空想・幻想小説

実際に小型犬を買うとなると10数万は掛かる。夫婦共働きとは言え、年間の予防接種やら餌代、同感考えても無理。

それなら、小遣い上げてもらって風俗でも行けば、
いや、
嫁に夜を拒否されなければ
ゼツは正常な日常を送れてるのかも知れない。

毎朝会う素敵な女性。
何て名前だろう？何歳だろう？彼氏は？結婚は？

その程度の空想なら別に異常さは感じないが

ある日、家を知り、名前を知り、年齢を知り、知ると空想ではなくなってくる。

現に名前が解らないうちは「リップ」と名付けていたのに

今や

「サチエ」である！

あとは、


そのサチエを
一瞬でも一時だけでも自分の物にしたいと欲求が強くなるゼツであった。





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