2013/10/26 13:04:37
<5>通りすがりさん、ありがとうございます。
いろいろ誹謗や中傷があることは覚悟のうえでした。でも、そうやって励まされると、
なんだか心が軽くなるような気がします。先生が言われる、友人に話して自分の重しを
とるようにした方がいいというのはそのことなのですね。
私は東京のA大学英文科を卒業し、採用試験3回目の挑戦で合格することができまし
た。郷里の県と関東と両方受験したのですが、当時も教員採用の門は狭く、ましてや、
郷里の採用は一桁しかなく、合格した関東の都県の学校に勤務することにしました。新
規採用教員は1校目は4年しかいられず、4年で2校目に異動しました。その学校が事
件(?)のあった中学校です。私は、2年生の担任として着任し、翌年3年3組の担任
になりました。3年の担任は前任校でも経験していたので、仕上げの学年として、この
子たちと2年間しか付き合わないけど頑張ろうと思いました。2年の3月に学級編成を行
うのですが、生徒のマークの付いたカードの中に猛のカードがありました。マークという
のは学校によって編成の仕方が違うのですが、その学校ではLはリーダー、SLはサブリ
ーダー、Mは問題児(非行)、Xはいじめっ子、Zはいじめられっ子というふに決められ
ていました。猛はMとZがついていました。彼はすらっとして背も高く、ジャニーズ系の
顔をしていましたが、喫煙とか徘徊などの問題行動もあり、ややきざっぽく、学年の中で
目立つ連中からも嫌われていました。それでも、2年生のときは、上級生の中のグループ
にいたため、同級生は何も言わなかったようです。Mでありながら、Zが付いていたのは
そういう背景があったからだと思います。ですので、上級生のタガが外れた3年になって
からは、同級生から疎んじられ仲間外れや陰で小さな暴力もあったようで、6月くらいか
ら学校にあまり来なくなってしまいました。私は、友達に朝、誘ってくれるように頼んで
みましたが、誰も彼を誘いにいくことはありませんでした。そういう人間関係の子だった
のです。私は何度も家庭訪問をしましたが、効果が上がらず、2学期以降は、とうとう不
登校になってしまいました。11月には三者面談があったのですが、彼は来ることなく、
母親との面談になりました。母親は周りの目を気にして全日制の高校に行かせたいと言っ
てました。12月には、最終の進路を決める三者面談があるのですが、猛の意向を聞いて、
生徒もいなく、他の先生も早めに休暇をとって帰る方が多い終業式の夜7時から学校で面
談することにしました。もちろん、教頭先生は残ってくれていました。場所は保健室、
三者面談のあと、親に先に帰ってもらって、二人でじっくり話しました。友達のことや
今後のことなどいろいろ話しました。話を聞いていた私の方が、彼に同情してしまい、
悲しくなってきてしまいました。気が付くと、彼を抱きしめていました。彼も、私を
ぎゅっと抱き、どんなこおtがあってもがんばるんだよって励ましていました。彼も、
「はい」といいながら強く抱き、いつのまにか唇を重ねていました。頭の中ではいけ
ないと言いながら、なかなか離れられず、少しの間、そのままでいました。彼がさらに
強く抱いてきたので、私はその腕から逃れて面談を終えました。結局彼は、地元の定時
制高校に進路を決め、残りの3学期も登校することなく卒業していきました。
(私は自分のこの行為について罪悪感を感じています。この行為が、のちの行為につな
がったんだと思っているからです)