あなたごめんなさい。
私はもう戻ることが出来ない深みにはまってしまいました。
優しいあなたと、命より大切な子供に囲まれて幸せいっぱいの
暮らしだったのに。
みんなに尊敬される大学教授のあなたと、真面目だけが取り柄の高校教師
の私。
そんなつつましい生活だったのに。
あなたを裏切ってしまって本当にごめんなさい。
相手はあの人です。去年の一学期の打ち上げの後、酔った私を家まで送っ
てきて、
あなたと口論になり、捨てぜりふを言って帰っていった私の同僚の池田で
す。
その池田の罠にはまってしまい、私の身体はもうあなたの元には戻れない
身体になってしまったんです。
初めは力ずくだったんです。これだけは信じてください。力ずくで犯され
たんです。自然教室の引率で行った蔵王のホテルで、先日のことで謝りた
いからって言うので部屋に通したら、突然抱きすくめられ、押し倒されて
、
私は全身の力をこめて抵抗したんです。
それでも着ているものを全部脱がされて、
身体中あちこちを触られて、最後までされてしまったんです。
すごく悔しくて、すごく悲しくて、自殺したかった。
あなたにすごく申し訳ない気持ちだった。
全てが終わった後ずっとひとりで泣きました。一晩中。
でも翌日には生徒の前に出なければいけない、そう思って、無理して平静
を装っていましたけど、
ふと目を閉じると、瞼の裏にあの時の悪夢のような情景が甦ってきて、恐
怖で身体の震えが止まらなくなりました。
でも何度も何度も思い出すうちに、その度に身体が熱くなることを感じて
いたんです。私の意志も人格も無視して、力ずくで私の身体を奪った池田
が憎い、汚らわしいものを受け入れてしまった私の身体が憎い。
恥ずかしい、私ってなんて汚らわしいの、その行為自体は凄くイヤな事な
のに、犯されている自分を思うと、どんどん興奮していってしまう。自分
で自分がわからなくなるほど、熱いものが身体を、心を支配してしまうん
です。
二度目は深夜のLL教室、一度目に撮られた写真をばらまくと脅されて、
行ってしまいました。土曜日の夜、夕食後に仕事してくるって言って出か
けていったあの日のことです。その時も暴力的でした。真っ暗なLL教室
に入ると、いきなり後ろから抱きつかれて、立ったままスカートをめくら
れ、下着を下ろされて、その時も抵抗しました。力一杯抵抗したつもりだ
ったのに、でもその時、本当はこうなることが分かっていて、犯されるこ
とを期待していた自分を確信してしまったんです。
一度後ろから犯されて、放心状態だった私を今度は服を脱がされ、冷たい
床に倒されて、何度も何度も犯されました。その時はもう抵抗できません
でした。なんでだかわからないけど、身体に打ち付けられる快感に負けて
しまったんです。
三度目は、池田に連れられてラブホテルに連れ込まれました。連れ込まれ
たと言ってもホテルに入るとき抵抗したわけではありません。部屋に入る
なり抱きすくめられ、私は「いや、」とか「だめ。」とか言ったんですけ
ど、ホテルにまで入りながら抵抗している自分が逆におかしくなってしま
いました。すると池田は、
「あんたは、抵抗しながら無理矢理犯されるのが好きなMなんだな。」
そう言われました。そうかもしれません。女性はみんな被虐的快楽を求
めるM性があるって何かの本で読んだことがあります。
池田は私に目隠しをして、両手両足を縛り、服を着たまま犯しました。
私はのたうち回りながら快感にむせび泣きしました。
四度目は私の方から池田のマンションのドアをたたきました。欲しかっ
たんです。池田に犯されたかった。次はどんなふうにして犯されるのか想
像しただけでも身体が熱くなってくるんです。もう私の身体は池田のもの
です。池田の肉棒がなければ生きてゆけません。池田はまた私に目隠しを
すると、奥の部屋から他の男達を呼び出してみんなに犯させました。焼酎
臭い息や、あきらかに50代以上の加齢臭、まるで餌にむらがるハイエナ
のように私の身体にむらがり、よってたかって服を脱がし、身体中を舐め
て、代わる代わる挿入してきました。私はオヤジ達の精液でまみれ、ボロ
雑巾のようにプライドも貞操もズタズタにさせられました。その後はもう
坂道を駆け下りるごとくです。
池田は私に遭う度に様々な刺激的な行為をさせました。レズもさせられ
ましたし、中学生ぐらいの子供の相手もさせられました。それもこれも池
田の言うことを聞けば、最後には池田の肉棒に貫いてもらえると思えばこ
そ、池田の言うことはなんで聞きました。たった3ヶ月のあいだに私の身
体は池田のものになってしまいました。もう自分でも制御できません。池
田のモノがなければ生きてゆけません。
あなた、ごめんなさい。私はあなたを裏切り、池田の子供を妊娠してい
ます。はじめに犯されたときに出来たものだと思います。池田はあなたに
罵倒された腹いせにあなたの妻である私を孕ませることが目的だったと言
っています。でもそれ以上に私の心も池田さんのものになってしまったん
です。ごめんなさいあなた。