2012/02/03 05:25:17
(hsVHM4on)
場違いかもしれないが言わせてください。
あれは中学2年、14歳の頃だった。
俺は俗に言う非行少年に憧れて学校にも行かず、夜は繁華街で遊び回っていた。
ある日いつものように街に出ると普段一緒にいる奴らが見当たらなかった。まだ来ていないのかもしれない、そう思ってしばらく待っていると一人の女が現れた。
こんなところで何してるの、女は言った。
関係ないと突き放し、顔を背けた。
暇なら私と遊びましょ、女は隣に腰掛けた。
目鼻立ちの整った綺麗な人だった。長い髪は緩やかなウェーブを描き、大きく開いた胸元を隠した。
なんだこいつ。
頭沸いてんじゃねぇの。
付き合いきれないと思いながら綺麗なこの人の誘いに乗った。
入ったこともないバーに連れられ、戸惑いながら席に座った。
勧められるままモヒートを頼み、煽った。
初めて飲む高い酒は最高に美味しく、時間も量も忘れさせた。
そろそろ出ましょ、そう言うと女は会計を済ませ一緒に店を出た。
酔ってふらつく足元に精一杯で気が付いたらホテルの前にいた。
いわゆるラブホテルじゃない、最上階の見えないようなやつだ。
ここで飲みなおしましょ、女は入っていった。
俺の働かない頭はとりあえず追従を選んだ。
部屋にはいると女は鍵をかけ、俺をベッドに突き飛ばした。
何してんだ、回らない舌を必死に使う。
男と女がホテルに来てやることは一つでしょ、女は近付いてきて俺の輪郭に指を沿わせた。
触るな。
俺は必死に抵抗した。
しかしアルコールのせいで体が言うことを聞かない。
腰に跨がられ、俺はなす術もなかった。
嫌がる頭とは裏腹に初めての経験に身体は逆らわなかった。
女は自ら腰を打ち付け、俺の上で何度も。何度も果てた。
そして俺もなんども搾り取られ、途中からは記憶はない。
朝起きると女はすでに起きていたが、隣に並んで寝転がっていた。
ごめんなさい、女は言った。
女の名前は那奈だった。
昨日婚約者に裏切られたこと。
やけになって男漁りをしたこと。
いろんな話をした。
俺も自分の話をした。
俺の年齢を聞くと最初驚いていたがすぐに学校には行かなきゃダメよと言った。
気に入らないことがあるのは分かるけど、勉強はしなきゃダメ。
あなたにしたいことができたとき勉強のせいで諦めるなんて馬鹿らしいわ。
自分のために学校へは行きなさい。
何故か妙に納得してしまって俺は素直にうんと言った。
分からないことがあるなら私が教えてあげるから。
そう言いながら笑う那奈はとても可愛らしく、目を背けずにはいられなかった。
俺は今18歳。
その後出会った音楽を極めるために来年からニューヨークに行く。
8歳年上の彼女。
ずっと俺を支えてくれた。
ニューヨークにも付いてくるらしい。
駄文乱文で申し訳ないが
偽りから始まる本当の愛も有る。
それが言いたかった。