2018/04/20 00:46:43
<舞香の誤算>
僕は不思議でなりませんでした。別に舞香は、もともと男遊びをしてきた女じゃない、水商売をやっていた女でもない、なぜこうも簡単に肝を据えて「AV出演」という条件を飲めるのか。
しかし、もうこれしは方法もない、僕は追い詰められて女である舞香にすら、すがりたいくらいまで神経をすりへらしていたんだと思いたいです。
AV出演の契約当日、僕と舞香は2人で暴力団事務所とは別の、ある住宅アパートの一室へと向かいました。中にはいると、外見は住宅ですが、中はふつうの事務所のような構成になっていましたが、特にAV会社という印象はありませんでした。
その場にいた、飯田という男。年齢にしては50歳くらいでしょうか、その男が「ああ、徳やん(徳山の事)から聞いてるよ。なんか色々あってAVやるんだって? でも安心してくれ。うちはしがない会社だけど、しっかり女優さんの事とか、プライパシーはちゃんと守ってるから」
そんな頭のてっぺんが剥げた、スーツ姿の中年男にそんな事を言われたのです。
他にも飯田からいろんな質問をされましたが、僕は全ての質問に対し、「はい・・・」としか言った覚えしかありません。
むしろ舞香のほうが積極的に交渉しているような姿勢で、「契約用紙を見せてほしいのですが」と飯田に質問しているくらいでした。なんとも情けない、自分がいい思いして、その挙句にだまされて借金し、そして妻のカラダでそれを支払おうとしているこの男の末路。
絶句でした。絶句。
でも僕の中の想いとしては、妻が寝取られるという事については、もう舞香が覚悟したんだから、もう何も言うまいという卑怯な逃げの気持と、その卑怯な気持を実感していたからこそ、(どんなことがあっても、これからずっと舞香の事を守っていく。これが俺の、あの中学の時に徳山のすすめで吸ってしまたシンナーの時から定められていた運命なんだ)等と都合のいい覚悟を決めていました。
そして契約書を見て、それにサインをし、、、、その時、急に舞香が言い出したのです。
舞香「ねぇ、その徳山さんっていう人の電話番号おしえて。私電話するから」
僕「なぜ?」
舞香「この契約書がほしかったんだよね。こんな非合法な事をして、売春行為を強制されているっていうのを警察に言う為の証拠を手に入れたって。そう言おうと思って」
正直いって、舞香は何か勘違いしてました。ここは、日本の法律を守る、尊法精神を持っている組織ではない。 「ヤクザ」だという事を。
するといきなり飯田は笑い出しました「はははwwwwww まじすげーなww え、まじでそれでどうにかなるって思ってたら、、マジすごいよwww いやー、、小西君だっけ、君の奥さん、、あるいみすごいわww 勇気あるww いやはやーwww」
僕「どういうことです?」
飯田「いあ、この契約書をもって警察に出て、俺らを非合法団体といって訴える。とか言ってるんだけど、もし俺たちが非合法団体なのだったら、なぜ俺たちはここに堂々とアパート借りて、事務所かまえてんの?」
僕「え、、それは・・・」
飯田「あんたの奥さんね、何か勘違いしているかもしれないが、俺たちは○○倫理協会から認定されたAV会社じゃないの。あくまで個人経営。わかる? なので、契約書がすべてなの。徳山とか、そんなのはなんの関係もない。あんたの奥さん、今こうして署名捺印したよね?それがすべて。わかる?もう一度言うよ。それがす・べ・て・なの?」
舞香「こんな事、ゆるされるわけじゃ・・・・」
と舞香が言い出した途端、今まで事務所のデスクで座っていた男2名が、席を立ち、一人はビデオカメラを持ち、そして一人がジャケットを脱ぎながら舞香に接近してきたのでした。
僕「ちょっと待ってください。まず話しを結論付けましょう。なにか誤解が・・・」
飯田「じゃかあしいわ!!!!! 黙っとれや!!!! 今から本番の撮影中じゃ!!!!!!!!」
めちゃめちゃ殺意のこもった飯田の表情でした。
根性のない僕は「は、、、、、い・・・・」としか答えられませんでした。
舞香「ちょっと、まだ話決まってないって!!!」
AV男優「契約用紙に署名捺印したのが、話が決まったって事なんで、普通に終わりましょう。こっちも仕事としてするだけですから。」
と冷静に答えました。AV男優のほうは、ただ淡々と仕事をするだけで、べつに舞香をレイプしてやろうとか、乱暴に扱おうとか、そういう意図はなかったように見受けられます。
飯田「カメラ回すから、もう黙っとれ。1時間20分、それだけ我慢したら、何事もなく奥さんはお前のもとに戻ってくるよ。徳やんが、立ち合いって言わなければ、蹴りだしてたところだぞ」
と、そんな具合に、その場にいた、AV監督の立場である飯田。そしてAV男優 そしてカメラマンの3人は、「はやく仕事させてもらって、早くおわりたい」という、そんな姿勢だったのです。
飯田「もうタイトル変えないとな。なににしよか、、」
カメラマン「そのままでいいんじゃないですか? 今、夫の目の前でとか流行ってるんで、そのままいきましょうよ、旦那さんにはさるぐつわしてもらって。」
するとカメラマンとAV男優が、「ちょっと失礼しますね。」と、僕をパイプ椅子に座らせ、僕の手首を後ろでに組んでインシュロックで拘束し、そして足首も拘束され、口にさるぐつわをされたのです。
「ン!!!!!! ンン!!!!~~~~~~~」としか言えなくなった僕でした。
どこかで見たAVの企画ですが、まさか自分がそれを実際にされる事になるとは。。
すると舞香が、
「わかったから!!!! もうするから、そんな拘束やめて!!! 覚悟してきてるから!!!!!」
といった一声で、僕は腕や足の拘束を解かれ、、
飯田「だっだらちゃんと見とけ!」
と、やっと初めて、AV撮影の火ぶたが切って落とされたのです。
飯田「じゃ、もう変な設定はいらんから、ノーマルでいこ。設定なし。普通に金に困って面接にきた人妻が、事務所でヤられるっていう感じでいいわ。」
カメラマン「じゃ、いろいろありましたけど、普通に撮影入ります。時計の針が15時になったらカメラまわしますんで、ソンザイ(多分、音の事いってるんだと思う)ださないようにお願いします。舞香さんは普通にソファー座っててください。男優さんきますんで、別にレイプするとか、そういうのではないんで、普段どおりの反応みせてくれたら結構です。なんかあったらシーンカットはしますが、素人モンなんで基本、普段通りでいいです。じゃ、よろしくお願いいたしまーす。」
不思議なものです。
あれだけ緊迫した雰囲気だったものが、いっきに今から撮影モードにい入ったのです。
僕はじっと、座らされたパイプ椅子で、彼らでいう「ソンザイ」を出さずに座っている事しかできませんでした。
カメラマン「1分前でーす。じゃ、回します!!!!」
ピン!
カメラマンが持っていたビデオカメラの電子音がなりました。そしてカメラマンが舞香に接近し、インタビューをしているのです。
カメラマン「AVの出演ははじめてですか?」
舞香「そうですけど」
ぶっきらぼうな返事でした。しかし、視聴者にとっては、こういう反応がリアリティを感じさせるのかもしれません。
カメラマン「男性経験は?」
舞香「・・・・・3人です」
カメラマン「結婚してるのですよね?」
舞香「はい」
カメラマン「経験人数の3人目が、いまの旦那さん?」
舞香「はい」
カメラマン「好きな体位を教えてください」
舞香「・・・・・・。正常位?」
カメラマン「フェラは好きですか?」
舞香「まぁ、、そこは普通に・・・・」
本当に不思議なものです。カメラが回っている。そして雰囲気が撮影モードになっている。その2つの理由だけで、あれだけ戦う姿勢だった舞香も、カメラマンのいう質問に淡々と答えていたのです。
他にも、「どれくらいの頻度でHしてますか?」 「性感タイは?」 「緊張してますか?」等の質問もあったが、舞香はそれに淡々とありのままを答えていたのです。
カメラマン「じゃ、男優さんきますので、よろしくお願いいたします。」
といってカメラの向きが、舞香の座るソファーの角度から、すこし別の場所を撮影しました。すると黒のブーメランパンツをはいた筋肉がそれなりに隆々の男優が仁王立ちしており、無言で舞香に接近していったのです。
AV制作の裏側なんてしりませんが、男優は最低限の事しか話してはいけないというルールでもあるのでしょうか、カメラマンがあれだけベラベラしゃべっていたのに、男優はなにを言葉に出すこともなく、いきなり舞香の隣に座り、舞香を抱き寄せ始めたのです。
地獄の始まりでした。
男優はいきなり舞香にキスをし、、舞香は「ん!!!!」と一瞬抵抗したようなそぶりを見せましたが、すぐに男優に舌を絡められていました。
僕は下を見ました。おそらく、誰もがこの状況に立たされると、下を見ると思います。
そしてキスシーンが5分くらい続くと、僕の視線の外側の、視野という部分で舞香が男優に服の上から胸をもまれ始めているのが認識されました。
僕は変な正義感をとおりこして、、(おれが凝視しなくてどうする。俺が逃げ腰だったら、それこそ舞香がこいつらのおもうままに遊ばれてしまう。最後の抵抗だ。凝視してやる!!!!)と、僕もそれから覚悟をきめ、舞香と男優から目を離さない事にしたのです。
もしかしたら、僕のこの気迫のこもった視線で、この飯田という男に、ヤクザの任侠心の欠片でもあれば、「わかった。もうやめにしとこか。十分、男気を感じた」とか、言ってくれて撮影中止になるかもしれないという淡い期待もあったのですが。
甘かったです。
男優は服の上から舞香の胸をもみ、そしてすぐ手で舞香の足をぐっと引き上げ、片足だけソファーにたたせた状態となり、めくれた舞香のスカートの中から、白いパンツが見えました。
するとカメラマンは舞香のパンツにカメラアングルを接近させ、じー・・・とそこだけを集中的に撮影し始めたのです。
舞香はカメラアングルが変わったことで、自分の表情が撮影されていないと思ったのか、僕を不安そうな目で見つめてきて、僕はその目を、これでもかという哀れみの目で見つめ返していました。
男優は舞香のパンツの上から、クリトリスを指で攻め、、舞香のパンツにしっとりとシミが浮き出てきました。
僕はその時舞香に、おそらく、これでもか。というくらいの悲しい表情で、、(もういいよ^^ 早くおわって、早くかえろう^^)みたいな感じでメッセージを送りました。そして頭をコクンと縦にふりました。
すると舞香は僕のテレパシーを感じてくれたのか、ニコッ と返してくれました。
その直後、舞香は「アアア!!!!!」とあえぎ声を出し始めたのです。
あとは普通のAVの展開でした。
徐々にブラウスを脱がされ、ブラジャー姿となり、そのブラジャーも外されて生乳をさらし、そしてさらした生乳に男優が吸い付く。
それから男優はペニスを露出し、中途半端にはだけた服装の舞香にフェラをするように仕向け、それにこたえてフェラをする舞香。すると接近するカメラ。
フェラシーンが終わると、舞香はソファーの上でM字開脚にされ、パンツの横からバイブを中につっこまれ、、しかもバイブを突っ込んでいたのは飯田でした。
それから流れは3Pという感じになり、飯田にもフェラをする舞香がいたのです。
こうして書くのは簡単ですが、、すべてが強烈でした。
僕の目の前で他の男の肉棒を喉元までくわえこむ舞香。50近くにはなるであろう飯田の肉棒をもくわえこむ舞香。
バックの姿勢にされ、パンツをはいたままバイブをつっこまれ、、男優にフェラをする舞香。
そして男優にいままで経験もない、潮をふかされる舞香。
それから男優と飯田に、おもしろいようにカラダを舐めまわされ、そしてあらゆる体位で挿入され、最後は顔にぶっかけられている舞香。
そして撮影が終わると、今度はカメラマンにまでフェラをさせられ、カメラマンにも挿入されている舞香。
そしてすべての撮影が終わった後にも、さらに地獄がまっていました。
飯田「じゃ、今回の撮影はコレで終わりね。顔はモザイクっていってたけど、それはしない。ただ、モロに顔がうつるところは最初から撮ってないし、もし顔がうつったとしても横顔とか斜めからだから安心しろ。そこはちゃんと徳やんから聞いてるから」
僕「もう終わりなんですよね。これで終わりですね?」
飯田「おう。よく最後まで頑張ったな。じゃ、登録だけして終わるから」
僕「とうろく?」
飯田「なに言ってるんだ。これから仕事を回す、回さないは別として、うちの会社のAV女優という契約を結んだだろうが。スタッフカードを作るんだよ」
僕「スタッフカード?」
飯田「おまえうるさいから口だすな。すぐ終わるから」
そういうと、カメラマンが今度はビデオカメラではなく、デジカメを持ってきたのです。
飯田「これはな、もう儀式的なもんなんだけど、後であーだこーだ、いってくるヤツがいるんで、やってるだけなんだよ。だからあまり気にすんな」
そういうとカメラマンは舞香に何をさせたかというと、、、
1:上半身裸 スカートをはいた状態での写真
2:全裸で起立させたままの写真
3:M字開脚にし、アソコをカパァって左右に自分で広げさせた写真
4:バックの態勢で、自分でアナルを左右に広げさせた時の写真(実際には片方の尻を引っ張っただけですが。バックの態勢で両手使うのは無理なんで)
5:はいていたパンツを裏返し、パンツを広げてついてるシミをカメラの前でドアップで撮った写真
6:オシッコをさせて、その時の写真
7:撮影だけだから。と言われ、再度バイブを突っ込まれているシーンの写真
8:男優のフェラをしている、くわえている時の顔のドアップ
9:これも撮影だけだから。と言われ、挿入されているときの結合部の写真
10:挿入されながら、飯田のモノをくわえているときの3P写真
記憶が正しければ、以上の10点の写真を、取り直しという事で撮影されました。なんのため?
それは、撮影後にあーだこーだと言ってきた時の保険以外の何物でもありません。
それから、飯田「シャワーあびてく?」と言ってましたが、「いいです。帰ります」
といって僕たちは帰りました。
それから僕たち夫婦は無言になりました。
ただ、不思議とSEXの回数だけは異常に増えていました。
とにかくSEXをする事で、嫌なあの出来事を上書きしたいんだという、本能的な発想でした。
ですが、それにも限界があり・・・。
舞香「わたしたち、、、子供もいないし。。。もう別れよっか?」
と切り出されたのです。
僕は「ああ・・・。そのほうが、、、いいのかもしれないな・・」
と答えたのです。それが今から10年前の話しです。
<あとがき>
なぜ、こんな事を急にかこうとおもったのでしょうかね。
それはわかりません。なぜか急にです。もしかしたら、自分の中で、あの時の出来事を完全に克服できたから。なのかもしれません。
もう10年になりますから。
あれから僕は、もう反社会勢力と付き合う事もなく、もとの真面目な人生を歩んでいます。
結婚もしてますし、子供もいます。舞香も新しい僕なんかとは全然ちがういい人と出会って結婚をしたそうです。
いあ、もしかしたら、舞香が結婚して、幸せにやっている。ということを知ったからこそ、こうして過去をさらしだす事に抵抗がなくなったのかもしれませんが。
これ以上は言うことはありません。
いじょう。。。。です!^^