前回、最終回の予定と書いたが、これからの展開を話す上で、今回を最終回にするのは無理そうです。読者の皆様、もう少しお付き合いください。 俺が入信4年目になった時、大きな波乱がやってきた。この、やすらぎの家教団が、真っ二つに割れてしまいかねない、そんな動乱だった。 簡単に言えば、代表先生を筆頭に、教義を実践し、布教も今まで通りやっていこう。という「保守派」グループと、代表先生はもうお年だから、執筆活動等に勤しんでいただき、これからは若先生(俺)を筆頭に、インターネット、ミクシー(まだこの頃、フェイスブックとかツイッターとかは無かったと記憶する)等を利用し、若い世代を獲得するために、メディアを使っていこうという、「改革派」グループ。 しかし、2つのグループに分かれたというのは正しい表現ではない。そもそも、やすらぎの家は、本来保守路線を突き進む教団であった為に、今回の動乱では、今までに無かった新たなる「改革派」グループなる、異端が出てきただけに過ぎない。 この改革派グループの組織は、例の星5の〇〇主婦。これを筆頭に、過激思想を持つ主婦連中や、精神や脳神経になんらかの病をきたしている20代~30代の若い女子連中が主だった。 もともとある保守派グループは、それ以外の人すべてである。 保守派は相変わらず、「今まで通りやっていけば、必ずお導きが来る」ということで、以前同様の運営方法で教団を動かしていた。それに対し、星5〇〇の主婦連中は、そういった日曜日の説法(ミラ)等は、うわべだけ保守派連中と仲良く振舞いながら活動するものの、それ以外の任意の場で、組織の運営方法を自分たち流にのっとるための裏工作をしているのだった。 その頃、先生の付き人であり、後継者、指導者、若先生などと呼ばれていた絶頂期の俺は、このどのグループに所属する事もなく、もし改革派から、こういった運営方法の話を聞かされた場合は、「私のような一介の書生にはわかりません。修行の妨げにもなりかねませんので、こういったお話をするのはご遠慮さえてください。」とかわしていた。 その態度が余計に、改革派の過激主婦連中から(絶対に若先生を篭絡しなければ!!!)と、躍起にならせる要因でもあり、ここから俺のこのやすらぎの家での人生のピークを迎え始めていく。 ここでやっと、登場人物の主体であった、星5の〇〇について紹介したいと思う。今後の星5〇〇の名前を、今までの順位に倣い、E(37)とする。俺はこのEのような凄絶な人生を送った人物を、いまだにE以外には知らない。 Eはもともと、レースクイーンであり、なおかつオートバイに乗るのが趣味だったそうだ。そして同じくバイクのプロレーサーの男からプロポーズされ、そのまま結婚し、結婚後数年間、二人で共通の趣味のバイクで全国のツーリング等に行き、幸せな生活を続けていたそうだ。 が、しかし結婚後、2年絶たずしてダンナはバイクで事故死。そして精神に異常をきたしたEは、自分もバイクでしんでやる、と決意し、そのままバイクで走り出しジサツを図ったそうだ。 だが、Eはコンクリート塀にぶつかり、片足が大破したものの命はとりとめた。そして事故をした瞬間、衝突したコンクリート塀にうつろに見えていたのが、あの「やすらぎの道」の冊子だったそうだ。 それから退院後、松葉づえをつき、事故の現場に行ったそうだ。するとまだ、あのやすらぎの道の小冊子が色あせてそこには置いてあった。愛する伴侶の死亡。そして片足の大破(今でも歩き方がぎこちない)人生の絶望を感じたEは、それからやすらぎの道での第二の人生を歩んでいくこととなったとの事。 そしてこの教団に入信し、元レースクイーンという美貌の持ち主であったEは、すぐに新しいパートナーが見つかった。それは教団の代表の次男という、胡散臭い男だった。この男と、将来結婚し、二人で教団を盛り上げていくという、ある意味、この教団の中でのサクセスストーリーを歩いていくだけだったが、この教団代表の次男は、教団の金を横領し、そこで失脚してしまう。 そして、その横領の金銭をバレないように細工していたのが、Eだったとの事。しかし当時のEは、横領の手伝いをしているとは思わなかった。という懺悔悔悟の念があるのと、悪魔に騙されてしまったという周囲の弁護もあり、そのまま教団の中核として活躍していくのだった。 もともと、教団の次男さえ失脚しなければ、自分がこの教団を牛耳っていくと考えていた女の執念は、その次男の変わりに「若先生」と呼ばれる俺に目をつけたのだろう。(この男とうまくやれば、また教団の主格に返り咲くことができる)と。
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ですもので、厳密にいえば、Eは主婦なのではなく、未亡人というのが正しい表現になります。今までまさか、このEの話まで書く予定にはなかったので、主婦で統一していましたが、それは誤りです。そしてEが最初に始めた俺への懐柔工作というのは、やはりそこは簡単に「接待」という事に尽きる。俺は事あるごとに、過激派グループの会合、今でいう女子会みたいなものに接待され、あらゆる物品、食事、そして「奉仕」を受けた。その頃になっていると、今こうして書くだけであまりにバカバカしく、うすら笑いほど出てくるが、過激主婦や、精神に支障をきたした女信者の間では、若先生の精子を頂いてから、病気がなおった。や、薬の量が減った。など、そんな話が当然の如くされているのだった。そんな背景があるものだから、俺はその当時の過激派グループ、つまり改革派の会合に参加している、10数名の主婦から、会合が終われば、今日は誰それ、次回の会合では誰それ。という感じで、奉仕を受ける事になった。その中でも、印象に残っていた、性同一性障害の人物。という話をしようと思う。この人物の名前を、Fとする。Fは年齢18歳。見た目は女。だけど、心の中は男という、つまり、性同一性障害の何物でもない人物だった。髪型もショートカット。服装も男っぽい服装。だけど、顔は確実に女。どれだけ頑張って、低い声を出していても、胸のふくらみで女であるのは間違いなかった。いいように言えば、ボーイッシュ(古いかw)俺はEに、このFの性同一性障害が治らないか。と相談を持ち掛けられたのだった。俺は「さすがにそれは治らないでしょう。それは無理に治すものではなく、それも一つの運命として受け入れていくところに、人生の意義があるのでは?」と俺は言っていた。しかし、Fの母親がEに「なんとか娘を、本当の女にしてほしいんです」と懇願された上での、俺への依頼だったそうだ。「そこまでいうなら、できる事はやってみましょうか」ということで、俺のカルト治療が始まった。俺とEとFは、Eの家に3人で集まった。そして、いつも通りに俺の問診が始まった。俺「Fさん、なにか世間でいう性同一性なんやら(障害という単語は使いたくなかった)とお聞きしたのですが」→F「はい。そうです」低い声で答えた。俺「その症状は、なにか生きていく事に不便なところでもあるのですか?」→F「慣れました」俺「というと?」→F「子供の頃は、トイレや服装の事で違和感を覚えていましたけど、今はもう自分がどういう存在なのかはっきり認識してますので、もう不便さはありません」俺「ですが、お母さんを中心に、Fさんに身も心も女性になってほしい。と願っているそうですよ?」→F「ありがた迷惑です」俺「きっとそうでしょうね。Fさんはいろんな葛藤があって、今乗り越えてここに居るわけですから、私もそう思います。いい迷惑だって」E「ちょっと、、それじゃ話が終わっちゃうよ」俺「ですが、私たちは同じ信仰をもつ同志です。私もあなたのお母さんから依頼されたことを、できませんでした。という訳にはいきません。しかし、強制的にFさんに治療を施すのも私にはできません。苦しい立場なのを理解してください」F「わかりますよ。今まで、何度もこういうカウンセリングとかやってきましたから」俺「では治療を受けてくれるのですね?」F「はい。もう慣れてますし。あ、どれくらいで終わりますか?」俺「時間はわかりません。私も初めてのケースですので」F「手短にお願いします」俺「わかりました・・・。ではFさん」F「はい」俺「あなたは、今男ですか?女ですか?」F「そういう系も、もうかなりやりましたけどね。はい答えます。男です。」俺「じゃ、同じ男同士ですね。仲良く一緒に風呂でも入りますか?」F「新しいパターンですね。今までそれはなかったなww」俺「質問に答えてください」F「いいですよ。男同士、風呂入りましょうか」俺「Eさん、お風呂沸かしてもらっていいですか?」 中略 この間、似たような問をかさね、風呂が沸くのを待った。俺「風呂が沸いたようですね。では一緒に行きましょう」F「面白いなw いいですよw」 Eの家の1階の風呂場へと行く。そして俺はタンタンと衣類を脱ぎ、全裸となり、風呂の中に入る前のかけ湯をした。F「おまたせ」 しかし、Eは意外と全裸になれば豊満な胸の持ち主でおり、その胸を右腕で乳首が見えないように隠していた。また別の手で股間を抑え、隠していた。俺「なぜ隠しているんですか?F「いあ、先生からすれば一応、女のカラダにみえるでしょう。変な刺激もいけないかな。って思って」俺「私の事を考えてくれてたのですね。ありがとうござい
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