豚の裸

高校時代の話です。私が通っていたのは、いわゆるスポーツ進学校で、どの
部活でも先輩や顧問の先生
による強烈なしごきが行われていました
人権を無視したような練習は当たり前で、深夜にまで及ぶ特訓ではリンチま
がいのしごきが横行していた
んです。ソフトボール部の1年が、朝練で全裸うさぎ跳びをやらされているの
を見たことがあります
ソフトボール部だから、もちろん女の子です。しかも、共学なので野球部も
近くで朝練をやっています
バレー部や剣道部でも同じようなもので、1年の女子は多かれ少なかれ羞恥地
獄を経験させられます
私は柔道部でしたが、1年の時の着替えは男子と一緒でしたした。更衣室のス
ペースは狭いので、同時に
着替えられるのは2人なんです。女子部員の先輩は、誰も更衣室を使おうとし
ません
更衣室というプレートは掛かってますが、実際にはロッカールームでした
1年の男子は道場で着替えるので、２,３年生の男子部員と一緒に着替える事
になります。
男子の着替えが終わってから着替えるなんて、贅沢はさせてもらえません。
しかも胴着の下はTシャツ以外
の下着は着用できない決まりだったので、ブラやショーツまで全部脱ぐこと
になるんです
そして女子部員の先輩は、平然とした顔で素っ裸になってしまうので、1年の
私達は見習うしかありません
救いだったのは、男子がいやらしい目で見てこない事です。まあ柔道をやろ
うって女の子だから、普通の女
の子とは体格が違って、ガッシリしてるというかハッキリいってデブが多い
し、可愛い感じの子がいないので
下着姿だろうがスッポンポンだろうが魅力に欠けるんでしょう
入部してから2週間もすると、男子の前で素っ裸になるのに躊躇いを感じなく
なってました。胴着の下に下着
の着用禁止という決まりは男子も同じなので、お○ン○ンをモロに見せられ
る方が恥ずかしいくらいです
土日も練習があるんですが、ようやく男子と一緒に着替えるのに慣れた私達
１年の女子部員は、ある日曜日
の特訓で男子全員が揃うまで着替えさせてもらえませんでした
土日の特訓では、1年生は練習の30分前に胴着に着替えて道場に揃っていなけ
ればなりません
しかし、その日は何故か２,３年生も30分前には道場の方に集まっていまし
た。そして私達は、部室ではなく
道場の方で着替えるように命じられたんです。
「よぉしお前ら！全部脱いで横に並べぇ～」
「両手は頭の後ろに組んで、足は広げとけよぉぉ」
道場に入るなり怒鳴り散らされました。遂にきたかって感じです
いくら慣れたとはいえ、これはさすがに躊躇いました。なしにろ何時もと違
って、私達の裸を見るのが目的だと
宣告されたのと同じですから。
もちろん1年男子の目は血走っています。そりゃそうでしょう、彼らは私達の
裸を見るのは初めてだし、主将の
命令は絶対です、もちろん私達に拒否は許されません
しぶしぶ素っ裸になって、命じられた通り両手を頭の後ろに組んで横一列に
並ぶと、予想通りの反応が返って
きました。見たけりゃ見なさいよ、このど助平ぇ！って感じです
「どうだ、もう慣れたか？」
という質問と同時に、主将が私の尻にピシャ！と平手打ちを飛ばします
「押忍、慣れました」
質問の意味はすぐに理解できました。男子と同じ部室で着替える恥ずかしさ
に「慣れたか？」です
「声が小せぇッ！」「慣れましたぁあ」「山本、お前はどうだ？」「慣れま
したぁあ」「恥ずかしいか？」
「押忍！、恥ずかしいですぅう」「藤井、お前の脱ぎっぷりは評判イイぞ」
「ありがとうございますぅう」
「中川、お前はまだ慣れてねぇよなぁ」「押忍ッ！すいませ～ん」
ピシャピシャと尻を叩きながら、主将はご満悦です。これからどんな風にし
ごかれるんだろうと思ってると、主将
は1年男子を私達の前に正座させました
例外なく全員が、下穿きの股間を勃起させています
「こいつらは、まだ慣れてねぇからよ、明日からはたっぷりサービスしてや
れよ」
一瞬、何を言ってるのか判らなくてポカンとしていると、主将の次の台詞で
私達は吹き出してしまったんです
「こいつらも、明日から部室で着替えんだよぉ！先輩の裸は恐れ多くて見れ
ねぇえだろうからな」
「だから、お前らがたっぷりとサービスしてやれっての」
恥ずかしさと緊張で、膝が震えそうになっていた私達ですが、一気にリラッ
クスしてしまいました
「おら、もっと足広げんかい！」
「お前ら、おっ立ててもらえるうちが華だと思えよ」
「そうそう、豚の裸はすぐに見飽きるからなぁ」
それまで黙っていた２,３年の男子部員が、ゲラゲラと笑いながら囃し立てま
す。気にしてるのに、なんて言い
草でしょう
羞恥心より怒りの方が勝り、命じられた全裸のラインダンスも恥ずかしいな
んて感情は起きず、胴着に着替え
る間も鼻の下を伸ばしている1年男子が阿呆みたいでした