みなさん初めまして。私はとある場所で自動車教習所の指導員をやっています。現在、年齢は42歳で指導員歴は12年となります。
私が勤める自動車教習所は、やや都会から外れた場所にあり、料金も格安で、職員も少数でやっている、どちらかといえば「合宿免許」が主体となるスタイルの教習所となっております。
こんな田舎にある小さな自動車教習所で、今更かもしれませんが、5年前にある不祥事が起こり、自動車教習所内での最終科目の「卒業検定」の方法に変更が入ったのでした。
といいますのも、5年前までは自動車教習所の卒業検定は、生徒が1名、指導員も1名のマンツーマンで行っておりました。マンツーマンでやっている意味は人件費の削減からです。それ以外の強い理由はありません。
ですが、このマンツーマンでの、自動車教習所で中の最も重要な、「卒業検定」の時に、どこでそんな発想を覚えたのか、それとも昭和のアダルトビデオでも見たのか、当校において、「マクラ検定」なるものが行われていた。という不祥事があったのです。
マクラ検定を説明しますと、成績が悪く、どうしても再試験しなければならない運転技量の女子生徒が、検定時に教習車に同乗し、成績の判定をする指導員に対し、「合格させてくんない?ちょっとサービスしちゃうからさ♪」等という口説き文句で、こともあろうに試験中に車内で淫行を行い、そして指導員が合格印を押すという、昭和時代を彷彿させる(バブル期とかはよくあったみたいです)不正の事を意味します。
特に私の教習所においては、合宿免許が主体となっておりますので、決められた期日の中で卒業検定をクリアしないと、一人だけ余分に料金を払って再検定を受けないといけないという状況になります。また、①卒業検定の時に、指導員1名と生徒1名のマンツーマンであること、②そもそも合宿免許でくる生徒は、時間に追われていること、③合宿で来る子はお金に余裕がない、④遠方から来ているので変な解放感があるのか?、⑤生徒自体、18歳~という精神的にも幼い考え方の者が多い、⑥運転免許は、大学生から風俗嬢まで、その他あらゆる階層、あらゆる考え方の若者が取得しにくる資格である、⑦卒業検定は1回こっきり。合格してしまえばもう、その時点で教習所とはおさらばできる。・・・等
ともかく様々な背景要員が重なって、「マクラ検定」を誘ってくる生徒が多いのです。
私も、そんな不埒な風習を残した自動車教習所で勤めておりましたし、常に生徒が卒業しては入学しを繰り返す環境です。
私でさえも30歳の時に指導員となり、それからマクラ検定が発覚までの7年間で、私個人だけでもおよそ800人~千人くらいは卒業検定に立ち会った事があると思います。
また、私自身、こうして文章を書いてみますと、なにか堅物の男が書いているような印象を与える文面ですが、実際のところ、指導員は50歳前後の者が多いのに対し、私は30代という事もあり、(教習所においては若手の方)また、私個人は現場では気さくな話しやすいニイチャンという設定で仕事をしております。
そんな私の持つ個性も相重なってか、実を申しますと、私もかなりのマクラ検定をしてきた張本人でもあるのです(笑)
ここでは懺悔の意味も込めて、実際に「マクラ検定とは何なのか」という部分にスポットを当てて、これからの記事を書いていくつもりです。
とりあえずはあいさつがてら投稿いたします。