元ソフトボール部でした。2年間の男断ちという掟を破ると、恥さ
らしの刑という見せしめにされてました
毎年必ず2~3人、多い年だとそれ以上やられるのです。
先輩の監視が厳しいというのもあるのですが、それだけではあり
ません。男と付き合っているんじゃないか?と疑われたら最後、
針審問という、恐怖のいじめが待ってました。名前通り、それは
中世の魔女裁判さながらに残酷ないじめ(拷問)でした。
口の中にタオルを詰め込んで猿轡を噛ませ、悲鳴が漏れない
ようにしてから爪の間にじわじわと針を刺し込むのです
他の1,2年生は、この拷問を正座して見物させられます。両手
両足20本、3人掛かり4人掛かりで押さえ付けて、掟を破ったか
どうかを問い詰めて、自白を迫るんです。イエスなら頭を縦に振
りノーなら横に振る、私も2年間で3回やられました。
練習に身が入っていない、化粧が濃くなった、髪の毛を切った、
事あるごとに疑われます。軽い疑いなら、爪の間にほんの少し針
を突き刺すだけで済ませるのですが、マジで疑われると爪の半分
くらいまで容赦なく突っ込まれます。
心に疚しい所があると異常に怯え始め、単なるいじめで終わらせ
るつもりだった先輩が、途中から鬼のようになるのが常でした。
「ほぉら、痛~いわよぉおおお!!覚悟はイイ?」
「今度はどんな声……聞・か・せ・て、く・れ・る・か・なぁ~」
「イッキに…突っ込んだ方が…素直になれるんじゃなぁ~い?」
「暴れるからねぇ、しっっっかりと押さえとけよぉ~ッ!」
実際に針を刺す前に言葉で脅し、ことさら恐怖を煽ります。それは
正座して見学してる下級生にも及び、隠してると同罪とか言って、
知ってる事があれば密告しろ迫るのです
姉妹で入部して、掟を破っていた妹が針審問に掛けられ、途中で
姉が耐えきれずに妹を売ったなんて事もありました。
結局、1年の妹は恥さらしの刑を受ける事になり、その呼び込みを
実の姉(2年)がやっているというので大盛況でした
不思議な事に、その姉妹の仲は壊れず、下級生を震え上がら
せただけに終わりました