中1になると女はセックスの対象か、そうでないかの二極に分かれた。
周囲に性を語る人間がいないからオナニーも知らず、ただ、エッチな妄想に耽り悶々と日々を過ごしていたある日…
クラブが終わり、早く帰って裸で布団で寝よっと思っていたら、顧問が使用している更衣室の鍵が開いていて、ゴミ箱に黒のストッキングが捨ててあった。
(この頃は裸で布団に入りセックスをイメージするのが日課だった。更衣室のゴミ箱はコンビニの手提げビニール袋が引っ掛けられていて、たまったら捨てるのだろうと思われたが、その時は黒のストッキングのみでやけに目についた。)
クラブの更衣室があるのはうちの部だけだった。
使用されずに放置されていたお粗末なプレハブ小屋を道具置き場として使用しているうちにそうなったらしい。
体育館の裏にあり、ちょっと土の斜面を上がる不便な位置にもあるため、他の部から羨ましがられることはなく、道具置き場も兼ねていた。
男子、女子、顧問と都合良く三つ小部屋があって、ただでさえ少ない男子部員のほとんどは幽霊部員だったため、のちに自分のオナニー部屋になるのだが、それはひとまず置いといて話を戻すと…
自分はこのストッキングを勝手に持ち出し家に持ち帰ってしまった!
バレることは頭になかった。
それくらい頭に血がのぼってたのだろう。
後々考えると、いくら捨てたものでもすぐバレるのは明白なのだが…
そのストッキングを捨てた主もわかっていた。
正確な年齢はわからないが30前後の独身の先生だった。
その年で独身ということもあり、いわゆる厳しい派に属すような人気のない先生だった。
けしてルーズな服装をすることなく、いつも地味なスーツをきちんと着ていて、黒や焦げ茶色のストッキングを履いていた。
でも、自分はその脚を見るたびに股間を熱くしていたのだ。
生足よりストッキング派なのはこの先生のせいだと思う。
だから、ゴミ箱に捨てられたストッキングがお宝に見えたのは当然だった。
あの日の高揚した気持ちを抱えて帰宅するまでの道中はいまだに忘れない。
その日は土曜日で三時くらいに部活も終わったから、家に帰っても無人で、急いでシャワーを浴びて身を清めた。
それから、裸のまま部屋に行き、戦利品のストッキングを広げた…
別段切れてるわけでもなかった。
かかとの辺りが伝染していたから処分したのだろうが、当時はそんな知識もなく、ただラッキーだと驚喜した。
形態はいわゆるパンストで、生地の感じは薄く、腿の辺りで線が入ったりもしてない。
それがまたいやらしくてたまらなかった。
ノーパンで履いたらさぞそそるだろう。
先生がノーパンで履いてるところを想像しながら自ら履いてみると、あまりの肌触りの良さにゾクッとした。
生地を引っ張りあげる感触がまたたまらない…
すでに性器はビンビンで、スッポリ履いて母親の寝室の姿見に映すと、自分の下半身ながら興奮した。
お尻を映すと本当に女の尻を見てるようだった。
すぐに部屋に戻り、ベッドに入るとうつ伏せで腰をスリスリ擦り付ける。
今、先生のストッキングを履いているって考えるだけで性器が濡れてくるのがわかる。
特別美人でもないがブスでもない、あの頃の自分からしたら中年に差し掛かるような女性が、世界で一番抱きたい女になっていた。
腰を振り続けることがやめられずにずっと先生への熱い想いをあえて口にしながらしていると、急に尿意がやって来て、我慢する間もなく出てしまった!
マズイ…
と思ったけど、出ている液体は白いねっとりした液体で、最初は病気が発症したのかと思った。
あれだけ高ぶった先生への想いは無くなり、今度はストッキングを持ち帰ったことを後悔し出した。
今みたいに簡単にあれこれ調べられる時代じゃないからかなり戸惑いはしたが、その晩にはまた同じ事を繰り返していた…
その後、いつそれが射精だと知ったのかとかは凄い曖昧なのだが、そのストッキングはその後もずっと履き続けた。
結局、そのストッキングを持ち帰ったことは何の問題にもならずに学校を卒業した。
成人した時にOBOGが集まった同窓会があった。
ちょうど成人した歳だったのたまたまなのだが、噂ではその先生が来ると聞いていたので出席することにした。
すでに別の学校に転任しているようだ。
先生は40近くになっていたとは思うがいまだ独身だった。
相変わらずきちんとスーツを着ていたが、目立つほどには体形は変わっていない。
その日も黒のストッキングを履いていたが、
ああ…この脚なんだよなあ…
そう痛感するほど下半身は自分好みだった。
在学中よりリラックスして話してきたから、こちらもリラックスできて接する事ができた。
顧問は他にもいたからあまり邪魔も入らないのも功を奏して、二次会代わりに飲みに行けることになった。
先生が二次会は生徒同士の方がいいだろうから辞退すると言い、かといって他の顧問達とも飲みには行かないと言うから、じゃあ、自分も帰ろうかと言うとそれなら途中まで一緒にとなり、そこから話が発展した。
その時に、チャンスがあればあのストッキングの事をバラしちゃおうかと思い立っていたのは、先生が笑って許してくれそうな雰囲気があったからだ。
それに、自分も帰ろうかと言った時に、少し嬉しそうな顔をしていた。
だから、このままお別れはもったいない気になっていたのだ。
もう成人したから飲めるんでしょ?
二次会出なくて良かったの?
そう聞かれて、じゃあちょっと寄っていきませんか?
居酒屋を指した時は、心臓がドクッと跳ね上がったのをはっきり覚えている。
あら、こんなオバサンと一緒に飲んでくれるの?
じゃあ、先生が奢ってあげます。
そう言う先生は、先生というよりひとりの女性のように見えた。
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