私は現在42歳。
10年前まで、関東地方のある公立中学校で英語の教員をしていました。ある事件をきっかけに退職し、郷里に帰ってきました。
ある事件とは・・・。それは、卒業生らによるレイプでした。
それから10年。私は結婚をすることもなく、今日まで郷里で生活してきました。
今年の4月、12年前に卒業させた生徒たちから同窓会の招待状が送られてきました。退職のとき、郷里の住所を知らせないように事務の方にお願いしていたのですが、いまの事務の方が教えてしまったようです、10年以上も前のお願いですから、それも仕方ありません。
もちろん、私は欠席に丸をして、「ご盛会をお祈り申し上げます」とだけ書いて返送しました。その後、同窓会の報告がアルバムにまとめられて送られてきました。卒業から12年、生徒たちも27歳になっているはずです。アルバムに写っている男子や女子の顔をみて、懐かしく涙がでてきてしまいました。
それと一緒に、名簿も添付されていました。当時の先生方のお名前と住所、もちろん私の住所も掲載されていました。私はイヤな予感がしました。
私が担任をしていた3年3組のページを開きました。何人か、住所が判明していない卒業生もいましたが、すぐに目に付いたのが『3308小林猛』(出席番号が3年3組8番)の名前でした。彼は地元の隣町でアパート暮らしをしているようでした。
この卒業生の猛君とその先輩が、私の教員生活を辞めさせた張本人です。(のちに、後輩が加わり、退職のときは3人になりました。)
そして、同窓会後の夏に恐れていたことが起こりました。小林猛からの手紙でした。「先生に会いたい。今度、○○○県に遊びに行くので会ってほしい」という内容でした。彼の携帯電話の番号も記載されていました。もちろん私は手紙を無視しのました。こんな遠くまで来るわけがないと思ったからです。
しばらくすると、また手紙がきました。その中には、8月24日に私の住む県の中心市のホテルを予約したので、そこの喫茶店で会いたいというものでした。そして、10年前のことを謝罪したいというものでした。
私は自分の人生をめちゃくちゃにされた相手にもかかわらず、改心したのかな、10年前のことを後悔しているのかな、今は一生懸命頑張ってうるのかなよ、甘い心を起していしまい、手紙に記されていた携帯電話に電話をかけてしまいました。
電話の声は、なんとなく中学時代のころの声のように聞こえ、幼かった頃の顔が浮かんできました。そして、24日の午後3時にホテルの喫茶店で会う約束をしました。電話のときも、「先生、あのときは本当に申し訳なく思ってます」と素直に謝罪し、「ぼくも、いま金融の世界で頑張ってるんだ。」と聞き安心してしまいました。でも、それは大甘だったことを、あとで思い知らされることになりました。
24日は暑い日でした。駅前の大きなホテルへ向かいました。指定された喫茶店は地下1階のガラス張りのお店でした。私は柱の陰から電話をかけ、電話を取る男を探しました。電話をとった男性は、昔の面影を残しながら、スーツ姿の大人になった猛君でした。少し安心して、彼の座っているテーブルに行き、私の方から声をかけました。
猛君は「先生、やっと会えたね。先生がいなくなってから俺はたいへんだったんだ。剛(つよし)先輩からは焼きをいれられたり・・・」と話し始めたのです。「力也[猛君の後輩]も先生をずっと探していて、俺のせいだっていうし・・・」など、大きな声で話すのです。私は周囲が気になり、下を向いていると、「先生、ごめん。ここだと気になるから、僕の部屋で話そうよ」と言われました。私は、「他の2人は?」と聞くと「付き合いがないのでわからない」とのことでした。私は蛇ににらまれた蛙のように、彼に従って付いていってしまいました。
部屋に入るなり、彼は急に低い声で「懐かしいな、先生。昔のようにここでしゃぶってくれよ」といいました。そう、彼らは10年前、私の部屋の玄関で、彼らのものをしゃぶらせたのでした。彼の眼をみると、以前のような、鈍く光る冷たい目に変わってました。
「猛君、反省したんじゃないの?」思い聞いていうと、「冗談じゃない、先生がいなくなって、俺が逃がしたって思われたんだからな!」と言って、壁に私を押し込みます。「だって、真面目に銀行員してるって・・・。」「だれがそんなこと言ったよ、俺はいま、力也の金貸しの仕事を手伝ってるんだよ。」と言ってニヤニヤと笑ってました。
私は首を横にふると、彼は語気を強めて「いいから、昔みたいに素直にやれよ!」と私の肩をぐいっと押し下げて、しゃがませるのでした。これも、10年前と同じでした。違ったのは、10年前は私から、彼のズボンのチャックを下げ、彼のものを取り出してしゃぶったのですが、今回は、彼がすぐに自分のものを取り出して私の顔に押し付けてきたのです。そのまま口の中にふくまされてしまいました。後頭部をグイグイ押し付けられ、口の奥まで入れらてきました。もう、何がなんだかわからなくなっていたとき、奥の部屋のドアが開き、2人の男、しかも、一人はものすごく体の大きな男が入ってきたのでした。この2人こそ、猛君の先輩の剛と、後輩の力也でした。とくに力也はまだまだあどけなかったのに、海坊主みたいな大男になってました。
その後、この3人に10年前と同じように夜までレイプされ続けました。10年前と違うのは、命令するのが一番年下の力也で、剛、猛君がそれに従っているということでした。
ここで、10年前のことを話さなければなりません。