友達から聞いた方法で4年前に、なりすましエロメールを母に送ってみたことが始まりだった。
友達は実姉に送っていたが俺の家族の女は母だけなので仕方なく母で試してみた。
当時の母は42歳で週3のパートタイム。
勤め先でトイレ覗かれや盗撮、ロッカーから着替えようの下着の盗難被害にもあったことを母友と話していたのを聞いたことがあった。
母友からは度重なる電車痴漢被害や上司からのセクハラ被害など、話題にしてることも何度もあった。
そのたびに2人は怪訝な表情や口調になるのだが、嫌なら話さなければ良いのにと俺は思っていた。
なりすましのエロメールなどを受けたら、かならずあの母友との話題になるのだろうと思っていた。
母友は週1家に遊びに来て数時間もお菓子片手に話し続けて帰る。
それは俺が家にいようがお構いなくいつも怒涛のように会話している。
母友と母の会話はヒートアップすると声も大きくなり、俺の部屋まで聞こえてくるほどだ。
お試し実行日は、俺が休みで母友が家にくる日の前日にした。
母がパートで働いている時間帯に1通目、あがりの時間に2通目を送り、家の玄関に入った時に3通目を送った。
俺はまだ帰ってきていないようにしていた。
家の中で俺が送った3通目の着信音が鳴り出した。
母は何かぶつぶつ言いながらリビングに入った。
数分間の静寂が異様に長く感じていた。
突然バタバタと階段を登ってくる音がして、俺はクローゼットに隠れたら、ドアをノックする音に続いて開ける音。
まだ帰ってきてないのねと1人ごとを囁いてからドアを閉めて、母は自分の寝室に入っていった。