その日は上司との外回りが、相手会社の急な都合で無くなってしまった。直帰して良い事になったのですが、そんな事は経験が無いので何をして良いのか、困ってしまった。
そこで、以前から興味があったネットカフェに行ってみたいと思い立った。
見つけて入るとそれだけでテンションが上がる。コミックも好きで迷ったけど、せっかくだから、H系のチャットに入る。何人かと話すが話が盛り上がらない、最初から会う事だけが目的でマジに話す気が無い。
最後に話した人がとても楽しくて夢中に話す。
かなり時間が経過した後に、冒険をしてみないかと唆される。
普通なら断って居たはずなのに、その時は何故か素直に返事をしていた。彼はスカートを短くして店内を歩いてみたらと言う。面と向かって、そんな事を言う人もいるはずが無いが、チャットだからこそ、それも有りかなと思っていた。
イヤラシイ話をしたり、セクハラをする人、色気を振りまく女、そう言う人達を絶対に許さないそんな女でした。
それが不思議な事にどこかでそう言う事に対する隠れた願望があったのかな。ここでなら、誰にも知られる事は無いと言う考えが浮かぶ。
彼は10cmスカートを捲り、ブラウスのぼたんを2個外すように言われる。ネットで見えないと思い、スカート丈は5cm、ボタンを1個だけ外す。
店内を必死の思いで歩くが、誰も気づいていない様子。一度歩くと、何と無く自信が出てくると共に物足りなさを感じる。
彼にそれを報告すると、スカート丈、ブラウスのボタンの件がバレる。罰として、スカート丈を20cm、ボタンを3個外せと命令される。急に命令口調になる、先ほどの物足りなさと彼の Sの豹変に感じてしまった。
これまでの人生で人に命令された思い出がほぼ無かった。開き直りの気持ちで言われた通りにして、部屋から出る。
何故か、先程よりずっと人数が増えている。やや、床を見るようにして、歩き始める。暫くすると、私の後を何人か付いていた。離れたいが、どうすればいいのか判断が出来ない。
すると『お姉さん、見られたいの、やられたいの槌』と言われる。返事も出来ない、ひたすら部屋に向かっていた、彼にそれを説明していると、別のチャットの場所に移動するように指示される。
部屋の外には数人集まっていた。彼と話していると少し落ち着く。どのくらい話したのか、部屋の外の声も静まっていた。
先程と同じままで、通路に出るように命令される。不思議な事に静まりかえっていた。
ジュースがある所まで、言われた通りに歩く。
そこには今迄いるはずのなかった、チャット相手がいた、パニックになる、リアルで会う事が無いと思っていたからこそ、言いたいことを言ってしまった。
見た目は真面目な大学教授風である。
彼が部屋の前にいた人達を遠ざけてくれていた。
『その代わりにあなたは、何かを彼らにお返しをしましょう』と話す。