「課長!ストップ!また言い間違えましたよ!最初からやり直して下さ〜い」
「えっ…えぇ…ご、ごめんなさい…、分かったわ」
美鈴は今、蛭川に対しての反省の弁と今後の取り組みを宣言しているのだ。
いや、宣言と言うよりも蛭川に教えられた通り言わされているのだった。
会議室の真ん中に置いたパイプ椅子に足を腰掛けて美鈴に言い間違いを指摘する蛭川。
そして、壁の前に直立して蛭川から指摘を受ける美鈴。
どう考えても理不尽で常識外れの口上だったが、今の美鈴には理性的な思考能力は失っているに等しかった。
いきなり見せられた自分と他人とのセックス動画、よりによってその相手が蛭川…まして強制的に蛭川に迫ったなんて…
夫への罪の意識…社会的な信用の失墜…夫や会社に知られたら…そもそも何故そんな事を私がしてしまったのか…
次々と色々なものが頭の中を駆け巡り、混乱している美鈴。
その上、先程から美鈴が口をつけているペットボトルの水には、美鈴の気付かない内に催淫剤が混入してある。
まともな思考能力は失われていく。
それに乗じて更に追い打ちを掛ける蛭川。
「ほら課長!ボーっとしてないで最初から!」
「あっ…わ…私、株式会社 mizumo販売促進部 課長 朝比奈美鈴と申します」
「私は…これまで課長という役職に就きながら、その立場を利用して社員に対し甚大なセクハラやパワハラを行っていた事をここに反省し、お詫びいたします」
「…私の行なったセクハラの内容は…私、朝比奈美鈴は、部下に対し無理矢理ラブホテルへ連れ込み部下の拒否を拒み、強制的に性行為を迫ったのであります…」
「…私、朝比奈美鈴の行為は決して社会的に許す訳にはいかず…その過ちは…身を以て償わなければなりません…」
「私は自らの償いの為に…ど…ど、どなた様からのセクハラやパワハラにも喜んで受け入れると共に、どなた様からのいかなるご要望にも喜んでお応えする事を誓います……あぁ…これで…これで良いんでしょ…?」
虚ろな潤んだ瞳で時折身体を震わせながら最後まで言い切れた。
「やっとカンペ見ずにミス無く言えたね〜 じゃあ次で最後の本番だよ、しっかりやってね」
「そもそも課長は色情狂や淫乱症の体質があるんだから自覚してくださいよね だからこんな事になってしまったんですよ」
催淫剤の効き目もあるのか「…わ、分かったわ…」と反論すらしなくなった。
蛭川は美鈴にあれこれ指示を伝えパイプ椅子に戻る。
「ハイ!もう一度!スタート!」
蛭川はスマホを美鈴に向けて、今度は撮影しながら口上をスタートさせる。
「…私…株式会社 mizumo販売促進部 課長 朝比奈美鈴と申します。私はこれまで課長という………」
先程と同じ文言だが、今度の美鈴は直立し口上を述べながら、まずジャケットを脱ぎ出す。
続いてブラウスのボタンを外し始める、宣言を続けながら蛭川から向けられるスマホのレンズを常に見つめながら更にブラウスを脱いで床に落とす。
(あぁ…私…なんて事を始めるの…こんな真似を蛭川に撮影されながら…)
しかし美鈴は既に自分の下半身が洪水状態にまで濡れそぼっているのも自覚していた。
(…こんなに濡れて…やっぱり私…蛭川の言う通り色情狂とか淫乱症…の体質なのかしら…)
スーツパンツを脱ぎ、下着姿の身体をカメラに晒しながらブラジャー、そしてぐっしょりと濡れたショーツまで脱ぎ去り、遂に職場の会議室でオールヌードとなってしまった。
蛭川にとっては改めての美鈴の全裸だった。
アラフォーにしては全く弛みの無いスレンダー体型で、まだまだ美ボディとして充分過ぎるその身体に逆に圧倒しれそうな蛭川だった。
隣りの課の事務所の連中から普段「課長って綺麗だし素敵よねぇ」だの「旦那さんが羨ましいな〜」だの言われてる課長のフルヌードだ。
一方、素っ裸のまま全ての口上を終えた美鈴は目は、カメラに向けているもののその視線は空中を泳いでいるようだった。
そのまま美鈴は蛭川に言われた指示通り、裸のままカメラに蛭川に向かって歩み寄りしゃがみ込む。
「…では…失礼します…」
自分を撮っているカメラに向かって言うと、浅く腰掛けた蛭川のスボンのファスナーを下ろし始めた。
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