傍らのベッドで眠るように動かない美鈴を横目に彼女のバッグを漁り始めた。
バッグの中から美鈴のスマホを発見した蛭川は、眠っている美鈴の指を使ってロックを解除する。
(今すぐ隅々まで見たいが後回しだ)
美鈴のスマホの中身全てを、自分のスマホへバックアップさせた。
これで職場や家族、友人知人との連絡先から連絡内容、利用しているSNS、フォトなど全てを丸裸に出来る。これは後でゆっくり確認するとしよう。
あまり遅くなる訳にはいかない、美鈴を自宅に届けなければならないのだ。
相変わらず素っ裸で眠っている美鈴に元のように服を着せてバッグも元通りにする。
全て元通りにしながら、蛭川はスマホでTELをかける。
「お待たせー、もうすぐ部屋を出るよ」
そして当初の予定通り一行は美鈴の自宅に向かう。
ピンポーン……
「はいー」「私、朝比奈課長の部下の蛭川と伊藤と申しますーえっと…実は…」
美鈴の夫が出ると、蛭川は朝比奈課長が職場の会合で飲み過ぎたのか眠りこけてしまったので、同じく部下の伊藤と一緒に送り届けた旨を説明する蛭川。
最初は不信感のあった夫だったが、一緒にいた理香の姿に、二人が善意で妻を送ってくれたのだと信じ込んでしまったのだった。
「蛭川さんでしたか、伊藤さんも…わざわざ申し訳ありません。本当にだらしない妻で申し訳無いばかりで…おい起きなさい!」
「まぁまぁ、そんなにしないで、課長も調子悪かったかもですね~、明日から土日ですのでゆっくり休ませて下さいね」
(こいつが課長のダンナか…悪いが寝取らせてもらったよ)
朝比奈邸を後にし、理香に美鈴とのハメ撮りを見せ、更に美鈴のスマホの中身を一つ一つ確認しつつ、今後の計画にほくそ笑む蛭川だった。
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