってきた。
風呂から出たあととかに、布団の上で手鏡で観察したことがあったが、あたしのもまだ、ジミ子と同じ、スジ1本だった。
そのスジに沿って、ゆっくりと撫で上げ、上の方でワレメを少し開いて、その奥を指の腹で刺激する。
あたしは、身体の奥の方が熱くなってくるのを感じた。