第四章 疼きが募る日常
その後、矢島梵からのアプローチは一切なかった。
しかし社内ですれ違う機会は何度となくあった。
そのたび、海の身体は勝手に反応した。
矢島の放つ、甘く重く、どこか獣のような支配的な男の匂いが鼻腔をくすぐるや否や、乳首がぴんと硬く尖り、クロッチの奥でクリトリスが疼くように勃起する。
封印していた想いを、身体が貪欲に求め始めていた。
「っ……」
海は慌ててトイレに駆け込んだ。
個室に滑り込むと同時にスカートを捲り上げ、パンティを膝まで下ろす。
既に蜜でぐしょぐしょに濡れた秘部を、震える指で拭おうとしたが、かえって溢れる愛液が指を伝った。
はぁ……はぁ……はぁ……
息が荒くなる。
片手で自分の口を強く押さえ、剥き出しになった敏感なクリトリスを激しく擦り始めた。
「ンンッ……んーーっ!」
あの給湯室で打たれた頬の痛みを思い出すたび、快感が倍増した。
熱く痺れるような感覚が、下腹の奥から全身へと広がっていく。
我慢できず、中指と薬指を蜜壺にゆっくりと滑り込ませた。
ぐちょ……ぐちょぐちょ……と淫らな水音が狭い個室に響く。
指を出し入れするたび、熱く蕩けた肉壁が指を締めつけ、愛液が溢れ出して太ももを汚す。
(矢島さん……あの大きな手で……もっと、強く……)
脳裏に矢島の顔が浮かぶや否や、全身が硬直した。
ビクンッ! ビクンッビクンッ!!
激しい痙攣とともに、強い絶頂が海を襲った。
口を押さえた指の間から、くぐもった喘ぎが漏れる。
ようやく波が引いた頃、海はふらつきながら身嗜みを整えた。
鏡の前で頰を赤らめ、乱れた髪を直しながら、深く息を吐く。
デスクに戻っても、座った瞬間に秘部がまだびしょ濡れで、椅子に蜜が染みそうで落ち着かない。
資料を眺めているはずなのに、頭の中は矢島梵の顔でいっぱいだった。
(……私は、どうなってしまったの……?)
自問自答を繰り返す日々が続いた。
それでも、心の奥底から、疼くように浮かんでくる想い。
……逢いたい。
そんな日々が、毎日繰り返されていた——。
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