お正月はコロナの影響で田舎に帰れなかったので、１人アパートで過ごしました。また尾行されるかも知れない恐怖から買い物以外は外出せずにいました。そして緊急事態宣言が再発令されＢやＣとも会わず時が過ぎました。
今年初めて出社するとＡに辞令が出ているのを知りました。私達の関係がバレたのかと焦りましたが理由は違いました。会社のサーバーに不正アクセスした事が分かり懲戒処分されたそうです。裏垢はやはり全て知っている１番怪しかったＡの仕業だと確信しました。不倫の事もバレたのでは無いかと不安になり、Ａと部署が近いＣに連絡を取ってみました。Ａの事は伏せて話をしているとＣは樹里も危なかったね、Ａは家族がいるのに樹里にも手を出して、離婚調停中で挙げ句の果てには不正アクセスで懲戒処分されて、いい気味だわと言いました。私は驚くより絶句しました。何でＡと私の関係を知っているのかＡの名前は１度も言って無い、そう言えば元々SNSのアカウントを作ってくれたのもＣでした。私は目眩がしました。Ｂに連絡を取りお泊まりデートの事を誰かに言ったか聞くと私が出て行った後、Ｃと話したと言いました。間違い無い、裏垢はＣの仕業だと分かった私はＣに直接会いに行きました。
Ｃは悪びれる事も無く話し始めました。
「全て上手くいったよ樹里もあんな男に騙されていたんだから私に感謝してよ！あいつのパソコンを遠隔操作して会社も追い出したんだよ、離婚もするそうよ、ざまぁだわ」
私はどうして、、、？と言うとＣはＡに妊娠させられ捨てられた事を告白しました。
私はもう何も言えませんでした。
そして私も罰を受ける時がやってきました。生理が遅れていて調べると妊娠していました。お泊まりデートの時です。Ａとは音信不通で自分で何とかするしかありません。

秋の連休にＢとＣと３人で旅行に行きました。久し振りの旅行で皆んなはしゃいで夜は地酒を沢山飲んで酔っ払いました。話題は男の話しになり私の怪しい言動に気付いたＢが追及してきたけど訳有り彼氏としてその場を切り抜けました。Ｂはこんな世の中で出会いも無いし、男と会話もしてない、訳有りでも羨ましいと言ってくれました。帰りの新幹線で裏垢の話題になり久し振りに覗いてみると赤い文字で邪淫はタヒね！と書かれていました。アップされたのは今日の朝で怪文書と同一犯である事が分かりました。また、私は恐怖に怯え自分のアパートには帰らずＢのアパートに泊まる事にしました。Ｂにパソコンのカメラの事を話すと最初気にするなと言っていたＢでしたが私の私生活が晒されている事実を知り驚き私に同情してくれました。Ｂは在宅勤務の仕事以外は私のアパートにいて良いと言ってくれて、私は自分のアパートとＢのアパートを往復する生活になりました。
１２月になりＡと早めのクリスマスを過ごす為、Ａの退社に合わせて出掛ける準備をしていました。Ｂにお泊まりデートだと言うとＢに小言を言われましたが気を付けてねと最後は送り出して貰えました。Ａと食事をしホテルに入りました。一緒にお風呂に入りベッドでＡと何度も愛し合いました。今年はもう逢えないかも知れない寂しさからチェックアウトぎりぎりまでＡと繋がり体に感覚を残して起きました。ホテルを出ても体を密着させ別れ際にはキスをしてもらい、Ｂのアパートに帰宅しました。
お昼過ぎＢのアパートにＣがやってきて私にアップされたばかりの裏垢の事を話しました。昨日のお泊まりデートの事がレストランやホテル、そして駅でキスをした事まで細かく書かれていて、絶望感しか有りませんでした。そして、Ａから電話が有りました。いつもラインしかしないＡからの電話、私は２人に聞かれないように玄関を出てＡと話しました。奥さん宛に昨日のホテルに入る所と駅前のキスの写真が送られてきたと言うのです。ＢやＣにもその事を話すと２人に別れなさい！とキツく言われＡと会う事も連絡を取る事もしなくなりました。Ａと別れると裏垢は削除され年末に自分のアパートに戻りました。

次の日の朝Ａが来てくれました。疲れ切った私を見てＡは優しく抱き締めてくれました。土曜日だったけど仕事だと言って来てくれました。Ａの車でドライブし海の見えるレストランで食事をしてホテルに入りました。本物の恋人同士のデートが出来て怪文書や裏垢の嫌な事を少し忘れられました。Ａと一緒にお風呂に入っているとＡが何かを思い出しました。ホテルを出て私のアパートに着くとＡはパソコンを調べてました。Ａはパソコンのカメラが遠隔操作されていると言ってカメラを使えない様にしました。Ａの言う通りパソコンのカメラなら下着やＡとの関係、自慰の事も映像と音声で分かるかも知れない。毎日のように書かれていた裏垢もその日を境になくなりましたが、犯人を突き止める事が出来ませんでした。

Ａを呼び出し、問い詰めましたがＡは全く身に覚えが無いと言い張りました。Ａの真剣な眼差しに信用し唇を重ね疑った事を謝るように抱きつきました。いつもより濃厚な行為をしてＡの機嫌も良くなりました。私がシャワーを浴びてお風呂場から出てくるとベッドの下に隠してあった私の秘密の玩具を見付けてました。私は見られてはいけない物を見られてバスタオルで隠しＡに詰め寄りました。Ａは裏垢に書いてある自慰の玩具が気になり見付けてしまったと言い、盗撮の可能性を疑いました。私はパニックになりＡにアパートにいて欲しいとお願いしましたが家庭のあるＡは明日また来るからと言い帰った行きました。その夜は一睡も出来ず朝を迎えました。

続きです
ＢやＣが出社した日はラインで何事も無かったと報告がありました。私もパソコンのカメラで時々チェックしていたけど同じ部署の人が時々映るだけだったので少しホッとしました。
Ａがアパートに来て私の手料理を食べいつものように抱き合っていると、ラインの着信、見るとＣからでした。Ａに何でも無いと言い続きをしたのですがＣから何度も着信がありました。Ａが帰った後Ｃにお風呂に入って気付かなかったと嘘をつき返信しました。Ｃは私のSNSが乗っ取られていると言い、更には裏垢が作られていると言いました。私は確認すると驚愕しました。裏垢には私の下着、名前は伏せてありましたがＡとのデートや行為、自慰まで書かれていました。そして、その内容が適当では無く本当の事だったのです。
私は恐ろしくなって眠れませんでした。次の日Ｃに会い乗っ取られたSNSは削除出来たのですが、裏垢は残ってしまいました。今日の下着の色も当たっていて警察に相談しようとＣに付き添って貰いましたが警察は内容が貴方と特定出来ないと言われました。
１人になるのが怖くてＣにアパートに来て貰いました。Ｃは裏垢を読んでいるので男の気配を感じたらしく「本当に彼氏いない？」と聞いてきましたが、Ａの事は言えないので「いない」と嘘をつきました。Ｃは警察の言う通り樹里とは分からないから放っておけば良いんだよと言われ私もそう思う事にしましたが、Ａとの事で１つ気になり裏垢を読み返しました。Ａとした時、たまたまゴムを切らしていて安全日だたので生エッチをした日付が念の為記録した私の手帳の日付と合っていました。これはＡしか知らない事実でＡを疑うしかありませんでした。