私は飲食店を3店舗程経営しているオーナーです。先日釣り仲間である居酒屋経営の後輩から「どうしてもお得意のお客さんと釣りに行かないといけなくなったので、先輩…バイト達の見張りってことで店に出てもらえませんか？お礼しますから…」とお願いされた。以前後輩がバイトに任せ店を開けた時、バイトの誰かが売上をちょろまかすという事があって以来、バイト任せにしないようにしていたが今回はどうしてもそのお得意様の誘いを断れないという事だった。その日私は他に用事もなく何もする事がなかったので、後輩の店のバイトが仕込みにくる3時間も前に店に入った。特に何をするでもなくボーっとしてると「あのぉ…すみません…アルバイト募集の貼り紙をみて来たんですが…まだ募集してますか？…よろしくお願いします…」と気の弱そうな17～18歳位の女の子がやって来た。後輩はもうバイトは募集してないと言ってたので、断るか…と思ったが私のイタズラ心が騒ぎ出し、ちょっとからかってやるか…って思いました。「履歴書は持って来たの？」と聞くと『あっ…すみません…持って来て…ないです…すぐ持って来ますので…面接を…』と言うので「イヤイヤ、いいよ。ここに紙あるからこれに氏名、住所、生年月日、携帯番号をざっと書いて。」そう言うと「あっ…いいんですか？…面接してもらえるんですか…よかった…」と少し微笑んだ。紙に書き始める。〇島ゆうこ、18歳。「へぇ18歳かぁ…彼氏はいるの？」そう聞くと「あ…い…いませ…ん…」もじもじしながら少し嫌ヅラで答える。ムッときた私はちょっと怒鳴り気味で「はっきり答えてもらわないと困るんだよねー、これも大事な質問なんだから!この仕事って彼氏がいるかいないかはっきりしないと雇えないんだよね～！」意味の分からない事を強めに言い放つ。この手の気の弱い女の子はこの方法で大体こっちのペースにはめれる。案の定びくびくしながら答える。「…すみません…い…います。…でも…彼氏と言うか…」言い訳無用！すかさず「ほら、やっぱりいるんだ？嘘は困るよ!…雇ってもらいたいんでしょ？ん～困ったなぁ…彼氏いるのかぁ～…」なにも困る事は全然ないのに、神妙な顔をしてみせる。するとゆうこは「お願いします。ここで４ヶ所目なんです…将来コックさんになりたくて…色々飲食店に面接に…行って…」必死にアピールする。この娘少し変わってるな～って思い顔を見てみると涙目になってる。… つづく

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