高校時代のクラスメイトで、O君という男の子がいました。キムタク顔でかっこよくて金持ちの息子だし
かっこいいのにバカで頭悪い男の子たちと北斗の拳ごっこをしてたりと
そのギャップもまた可愛くて
クラスの半分は彼が好きだったんじゃないかな。
でもO君は友達の1人として私を慕っていたし、実は好きっていうのを伝えると
関係が壊れると思って
バカな男の子たちとO君とで北斗の拳ごっこやドラゴンボールごっこをやっていた
それみたO君好きの女子、O君の友達のDくん好きの女子からイヤミもいわれたけど
私は男兄弟で育ったから、男の子とバカな遊びするほうが性に合ってたんですよね
で、よくある話でクラス1可愛い子とO君が付き合うんだけど
その可愛いMちゃんは、顔は美人だけど隠れヤンキーで
学校では規則通りの風体だったけど
夜な夜な、本物のヤンキーの子たちと遊んでたのは知ってた。
でもMちゃんは、O君の前ではふつうっぽくしてたし、O君も隠れヤンキーとは知らずに付き合っていた
最初はショックだったけど、毎日のドラゴンボールあそびをとおして本当に友達だと思ってたし
Mちゃんがヤンキーと手を切って、O君にふさわしい普通の子にシフトチェンジしてくれればいいなと願った
そのあと卒業して社会人になり
二十歳をすぎた時に、働いていたゴルフ場でO君のお父さんにあった
そこのコースのメンバーさんで、ゴルフのしすぎで黒光りしていた。
同級生なんです。息子さん元気ですか?
あの時はMちゃんと付き合ってて嫌われないように頑張ってましてね。可愛かったんですよ
と、思い出話をしたら
アノ子は顔だけはいいんだけど、言葉遣いや素行が残念だから反対したんだよね。
そのうち本人が納得して別れたんだよね
そのとたん
恋→友情だったやつが
→ひょっとして恋
みたいな、いやらしい感情が芽生えた
するとO父は
ゴルフ教えてやるからこんど一緒にコース回ろう
とか
息子と飯いこう、仲良くしてやってくれ
とか言って、息子の携帯番号をくれた
夜になってかけてみると
ちょっとテンション低めで
Mちゃんはゴリゴリのヤンキーだったのに黙ってたし
Dは、仕事が長続きしなくて俺の金アテにしてろくでもないし・・・いちお俺は大手に就職決まったんだけど
俺は、親の会社が儲かってるってだけで親父からは小遣いとかもらってないし
就職もコネじゃなく自分で希望だしてきまったんだよ
みたいな、ボンボンの苦悩を聞かされた
お金持ちでイケメンに生まれるといろいろ大変なんだなー
と、お金持ちでイケメンな事にメロメロしてた自分が恥ずかしくなり
今後はそういう先入観はなしで、友達としてやっぱりつきあっていくことにした
後日、私がいるからって事でO父とO君、Dくんが3人でゴルフをしにきた
DのゴルフセットはO父のおさがりだし
プレーフィ、キャディフィ、飲食に至るまでO父が清算していた。
後日、O父から電話があって
前に約束した、息子と一緒に飯いこう、ちゃんこ食おう
ていうことで
すすきのの、ちょっと有名なちゃんこ屋さんに出向いた
すると父だけで
息子が都合つかなかったんだと
それで、50すぎのジジィと21歳の私が親子のように鍋をつついて
オイシかったんだけど
おじやにする胃袋の余裕もなく、お店を出た
けっこう高いお金を払っていた
ジジィの車に乗って送ってもらおうとしたら
ゴルフの帰りで鍋たべたから、汗だくで気持ち悪い
風呂にいこう、お前も入れ
替えの下着とかもってないからやだ
買ってやるから入っていけ、一人暮らし始めたばかりなんだろ?光熱費節約になるぞ~
それもそうだなと思って
ゴールデン札幌というスーパー銭湯に向かった
フロントで鍵をもらって気付く
ジジィなめんなよ!ここ銭湯じゃなくてホテルじゃねえか!ギャー
誤解するなって、おれは1人で心置きなく個室のサウナに入りたいのー。地元のゴルフ場の風呂場とか嫌いなの
お前はゆっくりテレビでも見て好きなもの頼んでくつろいでろ
二十歳そこそこの私にとっては、50なんておじいちゃん感覚だったし
まさかそんな事するはずもないかと思ったし
息子の同級生と間違いを起こすはずもないだろうと思って
ちゃんこでお腹いっぱいだったから、テレビ観ながらお茶を飲んでいた
サウナの横のジャグジー使えとかいうけど
服を脱ぐ気にはならないから、入らなかった
サウナを終えたジジィが、上半身裸で
それまで、20代か30代としかセックスしてこなかったし
うちは父がいなかったから
50代の体って残念だな・・・
と、思いながらあんまり見ないようにした。
こっちに来いというけど、何言ってるんだと無視した
すると、おれは耳が遠いから聞こえないんだと
なんですか?て
近くに座った途端に
レスリングの寝技みたいのかけてきて、ひんむいてきた
乳をもみたおされて吸われて
ひどいよーと思いながら必死で抵抗したけど
もう、やりたい男の力強さといったら半端なくて
疲れたし。させるだけさせないと帰れないなこれは
と思って、させた
O君を作った【父】が侵入してくる時の複雑さといったらなかった
帰りのエレベーターで
クソジジィしね
クソジジィしね
よりつくなバカ
しね、しね
と、ずっと恨み言を言ってたら
ちょっとした額を手渡してきた
そういう問題じゃねんだよ老いぼれがよ
って、ますます怒ると
実は初めて会ったときからこうしたかった
だが俺は妻子があるし会社もある
君と恋愛関係になれるわけもないとわかっている。
まして君は息子の友達だ。息子もDも君が大好きだと言ってる
大切な息子の大切な友達だ。
だが俺の人生も長くない。女を抱けなくなるのも時間の問題だ
お金しかないんだよ、君に与えられるのはお金だけだ
受け取ってくれ。これしかないんだから、拒絶しないでくれ。頼む
受け取った。
一人暮らし始めたばかりでホットプレートしかないから
ガスコンロを買うと伝えると
そうか、役に立つなら嬉しいと言った
私が車を停めていた場所まで送ってもらって
しばらく国道を並行して走るのだけど
ジジィは、恋する少年の顔で
何度も何度も私の顔を嬉しそうに覗き込んだ
なんだか可愛いくなり
それから約一年、すすきので美味しいものをたべたあと
O君を作った父との関係は続いた
いい関係だったと思う
親の会社を継ぐというプレッシャーを越え
自分の力でまた財をなして
商売の大変さ
生きることのなんたるかを教えてもらい
自分の財布ではとうてい食べられないものを食して豊かな時間を過ごすというのは。
美味しいものを食べ過ぎて、私がブクブクしてきたあたりで疎遠になった
最後のデイトの時に
社長、わたしもうすぐ誕生日なの
というと
化粧まわし買ってやるバカ
と、言われた
ジジィは、長身でスラッとした女を自慢気に連れ回してすすきのを歩くのが好きだったらしく
北斗晶は嫌だ。
ということだったらしい。
そういう一年をすごしたので
食事やホテル割り勘とか
自分に都合のいいときだけ性欲を満たして何も与えようとしない人は受け付けなくなった。
お金というのは、自分の生活を豊かにするもの。
だから感謝ができていとおしくなる。
お金がなくても幸せを実感できるのは
心から愛する人と過ごしてる時限定のもの。
『その時だけ楽しければいい』と
ひとりの女性に対して、なんの責任も感じてない男に体を許す女性は
どうか自分は価値のある存在だと自信をもつべきだと思うし
男性にしても
なんの見返りもないのにセックスに応じる女性って
心が病んでてある意味自虐行為なんだから
『タダマン、しめしめ』だなんて喜ばないでほしいと思います
その女が、急に愛を求めてきた時の怖さを知ってほしい。
ただし、お金ではなく『満足』という報酬を得てる女性は別ですよ。