満員電車は嫌いだったが、ある時遅延が発生していつもの倍以上に人がごった返した時があった。
朝の憂鬱に加えてこんなことが発生して仕舞えば、何の気力も湧かなくなる。
朝から嫌な気分で電車に乗り、立ったままゆらり揺られ目的地の手前の駅まで到着した。
そこで自分の前には女子高生が乗ってきた。
ドアが閉まり電車が出発したが、相変わらずの満員具合で人に押されているような状況になっていた。
しかし、自分の前の女子高生に押されてみると、なんだか局部に柔らかい感触があった。
腰なのか何なのかは定かではないが、とにかく押されてしまった自分は辛抱ならず、頭の中で精一杯の謝罪をしながら元気になったブツを収めようと努力した。
そんな努力は虚しく、目的地へと到着し自分は逃げるように降りた。
気持ちよかったが、申し訳ない気持ちの方が強い