ゼツは仕事しながら、
いや、仕事に身が入らない程にサチエの事を考えている。
風邪かインフルか?
くそーっ!折角行くのに!
イライラしてばかり。
そんなゼツに
「津川君、銀紙の通帳とか一式入ってるんで頼みましたよ。現金も少し持って帰って貰うことになるから用心して」
と
軽く説明を受け
行ってきますと会社を10時10分に出る。
まずは、もよりの信金に。
それが終わると電車に乗り隣町の都市銀行2行へ。
一般客も多く結構な時間がかかった。
時計を見ると11時50分である。
早足で
サチエの会社の前に着いたのが
11時56分!
なんとかぎりぎり12時前に着いた。
あとはサチエが出て来てくれる事を祈るだけである。
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