職権乱用体験告白

34歳の婦人科勤務医で、何年か前からお見合い会社のサクラのバイトをして
いる。甘いマスクと医師という職業を利用した女性会員を増やすための広告
塔である。バイト料はたいしたことないのだが、出会いを希望する女性とあ
まりに簡単に出会えるため正直やめられない。もちろん真剣な出会いではな
く遊びと割り切っている。毎週、私とのお見合い希望する女性リストが5～10
人分くらい届く。リストと写真をじっくり眺め、好みの女性3～4人を選ぶ。
場所はお見合い会社がセットし、一流ホテルのレストランで平日の夜が多
い。自慢ではないが最初のお見合いで断られたことがない。むしろ付き合っ
てほしい、と希望されることが多い。優しくて、話題豊富で、思わず会話に
惹きこまれるとのこと。実は自分も女性との会話が楽しくて仕方なく、自然
と女性との会話に熱中してしまう。特に婦人科の話題は、身近なことだけに
興味があるようだ。好きこそ物の上手なれ、ということなのだろうか。割り
切ってはいるが、女性とその場だけでも真剣に恋をする魔法をかけることが
できてしまうのだ。残念なことに本業が忙しいため、大半の女性とは最初の
お見合いで断ることとなる。一応サクラの仕事はここで終わりだ。こちらが
断る前にどうしてもお付き合いを、言ってくる女性もいる。こうした女性に
は３・３ルールで対応している。普通のデート３回、セックス３回。まめな
メールと電話の会話を続けながら普通のデート3回する。1回目は本当に普通
のデート、2回目で好意を感じていることをさりげなく伝え。3回目でドライ
ブにでかけ別れ際にキス。ほとんどの場合、4回目でセックスができる。ただ
し、セックスは3回まで。これ以上続けてしまうと別れが困難になる。別れ
は、はっきりと付き合いたい女性が別にあらわれたことを伝える。かならず
ここで怒り狂ったり、泣かれたりされるが、毅然とした態度で収める。付き
合っているときは全身全霊を傾けるだけに、すべてを確実にここで終わらせ
ることが一番大切なのである。すでにこうした肉体関係にまでいたった女性
は数え切れない。今日も、今からお見合い希望の女性の待つホテルへ向か
う。