中2の頃、あたしは荒れていた。
母子家庭。家に帰ると働き詰めの母親は、あたしに当たった。
家にいても学校にいても面白くなくて、同じような境遇の子とツルんで、悪いと言われること、何でもやった。
酒、タバコ、他校の生徒と喧嘩、万引き、カツアゲ そしてイジメ…
同じクラスに、ジミ子と呼ばれる暗い女子がいた。
そいつはあたしたちがからかっても、いつもオドオドと下を向くか、愛想笑いをするか、どっちか。
その態度にムカついて、イジメはどんどんエスカレートして行った。
ジミ子は、パシリに使われても、意味もなく叩かれても、ヘラヘラ笑うだけだったが、胸や尻の大きさとか、スケベなことでからかうと露骨に嫌な顔をし、目をそらした。
「いつも汚ねぇ格好してるくせに、変な所潔癖なんだよな」
あたしたちはそんな風に彼女のことを言っていた。
ある日あたしたちが、渡り廊下掃除から教室に戻ってくると、バカな男子どもが、モップの柄で女子のスカートを捲ってキャアキャア言わせてた。
あたしたちが教室に入ると、女子の何人かはあたしの後ろに隠れた。
こんな時、男子にも先生にも物怖じしないでハッキリ物を言うあたしは、一部の女子に頼られていた。
あたしは苦笑しながら
「バカやってんじゃねぇよ。ガキなんだから!」
と男どもに言ったが、止める気配はない。
ふと、教室の角を見ると、ジミ子が机に座ってうつ向いている。
男子からも「バイキン女」などと呼ばれ、こんな場合も相手にされなかったが、それでもジミ子は、この騒ぎのとばっちりが来ないよう、じっと身を潜めていたのだった。
それを見たあたしは、またイジメてやりたくなり、ジミ子の腕をつかんで立たせた。
「おい!掃除の時間だろうが!なに一人で座ってんだよ!」
あたしのひどい言いがかりに、卑屈にも「ごめんなさい、ごめんなさい」と小声で謝るジミ子。
あたしはそんな彼女をみて、意地悪なことを思い付いた。
「おい男子、そんなに女子のパンツが見たいのか?」
すると悪ガキのリーダー格のケンジが
「おう、見てぇよ。なんだ薫が見せてくれんのか?」
あたしはまた苦笑して
「お前らが見たいのはパンツか?それとも中身か?」
ジミ子の腕をつかんだままのあたしがそう言ったので、ケンジも他の男子も、急に真剣な目付きになった。
あたしはジミ子のスカートの裾を持って、勢いよく捲り上げた。
「いやっ!」
慌ててスカートを押さえるジミ子。
あたしがツレのユリとケイに目配せすると、二人は彼女の両手首をつかんで後ろ手に押さえつけた。
あたしがもう一度、スカートを高く持ち上げると、パンツが丸見えになった。
意外にも、ダサい綿パンとかではなく、ピンクの臍下までのショーツだった。
「やめてぇ… やめてよぉ…」
小声で抗議するジミ子を無視してあたしは男子どもに
「お前らが見たいのは、こっちだろ?」
と言うと、足元に膝まづき、ショーツを一気に足首までずり下ろした。
「おーっ!」
と男子が歓声を上げるのと、
「やーっ!!」
とジミ子が、聞いたことないような大声で叫ぶのと、同時だった。
ジミ子は、滅茶苦茶に暴れて後ろの二人の手を振りほどくと、その場にしゃがみこんで、泣き出した。
この時、彼女が教室から走り去ってくれたら、その後の展開は違ってたかも知れないのに。
あたしは内心『やりすぎた…か?』
と感じていた。
教室内もヤバイ雰囲気だったし、もうジミ子を立たせて、外へ連れ出そうかと思っていた。
そんなとき、バカな男どもが、下らないことを真剣に議論し始めた。
「おい、今の、こないだの画像と違わなかったか?」
「おう、なんかスジ1本だったぞ?」
「ビラビラなかった。」
「ああ、クリトリスも見えんかったぞ」
あたしはそいつらが、あんまり女の身体を知らないのでおかしくなり、
「バッカじゃねえの?おめえら。それは、ヤりまくってる大人の女のだろ? あたしら処女なんだから、開かねぇと中は見えねぇんだよ!」
あたしが丁寧に解説してやってるのに、まだキョトンとして顔を見合わせる。
あたしは哀れな童貞くん達がかわいそうになり、妙なサービス精神(?)から、女のワレメの中を見せてやりたくなった。
勿論、実験台はあたしらじゃなく、ジミ子だ。
あたしが男子に、
「机いくつか並べな。」
と指示すると、すぐに椅子をどけて、机を3つくっつけて、即席のベッドを用意した。
あたしはまだ顔を覆って泣いているジミ子の背後から、腋の下に両手を入れて、持ち上げた。
「ユリ、ケイ、脚持って。」
3人がかりで抱え上げると、
「いやっ!いやーーっ!」
ジミ子が暴れだす。
少し手こずったが、なんとか彼女を机の上に仰向けに寝かせると、あたしは両肩に手を置いて上から押さえつけた。
ケイが、ジミ子の左足首と、両足に絡まっていたショーツを掴み、手際よく足首から抜き取った。
必死にスカートの裾を押し下げ、膝を食い縛ってアソコを隠そうとするジミ子。
「よーし、ジミちゃん!脚広げてみようか!」
あたしの声を合図に、ユリとケイが両膝に取り付き、力一杯左右に引っ張った。
「いやっ!いやっ!」
ジミ子は全力で抵抗していたが、2人がかりには敵わず、少しずつM字開脚にさせられて行った。
男どもは彼女の足元に集まり、固唾を飲んでそこを見つめていた。
あたしは彼女の両手をつかまえ、バンザイをさせると、
「ケンジ!ちょっとこれ持って!」
と命じた。
そして、ジミ子の横に立つと、
「はーい!それではご開帳ー!」
と言うと、両太ももの後ろから両手を回し、アソコの襞を思い切り左右に引っ張った。
「す、すげえ!」「おい、生だぜ!」
男子が口々に言うと、突然ジミ子が
「ああーーっ!ぎゃーーっ!」
と、狂ったように叫びだした。
ビビッたケンジが手を離すと、彼女は上半身を起こし、脚を押さえてたケイに掴みかかった。
ケイと揉み合う内に、ジミ子はバランスを崩し、机ごと横倒しに倒れた。
机が崩れる大きな音。
あたしらが呆気に取られていると、彼女はハイハイをして教室の出口まで逃げ、そこで立ち上がって振り返り、凄い形相であたしらを睨み付けると、そのままショーツも履かずに走り去って行った。
あたしらは、顔を見合わせた。
男子はまだ、
「おい、見えたか?」
「ああ。中にも襞があった。」
「下の方にはちっちぇえ穴が…」
などと言い合っていた。
あたしが
「マズかったかね?」
と言うと、ユリとケイは肩をすくめて苦笑した。
次の日から、ジミ子は学校に来なくなった。