ランプのほのかなともし火は鈴木の心を穏やかにした。
派遣労働で毎日身も心も疲れ果て、仲間の会話はいつもパチンコかオナゴの話であった。
いつの間にかすさんだ心はここに来て安らぎを覚えた。
「鈴木さんお茶入れましたよ」
さゆりはテーブルに置いてある急須からお茶を注いだ。
「すみません」
海をボーと眺めていた鈴木は我にかえった。
互いに向き合ってお茶を飲むことは鈴木久しぶりだった。
「食事の前にお風呂に行きますか」さゆりは尋ねた。
「そうですね」
「家族風呂にしますか・・・・」
そう言われて鈴木は一瞬言葉を迷った。
「ハ、ハイ・・・・」
「それじゃあ下へ予約してきます」
さゆりはそう言って部屋を出た。
あのふくよかな白い肌を見ることができる、鈴木の顔が次第に硬直してこわばった。
さゆりが下に降りると数人の若い女性がぺちゃくちゃと会話をしながら玄関から入ってきた。
宿の主人は応対に出てきた。
「旦那さん、家族風呂いいですか」
さゆりが尋ねると「いいですよ、中から鍵を掛けてくださいよ」
そう言って女性達の応対に急いだ。
「空いてるそうよ、浴衣出しますから」
さゆりは鈴木に浴衣を差し出しながら
「あなた先に行ってて、私お化粧落としてから行きますから」
鈴木は「あなた」と呼んださゆりがいとおしく思えた。
「じゃあ先に行きます」
一階を降りて案内を見ながら浴室を見つけて入った、ここには少し小さめのランプが灯してあった。
浴槽は岩と石で囲ってあり意外と広く感じた、日本海を行き交う船の灯りが光って遠くに見えた。
暫らくすると戸を開ける音がした。
薄ガラスに薄っすらと映るさゆりの浴衣姿。
鈴木は湯気の向こうの脱衣場に目を凝らすのだった。
さゆりは浴衣をさらりと脱いだ
豊満な白い肉体が妖艶にガラス越に映る
髪をピンでまとめる姿が色っぽい
さゆりは手にタオルを持ち浴槽の戸を静かに開けた。
「凄い・・・・・」
真っ白な肌、Dカップの乳房、腰から尻の曲線とやや脂肪の付いた下腹部
鈴木のペニスが次第に硬直し始めていた。
さゆりは片膝を着き湯を背に流すと白い湯気が湧き上がった。
そしてスーと立つと湯船に足を差し入れた。
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